インフェルニティ

【登場から現在まで】各時代のトレンドを吸収し続けるインフェルニティの歴史と強み

遊戯王には数あるテーマが存在するが、あらゆる召喚方法を吸収して一定の勢力を保ち続けているテーマはインフェルニティくらいだろう。

もともとはアニメ発遊戯王5D’s”発で、主人公不動遊星と関わりの深い人物である鬼柳京介が使用していた。

登場から環境制圧まで

初登場時は、デーモン、ガーディアン、ドワーフの3種のみがゲーム付属としてOCG化。

さすがにこれだけではカードプールが貧しすぎて、いきなり大会級というわけではなかったが、その半年後に発売した”THE SHINNING DARKNESS”で、自身を墓地に送って2体蘇生させるガンとミラージュ、1体蘇生させるネクロマンサー(下記:マンサー)、チューナーでデッキから2体を呼び寄せるビートル、同じくチューナーでレベル1で使い易いリベンジャー、レベル8シンクロ体のデスドラゴン(下記:デスドラ)、専用蘇生のZERO-MAX、フリチェ除去のブレイク、魔法罠の発動を無効にするカウンターバリアなどが収録されて一気に実践級となった。

そして驚くことにこれらのカード、すべてターン制限なし!レベルスティーラーといいドッペルウォーリアーといい、この時期のカードはターン制限がないのが特徴。

8期以降に登場しようもんなら「このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない」の一文が入ったことだろう。

闇属性の悪魔テーマで、召喚時に闇属性を墓地送りできる終末の騎士、手札の闇属性を切りつつデッキからもう1枚闇属性を墓地送りできるダークグレファー、墓地から自身を除外することで手札から悪魔族を特殊召喚できるヘルウェイパトロールなど相性のいいモンスターが多いのも特徴で、属性、種族ともに恵まれている。

手札を整理しつつ2体を蘇生させられるガンの存在から、インフェルニティ名称のカードをサーチできるデーモンを過労死させ、ガン、ミラージュ、ネクロマンサーで蘇生展開を繰り返すソリティアテーマになった。

同時期にシンクロ召喚時に場手札墓地の三箇所のカードを1枚ずつ対象を取らず除外する氷結界の龍トリシューラとの相性も抜群。

別名”インフェルニティ・トリシューラ”。デーモンマンサービートルでサクッと出てくることから最も氷結界をうまく操れるのはインフェルニティとまで言われる始末。

トリシューラが複数体立ち並ぶ光景も日常茶飯事で、先行ハンデス(相手はいきなり3枚失った状態でスタート)からの2700*3=8100の後攻ワンキルはあまりに一方的で強烈の一言。

KONAMIもトリシューラのワンサイドゲームを野放しにするはずがなく、環境を制圧した直後の改定でガンとトリシューラを制限に掛けた。

トリシューラはともかくメインパーツのガンの制限化は痛手だったが、今だったらデーモンにも手が掛かるだろうし、何ならガンは禁止行きとなる可能性も高く、傷の浅い制限改訂と言えるだろう。同時期に制限だった黒い旋風や六武の門は無事釈放されているが、ガンは未だに緩和される見込みがないのは、単体のパワーがそれらよりも上と判定されているからだろうか。

パーミッション型

トリシューラの制限化でパワーを失ったインフェルニティが次に着目したのは煉獄龍オーガドラグーン”(下記オガドラ)だ。

シンクロ・効果モンスター  8/闇属性/ドラゴン族/ATK 3000/DEF 3000

闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 

自分の手札が0枚の場合、1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。 その発動を無効にし破壊する。

インフェルニティはハンドレスという特徴から盤面をひっくり返されるのが弱点。

そこで溢れんばかりに展開力で攻略不能な盤面を先行で作ってしまおうとしたのがパーミッション型である。

ミラージュからレベル8シンクロを立てる動きを基本として、先行でオガドラと攻撃表示のデーモン、バックにブレイクとバリアを複数枚セットして返しのターンでワンキルする。

先行オガドラデーモンブレイクブレイクバリアバリアの布陣は今でも並みのデッキでの突破は難しく、返しのターンでどの道ワンキルされる点でトリシューラと根本的に変わっていないが先行ハンデスがない分まだ優しいとも言える。

XYZ

アニメ5D’sが終わり、エクシーズが登場したZEAL期へ移る。

レベル4*2体という緩い素材で「デッキから何でも墓地送り」できるラヴァルヴァル・チェインが登場。

エクシーズ・効果モンスター ランク4/炎属性/海竜族/1800/1000 レベル4モンスター×

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。

デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。

デッキからモンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。

デーモン2体かダグレ(終末)+デーモンでチェインを展開できる上に、2つ目の効果でデーモンをトップに置いておくことで次のターンにさらなる展開が可能。

さらにレベル4×3体を素材とする”No.16色の支配者ショックルーラーもインフェルニティにとっては容易に展開できる。

シンクロと違って、素材としたモンスターはエクシーズたいの下に重ねられるため、墓地から蘇生させるマンサーとやや相性が悪いが、相手の場を荒らして次回できる恐牙狼ダイヤウルフを用いることで一旦破壊してゾーンを空けた上で再展開というプレイングを用いることになった。

エクシーズ・効果モンスター ランク4/地属性/獣族/2000/1200 レベル4モンスター×

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、自分フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体とフィールド上のカード1枚を選択して発動できる。選択したカードを破壊する。

