オーディオ

カスタムIEM Jomo Audio SAMBA実機レビュー-半年間使用して-

私が所持しているカスタムIEM、3つ目はJomo AudioのSAMBAです。

昨年秋に直接本国から購入しました。

苦労した点といえばリフィットが発生したくらい。

受け取りまでの流れは此方に細かく記載してますので、直接購入を検討される方がおられれば是非ご参考になされて下さい。

カスタムIEM(Jomo Audio SAMBA) 海外直接購入記 前編

カスタムIEM(Jomo Audio SAMBA) 海外直接購入記 後編

 

まず初めに

Jomo Audioとはシンガポールの新興メーカーで、放送エンジニアJoseph Mouによって設立されました。メーカー名は彼の名前に由来しています。

理念は「匠」クラフトマンシップの精神で、東アジアを中心にプロ向けのカスタムIEM市場の定番になりつつあるとか。

日本じゃまだまだ知名度は少ないかもしれませんが、高いポテンシャルを秘めているように思えます。 

PLB Universalのように取っつきやすい価格でクオリティの高いユニバ機を流行らせてもらいたいですね。

 

では本題です。

このSAMBA、試聴機(ユニバVer.)とは全然違います。

マジ別物。VE5とVE6くらい違う。コアの部分は似ているけど、ピークの持っていき方が別物です。

Jomo Audio自体持っている人が少なく一般レビューも少ないので

試聴機と実機の違いに重きを置いて記載致します。

外観

直接オーダーだとオプション盛り放題の”Delax Design Package”なるプランがあります。

国内では今の所このプランは見当たりません。

Jomo Audioはシェルカラーも豊富ですが、フェイスプレートの種類も膨大です。

フェイスプレートの重ねがけも可能で、カーボン・ウッドプレートに歯車やラインストーンを付け合わせることもできます。

 

私は下記の組み合わせで作ってもらいました。

  • Left ShellBlueShimmer(High)
  • Left Faceplate→Aurora Neptune
  • Right ShellGrayTrans&Gold Nugget(High)
  • Right FaceplateHybrid Opal(Black)&Watch Parts

ハイブリッドオパールは本国オーダー限定で、国内取り扱いはありません。

担当者の方が強く勧めてきたので、片側だけ入れてみました。

またユニバ機も本国オーダーだと自由にカスタマイズができるようになっています。

納期は多少掛かるかもしれませんが、外観に拘りのある方には嬉しいですね。

装着感

一度はリフィット送りになり、内耳に合わない部分を盛ってもらいました。

改善はされましたが、所持するカスタム3機の中で装着感の良い順に並べると

VE5>=VE6>>>SAMBAの序列で、SAMBAが最もイマイチということになります。

ですがJomo Audioに技術力がないということではなく、Vision Earsがややキツめでそれが好みの装着感のため、SAMBAがジャストフィットでも緩く感じてしまうのでしょう。

音質

ドライバはBA8基でHigh*4、Mid*2、Low*2の3Wayクロスオーバー。

JH Audio”Angie”やqdcの8ドラモデルと同じ組合せです。

中高域で計6基置いているのでこの帯域が得意なのかと思いきや、低域にピークが来ています。

VE6が削りに削ったソリッドクール系のサウンドならば、SAMBAは高密度な濃厚サウンドです。

X1とは違った濃さで、ギュっと濃縮しては弾けるような爆発力があります。

高域は強くは主張してきませんが、濃ゆい中低域を上手く支えてくれます。

ボーカルは最前面ではないものの力強さと華やかさを兼ね備えています。

バラードなどゆったり目の曲調は凛とし綺麗目に、激しめなロックやクラブミュージックはパワフルに鳴らせます。

モニター気質という紹介がなされていますが、全帯域をくまなくカッチリと出力するタイプではなく、曲中の強調すべきポイントは強く、引っ込めるところは引いて強調したところをより強く聴かせくれるメリハリの効いたリスニング機だと思います。

各楽器に見せ場を作るような曲調が特に聴いてて楽しいです。

試聴機との比較

実機のノズルはアクリル製ですが、ユニバ機は金属ノズルです。

そのためユニバ機は高域の主張が激しく、濃密な中低域と喧嘩してしまっているように感じます。(勢いがあって個人的には好みですが)

実機になると強すぎるハイが落ち着いて本来強みとする中低域が表に出てきます。

ですので刺さるくらいの高域を期待してカスタムオーダーすると失敗する可能性大。要注意です。

私の場合は「凶悪な高域が引っ込んで中低域が前に出てきたら面白いんだろうな」と思ってオーダーしたので、そのようなギャップは感じませんでした。

ちなみにユニバ機は金属ステムが太めなので、耳穴の小さい方はイヤピで調整してもしっくりこないかもしれません。

リケーブル

Effect AudioのAresⅡが標準付属しています。

プラグは3極標準3.5mm、4極バランス2.5mmを選択可能です。

どこまで影響するのか定かではありませんが、内部配線もAresⅡで合わせており銅線ならではの豊潤な低域を楽しめる仕様になっています。

銀線Thor SilverⅡ+で試してみるとよりすっきりした音になりますが、私はAresⅡのままでも十分だと感じました。

中低域を減らしたい等要求があれば、リケーブルで調整してみるのも手だと思います。

総評

どんな音になるかは聴いてみるまで分からず博打のような買い物でしたが、格安で入手できたことも相まって満足度は非常に高いです。

Vision Earsのクリアサウンドとは対極にみっちり濃縮し洗練された音は一聴する価値アリ。

とはいえ実機を使っていなければ中々伝わらないというのがむず痒いところですが、

ユニバ機で刺さると感じられたらもう少しマイルドになると断言できます。

またここまで書いて判明したのですが、現在e☆イヤホンさんでオーダーできるのは、いつの間にやら”Jomo Samba Ti tube verstion”に変わっているようですorz

音導管が通常チューブのモデルは直接問い合わせしてみるしか方法がなさそうですが

チタンチューブでも全体的な傾向は似通っていると思われます。参考にしてもらえれば幸いです。

 

以上、Jomo SAMBAのレビューでした。

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