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ハイブリッド型イヤホン Campfire Audio POLARIS(ポラリス) 音質レビュー

みんな大好きCampfire Audioから新製品が出ました。その名も”POLARIS(ポラリス)” Campfire Audioでは製品名に天体用語を用いることが特徴で、今回は”こぐま座”がチョイスされました。正確にはこぐま座α星で別名”北極星”です。

国内での取り扱いはMixwaveが担当しており希望小売価格は¥67,800。本国価格は$599なので、ごくごく普通の価格といったところです。販売店は横並びで7万円超えていますが、しばらくするとセールで6万くらいになるのではないかと睨んでいます。

DORADO(ドラド)に続くハイブリッド型で、BA(バランスドアーマチュア)とDD(ダイナミックドライバー)を各1基ずつ搭載しています。この構成のハイブリッドタイプは有名どころだとUnique Melodyの”MACBETH(Ⅱ含む)”、Oriolusの”Forsteni”等が挙げられますね。設定価格を考えるとUM 初代MACBETHを意識している感じがします。

形状はDORADOやVEGAのような耳にすっぽり収まるタイプではなく、AMDROMEDAのような角張ったデザインです。カラーはメタリックブルーの筐体に黒のフェイスプレートの組み合わせでセラミック加工が施されています。JUPITER CKのような手触りで通常使用においてはヒドい傷が付くようなことはなさそうです。(CK加工ではない初期JUPITERは角から剥げていきました)

Campfire Audioは元々ケーブル屋から派生したメーカーですので良質なケーブルが最初から付いてきます。従来品は銀メッキが施された銅線Litz Wire Earphone Cableだったところ、POLARISは銀メッキのない純銅線の方が相性が良いとのことから銀メッキを施していない真っ黒のLitz Wire Earphone Cableが付属します。

まずはAK240単騎で聴いてみます。低域がこれでもかというくらい出るタイプで、既存のCampfire Audio製品とは一味違います。似たような製品が一つもなく、他機種が好みの方が聴くと違和感があるかもしれません。

低域の拡がり方が面白く、ボーカルは近すぎず遠すぎず安定感があります。シャキシャキとクリアに鳴らすわけではなく低域をどっしり構えるタイプでスピードを感じられて聴いていて楽しい。エレキギターやベースが主体の曲にマッチします。反面、ピアノやヴァイオリンが主体の曲では、低域が強すぎるからか音を放った後の余韻が少ないです。空間的な音の拡がりを楽しむならば同じ構成でもForsteniが向いているように思えました。同じCampfire Audioの上位機種DORADOと比較するとPOLARISの方が低域が多くて中高域は控えめです。

中高域が綺麗とかボーカルが近いっていう意見が多いのですが、私にはそうは思えませんでした。低域の主張が激しく中高域が引っ込む感覚です。ボーカルは遠くはないですがJUPITERのように至近距離ではなく、中域帯を前面に出して楽しむ機種ではないです。低音第一主義にはおそらくヒットするのではないかと思います。

…と、ここまで酷評ですが、どんなインピーダンスの高いヘッドホンとも相手取れる初代Hugoをかましてからが本番です。

アンプ込みだと量の少なかった中高域が活き活きとし出して非常に良好。Hugoの特性によるものだと思いますが、出すぎなくらい出ていた低域を抑えつつ中高域をマイルドに伸びやかにさせるのは流石の一言。POLARIS自体インピーダンスが高いものではないので、DAP単体で鳴らせないことはないと思うのですが、通り道にHugoを置くだけでこうも音が変わるのかと感嘆します。 元々音の密度が濃いだけに出力を高められるポタアンを挟むことで低域に隠れていた音が顕になって、濃密な低域と喧嘩することなくブレンドされます。AK240でもHugoでもPOLARISでも味付けしまくっているキメラのような音ですが、ウォーム傾向の疾走感溢れる音は手持ちにないので欲しくなりました。ただしこの組み合わせでもストレングス系やピアノの余韻は少なく反響することなく音が一瞬で消えていくので、向いているジャンルはポップスやロック、ゴリゴリのメタルでしょうか。

Campfire Audioの製品は「試聴なしでの購入は危険」と言われていますが、このPOLARISも御多分に漏れず購入前の試聴は必須です。JUPITERやAMDROMEDAのようなクリアさ煌びやかさとは対極に位置するウォーム系の音ですので、購入検討しているのであれば一度お聴きあれ。

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