また2014年には墓地から最大5体を蘇生させるソウルチャージが登場し、このカードをフル搭載したXYZインフェルニティが世界大会で優勝している。

ペンデュラム型

アニメZEALが終わるとARC-Vでペンデュラム召喚が登場。

個人的にペンデュラムは使ったことがないので展開方法は詳しくないが、手札を空けつつ大量展開できる召喚方法がインフェルニティと相性が悪いわけがなかった。

共通効果で手札を減らせる上、ランク6永遠の淑女ベアトリーチェをダンテに重ねることなくエクシーズ召喚可能な【イグナイト】を搭載したタイプがペンデュラム黎明期に注目された。イグナイトと同属性・同種族のEHEROブレイズマンを併用することでダークロウを筆頭とした融合召喚も降りなく組み込めるのが特徴。その後もEM型や魔術師型でといった安定性の高い構築が主流となっていき、ペンデュラムのサーチ能力と展開力の高さを余すことなく利用している。

と、ここまで環境デッキが恐怖するリミットレギュレーションとは無縁なインフェルニティだったが20164月に事件が起こる。

何でも墓地送りさせてくれるチェインが禁止となってしまったのだ。

2010年にガンとトリシューラ、2014年にソウルチャージが制限に掛かっただけで、デッキに関わるカードが禁止にならなかったインフェルニティにとって両足をもがれるほどの痛手で、さすがにチェイン禁止はキツい。ディアボリックガイを活用してベアトリーチェを展開して似たような動きを組み込むなどの調整が施されたが、チェイン存命時と比べて安定性が落ちるのは仕方のないことだった。

リンク型

20174月、チェイン禁止から、さらに追い打ちをかけるように遊戯王のルール自体が変わってしまう。

ペンデュラムゾーンは魔法罠ゾーンと共有、エクストラデッキから召喚するにはまずエクストラゾーンに下矢印を持ったリンクモンスターを出してさらにリンクで左右に矢印を広げていく必要があるため、従来のようにエクシーズを並べることが不可能になった。

チェイン禁止になるだけなら代替案を出せるが、さすがにルール自体が変わると相当厳しい。2chの専用スレも「今回ばかりは終わりかね…」という雰囲気になっていた最中、

アニメVRAINSの主人公、藤木優作が操るATK2500龍、ファイアウォールドラゴン”(以下:FWD)の効果が判明すると、さっきまで葬式のような雰囲気だった民達が途端に活気付いたのだ。

リンク・効果モンスター リンク4/光属性/サイバース族/2500【リンクマーカー:上///下】モンスター2体以上

(1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、このカードと相互リンクしているモンスターの数まで、自分または相手の、フィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードのリンク先のモンスターが、戦闘で破壊された場合、または墓地へ送られた場合に発動できる。手札からモンスター1体を特殊召喚する。

この(2)の効果、なんと「1ターンに一度しか発動できない」の制限がないことは読めばお分かり頂けるだろう。

FWDの矢印の先のモンスターがどんな手段でもいいから墓地に落ちれば手札のモンスターを特殊召喚できる。

リンク召喚は場のモンスターを特定枚数墓地へ送るため、マンサー→デーモン蘇生→ミラージュサーチで、マンサーデーモンでリンク

2を作りつつサーチされたミラージュを特殊召喚することで再度マンサーデーモンを蘇生させられるのだ。

デーモンはマンサーで蘇生させられるため、他のインフェルニティを絡めれば1ループでリンク3を確保できる。ターン制限なしで。

この効果のおかげで先行FWDエクストラリンクを決めることもできるし、バリアブレイクガン伏せも難なくできるようになった。

ペンデュラム型も弱体化したとはいえ、大量展開しつつリンクで墓地に送れるため相性が良い。今では魔術師や覇王系統を利用したタイプが主流となっているが、11月末に発売するリンクヴレインズパックで登場する他テーマのリンクモンスターが何かしら活用できそうなものばかりでインフェルニティを操るプレイヤーは大歓喜のことだろう。

直接強化されているわけではないのにインフェルニティがどんどん強くなる不思議。

とはいえ、ハンドレスの特性上、誘発メタをマストで打たれると何もできずに終了してしまうこともしばしば。

特にヴェーラーとさくらFWD宣言が痛すぎ、ガンにうさぎを打たれるのもループに入れなくなる。

うららは撃ちどころによっては何とかなる、増Gは相手によってはデッキを枯らせる。

プレイングと対戦相手のインフェルニティへ対する理解度によってはまだまだ環境でも通用しているのが現状だが、マッチでは基本不利なのは変わりないので中堅といったところ。

三連トリシューラのような悪目立ちをしてしまうと規制対象になってしまうので、今の立ち位置で居続けてほしいところ。

 

180122追記

2018年1月のリミットレギュレーションでファイアウォールドラゴンが制限指定されたことでリンク型インフェルニティはダメージを受けることになりました。むしろ制限で済んで良かった…と言ったところか。1体でもエクストラゾーンの下に立ってもらうだけでデーモンマンサーが墓地に行っては蘇生を繰り返すので禁止にならない限りはまだまだ利用できる。

それどころか新弾でトロイメアなるリンク集団が登場し、1ターンで大量展開できるインフェルニティにとってはむしろ追い風かもしれない。トロイメアの共通のハンドを1枚切って固有効果発動というムーブは考察しがいがある。エクストラリンクが容易にできるというのであれば召喚獣のように各テーマに出張すること間違いなしなので、トーナメントシーンの様子を見ながら構築に励みたいと思う。

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