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一発ダイナミック型XELENTO beyerdynamicが世に贈る本気イヤホン

最近ダイナミック型イヤホンばかり聴き漁っている私です。BAマルチ機はひと段落して二度とイヤホンは買うまいと思っていたのですが、立て続けに面白い機種が出てきたおかげで、断ち切ったハズの物欲がフツフツと再燃してきました。低価格帯であればTFZ EXCLUSIVEシリーズ全般やfinal E2000/3000、ハイエンドならDITA Dream、Hifiman RE2000、beyerdynamic XELENTOなどなど。

いくつか気に入った音が手に入って、もう他機種はイイかな…と思っても実際聴いてみてイイなぁと思える機種が見つかり欲しくなってしまうのは携帯オーディオを趣味として続ける以上は仕方のない欲求として諦めていますw

さて、今回は発売直後一時品薄となっていたbeyerdynamic XELENTOをレビューします。

まずは仕様から箇条書きにて。

  • ダイナミックドライバー1発で、beyer独自のテスラドライバーが搭載。過去にIRIVERとコラボしたT8iEにもテスラ技術が使われていましたが、beyer単騎で開発した製品としては初となります。
  • 再生周波数は8Hz~48,000Hz、インピーダンス16Ω、感度100db
  • ケーブル端子はMMCXでリケーブル可。
  • 付属品はイヤーピース (シリコンXS/S/M/L/XL/XXL/3XL各1ペア、コンプライS/M/L各3ペア)、1.3mストレートケーブル2本(リモコン有/無)、ケーブルクリップ、取り替え用保護グリル、クイックスタートガイドです。
  • 価格は12万円強。

T8iE/MkⅡにも言えることで、このシリーズは特殊なイヤーチップを使用しています。ダースベーダー型とよく言われていますが、汎用形状のシリコンチップは付属しません。写真を見てもらえれば分かりやすいのですが、お椀のように広がりを見せているのが分かります。多数の耳型サンプリング解析に基づいた人間工学設計が施されており、装着時の耳にかかる負担を軽減し長時間のリスニングでも快適な装着感を提供します。実際に付けてみると、チップの先端は耳の中で上手く収まってくれて、外側の広がっている部分で蓋をしてくれている感覚です。筐体を耳奥に押し込むとうまい具合にフィットし外音もシャットアウト。ハウジングを小さいのでユニバーサル機としては装着感・遮音性ともに高いレベルです。

音質傾向としては質の良い重低音と中高域の表現力が織り交ざりダイナミックドライバー一発ならではの自然な音のつながりを一聴して受け取ることができます。低音がボーカルを担当する中域や管楽器・弦楽器で奏でられる高域をマスクすることはなく、低域を土台としてそれを際立たせるように中高域が伸びていくようなナチュラル感が売り。ボヤボヤせず楽器ごとの音を分離させられているというのが解像度が高いということであればその部分はBA多ドラに譲るのですが、テスラドライバーから放出される音は暖かみがあり臨場感があります。

Astell&Kernとのコラボ品T8iEやMkⅡとの比較で言うとエネルギッシュさが増しました。あちらは全体通してやや暗めですがそれまでのbeyerヘッドホンの音質を踏襲しているのはT8iEやMkⅡの方だと思います。しんみりと雨の日に聴きたい暗い曲調にぴったりだったのが、明るめでどんなジャンルの曲でも対応できるオールラウンダーとなりました。印象付きやすいのはXELENTOの方で、どんなDAPでもどんなジャンルの曲でも音楽に浸らせてくれる機種です。

また 先に申しましたイヤーチップですがサイズを誤るとうまくフィットせず(それでも装着感はいいかもしれませんが)、低音スカスカの歯切れの悪いサウンドになる恐れがあります。メーカーとしてもこのシリコンチップを細かくサイズを分けているのは、装着感をシビアにしてほしいということに他ならないので、低音の抜けを感じたらサイズ変更して音がどのように変化するかを確かめてみると良いと思います。

マイク付きのリモコンケーブルはボタン3つのシンプル設計。この価格帯のイヤホンをiPhoneやAndroid等に直差しで使う人はあまりいないと思いますが、荷物を減らしたい時には携帯電話直差しでリモコン操作が可能となるのは便利ですね。また携帯電話でなくともDAPによっては使えるものもあるのでリモコン操作できればラッキー程度ですね。操作方法は、上下に設置されたプラスとマイナスボタンで音量ん上げ下げ。真ん中のボタンで曲送りができるのですが、ダブルタップで次の曲へ、ダブルタップして長押しすれば同曲内で早送り、トリプルタップで前の曲へ戻り、トリプルタップして長押しすれば同曲内で巻き戻しができます。

総じて安定感のある音で、どれかイヤホンを一本に絞れと選択を迫られたらこの機種を選ぶ人は多そうです。このXELENTOを含めダイナミック一発のモデルは個性豊かで今後も見逃せませんね。今後も聴く機会が多い機種ですので何か気づいた点があれば随時更新していきます。

以上、beyerdynamic XELENTOの試聴レビューでした。

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