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普段使いの紳士靴に困ったらSCOTCH GRAINが最善最良の選択

こちらの記事でSCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)のコスパが高いというお話をしました。

コスパに優れる革靴とはどんな靴か -革靴を長持ちさせる4つの心構え-

“SCOTCH GRAIN”は同じく国産シューメーカーの”REGAL(リーガル)”と比較されます。

知名度的に言えば価格幅の広い”REGAL” が圧倒的で、”SCOTCH GRAIN”はいまひとつ。

私も就活時代〜社会人1年目の頃に低価格帯のものを使っていましたが、2足ローテでも2年経たずダメになってしまいました。(それだけ持ったなら十分かもしれませんが)

2万以下のものだと品質にムラがあったり、すぐに傷んでしまったりとやはり価格なりの印象です。

安くてとっつきやすいのはいいのですが、長く履く靴ではなく 履き潰す用の靴という印象。

もちろん3万以上のラインはグッドイヤー製法で丈夫に作られているのでこの限りではありませんが、全体的な製品品質を考えると”SCOTCH GRAIN”の方が優秀と感じております。

今回はシューメーカーとしての成り立ちとその特徴を簡潔にまとめました。

歴史

東京オリンピックの開催された年、1964年に東京都台東区で革靴職人だった廣川悟朗氏が”ヒロカワ製靴”を創業。

その後、1978年ヒロカワ製靴の商標として”スコッチグレイン”が始まります。現在では東京都墨田区を根城として革靴製造をしており、来年で40周年になります。

このブランド名は、スコットランドの”スコッチグレイン”という穀物模様の革に由来します。ヨーロッパの伝統を継承したいという思いを込めて、製造される革靴のデザインにこの穀物模様が用いられています。

製造方法

まず革靴の製法は、シンプルな”セメンテッド製法”から全て手縫いの”ハンドソーン・ウェルテッド”まで、アッパーとソールの固定方法及び製造過程の違いからおおよそ10種類に分類されています。

スコッチグレインはその中でも特に複雑とされる”グッドイヤーウェルト製法”が用いられています。

この製法は”EDWARD GREEN”や”Church’s”といった伝統的な英国の老舗シューメーカーが得意とするもので、1足の革靴を完成させるまでに170もの工程を踏みます。

仕上がりに時間もコストも掛かるため、機械的に大量生産できるセメンテッド製法が用いられた革靴と比べると単価は高くなってしまいますが、包み込むようにホールドしてくれる優しい履き心地はこの製法ならではで、靴底が劣化したとしてもアウトソールを交換することもできるので、アッパーに不具合が無い限りは半永久的に履き続けられるのが最大のメリットです。

ラスト

ラストとは革靴の基礎となる木型のことです。この木型が革靴を形作るのですが、日本人の足に最大限合うよう研究されています。

一般的に革靴を選ぶ際に、レングス(靴長)を気にすることはあってもウィズ(靴幅)を気にされる方は少ないかもしれません。

日本人は甲高幅広(欧米人よりも幅方向に大きく甲が高い)と言われていますが、それが誰にでも当てはまるかというと決してそうではないので”レングス”と”ウィズ”どちらも合うようなサイズ選びをすることがより良いフィット感につながるとして、あらゆる足の形状を考慮してコンマミリ単位での調整が成されています。

革靴の形状はデザインの一部として流行り廃りがありますから、その時代に応じて常に研究されています。創業当時からのラストのストックは1万足にも及ぶそうです。

“グッドイヤーウェルト製法”を取っているシューメーカでは極々当たり前のことですが、日本国内でここまでやっているシューメーカーは数少ないです。

革質

スコッチグレインは革質にも定評があります。職人でもある社長自らが海外のタンナーから直接買い付けており、独自の判断基準で検品・等級分けを行っています。

使用される革は主にカーフ(等級の高い牛革)で、ライトカーフ(革重量4.3kg未満)とヘビーカーフ(4.3kg以上)をモデルによって使い分けています。ライトカーフは若い仔牛の革で、艶があり光沢感を出しやすいです。テカテカ光らせたい方はこの革を選ぶとよいでしょう。

価格帯

価格のレンジは\30,000から高くても\60,000程。

全て上述した”グッドイヤーウェルト製法”で造られており、この価格は破格と言っても過言ではありません。

インポート靴だと間接費用が多く発生するので、同価格帯の海外シューメーカーのモノとは比較にならない品質です。あえて比べるならば、同じグッドイヤーで6〜8万クラスのものと見比べてみると良いでしょう。裏を返せば6万くらいで売っているインポート靴と同程度の革靴が3万で手に入ると言うことです。

 

また低ラインの3万円台だからと言って革質が極端に劣るわけでもありません。価格の違いはデザイン性によるところが大きく、例えば装飾のないプレーントゥとメダリオンを随所に施したグローブ靴とでは手のかかり具合が異なります。そういった製造工程の多い少ないが価格にも表れるということです。

 

さらに、ただでさえ費用対効果が高いのに、アウトレットに出されることもあり\20,000以下で販売されています。

検品に引っかかったいわゆる”リジェクト品”と、最初から”アウトレット向け”に作られるモデルがあり、どうせ買うなればリジェクト品をオススメします。革靴に限らずアウトレット向けのラインは明らかに質が劣りますからね。

難点なのが各デザイン、オールサイズ揃っているわけではないこと。店舗も少なく時期によっても入荷状況はマチマチなので、偶然狙っていたデザインでサイズがジャストだったらラッキー程度に留めておきましょう。販売店によってはSNSを更新している店舗もあるので定期的にチェックことをオススメします。

安いけどサイズが合わないものは絶対に取ってはいけません。二度手間になって結局高くつきます。

こんな人にオススメ!

ビジネスマン、特に外回りの営業マンに超オススメです。

ハイエンドのインポート靴もいいのですがそういうものはここぞという時に使って、普段使いは”SCOTCH GRAIN”。十分すぎる性能です。

また「頑張って2万円くらい出して革靴買ったのに半年程度でダメにしてしまう」というのもしばしば聞きます。

2万も出してペラッペラで修理も出来ないセメント靴を買うくらいなら、あと少し頑張って財布から1万円捻り出してグッドイヤー靴を手にした方が長期的に考えても安上がりです。適切なメンテナンスさえしておけば10年単位で持ちますからね。

何ならもっと少なく見積もって年間100日(3〜4足ローテ)を5年使うとすると計500日、3万円の靴なら1日あたり60円、5万円の靴でも100円。たったこれだけの投資で足元を飾れるなら安い投資だと私は思います。

いずれにせよどんなにいい靴を履いても基本的なメンテナンスを怠ると、セメント靴と同じようにすぐにダメになってしまいます。

メンテと言ってもクリーム塗りこむとかそんな面倒くさいことをする必要はなく、

履く時はシューホーンを使って踵を踏まない、脱いだら軽くブラシで塵埃を落としてシューキーパーを入れて保管し、複数足でローテ履きをするだけで、致命的に壊れることはまずありません。

見た目はもちろん履き心地も大きく変わるので、

次回、革靴を買い換えるタイミングで比較検討してみてもらえると、革靴好きの私としては嬉しい限りです。

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