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イヤホン界でいま話題のAZLAを試聴してきました。

当初、アズラ?アズーラ?アッズーラ?と何と読むのか分かりませんでしたが「アズラ」と読むのが正解です。

由来はフランス語の「AZUR(アズール:天空)」とラテン語の「LAPIS(ラピス:宝石)」をミックスした造語で「天空のかけら」を意味するのですね。

 

ポタフェスでも行列を成していたようで、人によってその感想はバラバラ。

「めっちゃ良い」「価格なり」「イマイチ」とうまい具合に意見が分かれている感じがします。

思うにこういう賛否両論溢れる機種って、聴く前から「面白い機種なんだろうな」と期待できます。

VE6に慣れきった耳をリセットして聴くべく、前日からiPhone付属のEarPodsで逆ドーピングして聴きに行きました。

EarPodsが悪いということではありませんが、ごく一般的な音響感覚に戻すために試聴前に使っています。

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装着感

見た目以上に微妙な装着感でした。

イヤーピースによってある程度の向上は見込めそうです。

試聴機は大きめのピースが付けられていましたが、小ぶりなものに変えれば多少は良くなりそうです。

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カスタムイヤーピース

AZLAに限らず、VEGAとかAnswerとかT8iE等に対応したフルシェル型カスタムイヤーピースがBit Soundで作られています。

ユニバ機だけど装着感を良くできることを前面に広まりつつありますね。

ですが、このカスタムイヤピ、ただのシェルに約¥40,000、納期2ヶ月、他機種に流用不可という点で、

気軽に買える、手放し時の回収率が高いというユニバ機の二大メリットを殺してしまっています。

そもそもカスタムイヤピを前提としたユニバ機であるならば

それはユニバ機でもカスタムIEMでもない中途半端な存在でしかなく、

私ならその分の予算を上乗せして、より装着感の良い上位機種を検討するか、イヤピ代で買える違う機種をもう一本買いたい。

これ以上のネガティブ意見は実際に使ってみてから、ですね。

アイデア自体は素直に面白いと思っているので、運良く抽選に当たって天空のかけらが降ってくるようなことがあれば、AZLA代をイヤピに当てる形で我が身を持って試してみたい。

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音質

第一感想としては、アンダー5万での鉄板機種になり得るのではないかと思いました。

解像度は高く、丁寧な鳴らし方をします。

ボーカルはそれほど近いとは思いませんでしたが、これは普段VE5/6を使っている弊害で

歌モノもソコソコ気持ちよく聴かせてくれます。

各音域の量感は低域>中高域で典型的なピラミッド型。

私は試聴機でも低域が十分と感じられたのですが、 イヤーピースで大化けするかも…

付属ケーブルは、Labkable社のSilver Galaxy Mix MkIIをベースとしたAZLA専用設計。

ケーブルスペックが高いので下手にリケーブルしない方が良さそうです。

総評

時間が許せば他機種との比較もしたかったのですが、今日はここまで。

ユニバ機としてのAZLAは確かに良かった、というのが本音です。

値段なりですけど、納得できる良機種です。

これが7〜8万なら高いと感じるでしょうし、逆に3万程度なら「スゴい機種が出たものだ」と価格コムで褒めちぎられるでしょう。

同価格帯のハイブリット機Forsteniも好みでしたが、AZLAも別味で

もしカスタムIEMを持っていなかったら購入を検討していたかもしれません。

 

カスタムイヤピも考えるなら一気に価格が上がって競合機種が増えます。

アンダー10万となると群雄割拠で、販売価格だけで考えるならば

AZLAと同じくハイブリ型ならOriolus2ndやMACBETH、BA型ならWitch Girl SやJUPITER CK、D型ならIE800とかT8iEとかLYRAあたりが比較対象になるのではないでしょうか。

通常でも十分低域は出ているので、カスタム化して低域マシマシでバランス崩壊しないかが気になるところ。

 

とりあえず一度試聴した程度の感想ですので参考程度にお願い致します。

何か他に思うようなことがあれば、随時追記・編集していきます。

 

170803 追記分

一番しっくりきたスパイラルドットLにて。

それでも装着感は良いとは言えない状態。

小さいチップを試したらスカスカで音が抜けてしまう。

大きいサイズで蓋をするように嵌めても、どうしても隙間ができてしまい、

外音が容赦なく侵入してくるので遮音性は壊滅的。私にはどうやったって合わない。

Forsteniくらい装着感さえ良ければな。

カスタムイヤーピースを作らずにチップ交換だけで上手く合わせられる人は少ないのではないだろうか。

 

肝心の音質については

エージングが進んでガラッと変化していることを期待して挑むも、全体的な感想は前回とさほど変わらず。

勢いのある(音圧の高い)タイプではなく、高域の余韻の残し方が好み。

低域は量よりも質を重視するタイプ。

(CD、ハイレゾともFLAC音源で)破綻するところが無くて全体的に丁寧に鳴らす。

気にするほどでもないけどボーカルは引っ込みがち。

解像度はこの価格帯なら高い方で、篭る感覚がなく及第点。

重厚感も煌びやかさもなく、一聴しただけではなんとも言えないかもしれない。

特徴がないのが特徴とも言える。良く言えば安定感があるし、悪く言えば無個性。

あくまで装着感の悪い私が感じたことで、嵌まる人は当然いると思う。

なんにせよ"今まで地球上に無い音"ってのは毎度恒例の誇張表現。

他の商品と同じくシレッと告知して分かりやすい位置に試聴機提げとけば、

一聴して気に入って方々が勝手に口コミ広げてくれるんじゃないかな。

もし試聴せず話題性だけで買おうとする人がいれば「待った」を掛けたい。

前回アンダー5万の鉄板機種になり得ると書いたけど、EX1000とかForsteniとかXBA300とか

他にもいい機種は山ほどあるから聴き比べて総合的に判断されるのがよいかと思います。

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