オーディオ

シングルダイナミックイヤホン NOBLE Audio EDC Velvet(ベルベット)の試聴レビュー

Kaiser10でおなじみのNoble Audioからダイナミックモデルが登場しました。

その名も”EDC Velvet”、EDCとはEveryDay Carry=より身近に楽しんでもらうために小型で使いやすいことを目指して開発された製品群で、その第一弾モデルがシングルダイナミックVelvetというわけです。

ヘッドホン祭りなどのオーディオイベントでも出店されており、発売前から評判の良かった機種で、私自身は発売後に初めて聴いたのですが確かにしっかり作り込まれているサウンドで価格帯で好感が持てました。

スペック

周波数特性20Hz-20000kHz、インピーダンス35Ω以下とやや抵抗値が高いですがスマホでも問題なく音量を取れます。シングルダイナミックドライバーで5.8mm径のものを使用しています。

ケーブルは銀メッキ高純度銅リッツ線を導体に、リフレクディブリボン加工&ヴェクトラファイバーを採用し高強度を確保。SENNHIESER IE800のケーブルみたいに使用に伴い硬化しそうな質感。リケーブルは不可で、断線したら改造で何とかするしかありません。

定価は¥18,000。個人的にはリケーブルできない点を考慮しても納得できるサウンドだったので、この価格帯で推奨できる機種の一つにランクインしました。

フィット感

筐体サイズは小ぶりで、クリプシュX10/11のように耳穴の奥まで押し込むタイプ。鼓膜の側まで押し込めるほど小さくありませんが、長時間装着していても痛みが発生することはなさそうです。Shure掛け(耳掛け)できなくはありませんが、テンションが掛かって早期に断線する恐れがあるのでオススメはできません。

イヤーチップはスパイラルドット(シリコン)とコンプライ(ウレタン)の2種類を試してみました。個人的にh断然シリコン型の方が良かったです。内側から蓋できるようにジャストかワンランク小さめのシリコンチップで十分遮音性も確保できそうです。元々低域強めの機種なのでウレタンで密閉するとモコモコ感が強くなって帯域バランスが崩れるように感じました。

音質傾向

分かりやすくピラミッド型で低域>中域>高域です。めちゃくちゃ低域が多いという訳でもありませんが、ダイナミックのハイエンド帯のような質重視で量控えめっていうものではありません。ボーカルを主とする中域帯は一歩後ろに下がる印象ですが、量の多い低域に重ならず、分離感と一体感のバランス調整が上手いなと感じました。

この機種がいいなと思ったポイントは2点ありました。一つは中低域をメインに捉えた帯域バランスであるのにボーカルと重ならずリズミカルに聴かせてくれる点。最初聞いた時はドンシャリ系かと思いましたがじっくり聴いてみると高域はそれほど強くありません。シンバル、ハイハット、エレキの高音など刺さりがちな部分をカットしており、低音よりも中高域をメインに聴きたい方からすると曲によっては若干物足りない場合もあります。私としてキンキン刺さる攻撃的な鳴り方をするイヤホンは大歓迎なのですが、そこを好むオーディオパイルがどれほどいるのかって話なので、より万人ウケするように低~中をメインに捉えているのは良い判断だと思いました。 量としての低音は十分で、ボーカル帯に重ならずに鳴らしてくれるので分離感が感じやすかったです。裏を返せば中高域が艶やかに伸びていく煌びやかさは感じ取りにくいのですが、この価格帯でそこまで求めるのは酷かもしれませんね。

もう一つは音像がボヤけにくく苦手な楽器が少ない点。低価格帯(アンダー1万くらい)の低音イヤホンにありがちなのはベースやエレキギター等の電鳴楽器はパワフルに鳴らせるのに、ヴァイオリンやコントラバスといったクラシカルな弦楽器やサックスやトロンボーンといった金管楽器の後味をほんのり残すテクニックの必要な低音についてはからっきしというような機種がよくあります。Velvetはジャズやクラシック等コンサートホールで聴くような広い音場は持っていませんが、ロックやメタル等の激しめな低音はもちろん、フォークギターやパーカッションといったアコースティックなローサウンドも気持ちよく分解して聴かせてくれるのがこの機種ならではで、ジャンルを選ばず使用できる優秀な機種と感じております。

残念な部分は少ないのですが、やはりリケーブル不可というのは個人的にちょっとマイナス点です。ケーブルを変えてどれだけ音が変わるかは高望みは出来ませんけれど、断線した場合の保険としてリケーブルできる機構を設けてほしかったですね。

まとめ

アンガー5万くらいならば各価格帯で安牌はコレ!と決まりがちですが(それ以上は好み)、Velvetも予算2万円の枠ならば間違いなく選択肢に入れて問題ないくらいのサウンドクオリティを誇っており、サブ機として買い足そうか検討しています。

Noble Audioは代理店絡みで色々と問題のあるメーカーという認識を持たれている方も多いと思いますが、NobleのマルチBAが合わなかった方もダイナミック型はマッチするかもしれませんし、一度試聴されてみると案外良かったりするかもしれませんよ。

 

 

ピックアップ記事

  1. 2017年 秋のヘッドホン祭り 試聴機種まとめと個人的ヒットモデル【簡易レビュー…
  2. 【171203更新】関西最大級のラーメンイベントEXPO2017 -店舗口コミま…
  3. SONY最新ウォークマン ZX300の音質レビュー -オーディオビギナーからマニ…
  4. 阪急阪神ユーザーにとって最強のクレジットカード ペルソナSTACIA アメリカン…
  5. 【減量挑戦】ソイジョイダイエット、始めました【ルール制定】

関連記事

  1. オーディオ

    ダイナミック型イヤホン DITA Brass購入直後 簡易レビュー

    『Brass』発売したのは2016年6月で世界150台限定で発売されて…

  2. オーディオ

    名機の後継 SENNHEISER(ゼンハイザー) IE800S -思ったままに試聴レビュー-

    SENNHEISER社のイヤホン、ヘッドホンが続々と新モデルに刷新され…

  3. オーディオ

    カスタムIEM Vision Earsのオーダーに際して-よくある質問をまとめました-

    結構周囲からVisionEarsのオーダーに関するしようもんを受けるこ…

  4. WordPress

    良記事・良レビューを作成するために押さえておくべき3つのポイント-

    ブログを始めてから早3ヶ月が経過しました。なんやかんだで3日空けずに更…

  5. オーディオ

    2018年 カスタムIEM試聴レビュー Part.1 (Vision Ears/VE8,flipea…

    私の所持するカスタムIEMはVision EarsのVE5とVE6XC…

  6. オーディオ

    シングルBAイヤホンJomo Audio Haka 試聴レビュー “Jomoらしい独特な…

    予ねてより話題になっていたJomo AudioのシングルBA型イヤホン…

特集

人気記事【ポータブルオーディオ】

人気記事【メンズアイテム】

Archive

PAGE TOP