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革靴サイズ選びの基本-最低限知っておきたい5つのポイント-

革靴にハマると海外のシューメーカーに目が行きがちですが、

「実際どのサイズを選べば良いのか」

この部分でつまづき、敷居が高いと感じる人が多いように思えます。

 

メーカーごとにサイズ感が違うのはもちろん、同じメーカーでもラスト(木型)によって履いた感覚が異なります。

「毎回同じサイズを選べばいいや」と考えていると、革靴選びの面白さを楽しめないどころか、足に重度の障害を負う可能性すらあるので、自分に合う一足を見つける助力となれば幸いです。

サイズ表記の大前提

多くの人にとって革靴選びが難しいと感じる理由は「サイズ表記のややこしさ」が第一に挙がるのではないでしょうか。

この項では自分に合った革靴を選ぶ際に絶対に知っておかなければならないことを、かいつまんで説明致します。

サイズを構成する要素は大きく2つ、”レングス=靴長”と”ウィズ=靴幅”です。

 

実際に試着してみてキツかったら別のサイズを取ることになります。

その際に「もう少し大きめのものを…」と漠然に頼むか「ウィズはそのままでハーフアップ」と具体的に頼むかで、

接客対応はもとより、フィットする靴の見つかる確率が上がります。

店員さんからしたらバックヤードから持ってくる試着靴のサイズを指定してくれるだけでもありがたいもの。

この知識さえ抑えておけば店員さんとの話が大変捗りますので是非とも覚えて頂き、

恥ずかしがらず話してみることを強くオススメ致します。

Length(レングス)=靴長

長さの表記は4種類

米国(アメリカ)式、英国(イギリス)式、仏国(フランス)式、日本式がございます。

それぞれ換算した表を貼っておくので、まずはこちらをご覧下さい。

日本サイズは普段目にする”ごく一般的な”靴のサイズ表記ですが

この表記以外知らない方もいらっしゃると思います。

規格としての換算値ですが、日本式25.5だからと言って、

UK表記7がどのメーカーにも当てはまることはありません。

同じサイズ表記でもメーカーによってサイズ感が全然異なるのです。

 

例えば英国表記をするシューメーカーに、エドワードグリーン(以下:グリーン)、ジョンロブ、サントーニ等があります。

それぞれラストにもよりますが、同じUK8サイズを取っても「グリーンはジャストフィットだけど、サントーニはブカブカ、ジョンロブはちょいキツいけどギリギリ許容範囲」

ですので私にとってのジャストサイズは

グリーンUK8=サントーニUK7.5=ジョンロブUK8〜8.5。

全てのシューメーカーのサイズを網羅するものではないという点に注意が必要です。

Width(ウィズ)=幅

レングスよりも重要なのがウィズです。

国内シューメーカーの1~2万程度の革靴にはあまり見られない概念で

靴の横幅にもサイズが定められています。

こちらはアルファベット表記で、Aが狭く、B、C、D、Eと少しずつ幅広になっていきます。

E以上はFと表記したりEEEと表記したりメーカーによって変わります。

日本人は幅広の傾向にあり、多くの人はEウィズ以上が合うと感じられるでしょう。

レングスと比べてメーカーによるサイズ感のギャップが小さいので、

Eウィズでぴったりであると既にわかっているならば、

ウィズは固定でレングスをハーフ上げたり下げたりで調整すると合わせやすいと思います。

 

サイズ選び

まずは革靴選びで知っておくべきレングスとウィズについてご説明しました。

知識として知っておくのはこれだけですが、適切なサイズを選ぶコツを伝授します。

ネット上では、「スニーカーサイズより1cm小さいサイズを選べばよい」と言われますが

レングス表記換算と同じく、”参考値”に過ぎません。

これだけを当てにして決めてしまうと痛い目に遭いますので、

正しいサイズ合わせをこの機会に身につけましょう。

では順を追って解説していきます。試着前提です。

1.足が浮腫んだタイミングで靴屋に行く

一般的に、人間の身体の構造上”足が浮腫む時間帯”があります。

そのタイミングは、起きた直後の人もいれば寝る前の人もいるので一概には言えませんが

多くの場合は日中歩き回ったりして血流が下半身にたまる夕方頃であるケースが多いです。

足が浮腫むと幅長が大きくなり、浮腫む前でサイズを合わせていれば当然キツく感じてしまいます。

革靴がキツいと感じるのは十中八九”ウィズ”が合っていないからで、

午前中は問題ないのに、昼からキツく感じるのはこの”浮腫み”が原因です。

ですのでまずは自分の足が一番パンパンになっている時間帯を把握し

そのタイミングでウィズを合わせることが重要です。

2.薄手の靴下を履く

こちらも履く前の準備です。

厚手の靴下で合わせると、薄手の靴下を履いた時にブカブカになってしまうことがあります。

革靴は使用に応じて若干伸びる(馴染んでくる)ので、靴下分の厚みは考えなくて問題ありません。

むしろ浮腫んだ状態+厚手の靴下で合わせてしまうと、浮腫んでいない状態時に薄手の靴下を履いた時にブカブカになってしまいます。

3.ポールジョイントを合わせる

ここからいよいよ試着です。

最初に履いてみるサイズは足全体がすっぽり入るサイズであれば何でもいいです。

重要なことは、”ウィズ”が合っているか、合っていないかを感じることです。

店側も多く在庫を抱えている幅はEウィズですので

この幅から履いてみて、キツかったらEEEやFに上げる、ぶかぶかだったらDに落とせばいい。

 

多少緩さを感じてもレングスである程度調整ができます。

合っているかどうかは小指側面部分が面でフィットしているかどうかで判断がつきます。

重要なことは、履いた瞬間に”キツい”・”痛い”といった感覚があるのかないのかを明らかにしておくことです。

4.長さを合わせる

幅を合わせたので、次は長さを合わせます。

ここで確かめるべきことは2点あります。

ヒールカップを合わせる

革靴を踵に合わせた時の感覚を確かめます。

きっちりホールドされているか、軽く歩いた時に踵が浮かないかをチェックしましょう。

ヒールカップの形状によっては足に合わないこともあり、その状態で履き続けると靴擦れの原因となりますし、一歩踏み出すごとに踵が浮いてしまってはカッコ悪いことこの上ありません。

捨て損を確かめる

捨て損とは、靴の先端部分の余力スペースのことを言います。

革靴を履いている間は靴内で足が前後に動くので、一定スペースがないと指の関節に負荷がかかります。

理想的な幅は1.5~2cm程度ですが、上から押してみて指先に若干空いている感覚があれば問題ありません。

5.両足履いた状態で歩行してみる

最終調整です。歩いてみて、キツすぎないか、踵が浮かないかを再確認しましょう。

ここで合わないと感じたら長さを変えて再調整してみてください。

 

まとめ

本当にフィットしているかどうかを確かめるには

「羽根の開き具合」「土踏まずのフィット感」「くるぶしに当たっていないかどうか」など

もう少し念入りな確認が必要なのですが、ここでは割愛します。

そこまで完璧にフィットする靴はほとんどないのが現実で、

MTO(オーダー靴)でもなければある程度の妥協は必要です。

1〜5の手順で合わせていくと、履き続けてキツい・痛い・疲れる等の症状は起きにくいです。

基本的に幅の合っている靴を選べば、多少長さ方向に大きくても中敷で調整することができます。

個人的な感覚ですが、幅の合っていない靴はいつまで経っても合いません。

いくら革靴が横方向に伸びると言っても、ぴったりサイズが若干緩くなる程度ですので、キツキツだったものが緩くなることはありません。

もし店員が「多少キツくても履いていくうちに合うようになりますよ」と言ってきても安易に信用しないことをオススメします。

合っているか合っていないかを判断するのは自分ですので、違和感を感じればサイズ変更を依頼しましょう。

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