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【2018年最新版】国産最高峰の革靴!三陽山長のラスト一覧と代表的なモデについて

三陽山長は2001年に誕生したブランドです。長嶋正樹氏が立ち上げた「山長印靴本舗」をアパレル大手の三陽商会が商標を取得したことで名前を変えました。 その最高級の素材使いには定評があり、安心感と細かい配慮や職人技が光る一級品です。創業15年と比較的新しいブランドですが、老舗のシューメーカーたち同等に扱われるほどに高い人気を誇ります。

三陽商会とは

運営元の三陽商会といえば2015年にバーバリーの独占ライセンス契約が終了となって売上が激減したことで広く話題となりました。元々レインコートの製造を行っていましたが、1965年から1970年にかけてバーバリーに代表される海外のコートメーカーと技術提携をし、各メーカーの製品の国内ライセンスを取得することで多くのシェアを握ることで安定経営に成功。その他にも各世代をターゲットにしたファッションブランドの開発も積極的におこない、現在も女性向けブランド「EPOCA」や「FRAGILE」に代表される多数のファッションブランドを展開しました。

2000年に入り、山長印靴本舗を取り込み三陽山長としてのシューブランドを擁立、その後もライセンス契約を主としていましたが、2015年にバーバリーが日本法人を通じた直営販売を行うことで大打撃を受け、後継ブランドとして防水コートの老舗であるマッキントッシュ(スコットランド)と提携したマッキントッシュ・ロンドンをブランドとして立ち上げ、旧バーバリー店舗260店余りを全てマッキントッシュに切り替えました。若者向け婦人服”バーバリー・ブルーレーベル”、紳士服”バーバリー・ブラックレーベル”についても、新デザイナーを起用しそれぞれ後継ブランドとして”ブルーレーベル・クレストブリッジ”、”ブラックレーベル・クレストブリッジ”に転換した。

話が逸れましたが、三陽山長はこのような巨大アパルトメーカーが手掛けている革靴ブランドと思って頂ければ差し支えありません。

三陽山長の特徴

“日本人の、日本人による、日本人のための靴”をブランドコンセプトに、グッドイヤーウェルト製法で高品質な靴作りに定評があります。

国産革靴ブランドで知名度が最も高いのはおそらくリーガルでしょう。汎用革靴として知名度が高く、手頃な価格で、多くの方が知っているという安心感があり、それでいて気取っていると見られることもありません。同じくグッドイヤー製法でメンテさえ怠らなければ長持ちするし、よほどのこだわりを靴に見出せない限りは、三陽山長の知名度はそれほど高いものではありません。

価格帯としては4万~10万程で、国内の革靴メーカーの中では高額の部類に入ります。定番モデルでスコッチグレインのフラグシップであるインペリアルプレスティージが視野に入るため、海外メーカーも含めた比較対象も後ほど紹介致します。

三陽山長が拘っているポイントはいくつかあるのですが、日本人の体型にフィットするように計算尽くされたラストと厳選された素材の品質が高レベルという点が一番のセールスポイントでしょう。スコッチグレインも同じような開発思想ですが、日本の四季による湿度、暑さ、寒さといった気候や季節ごとのケアを意識した素材選びとハンドメイドによる縫製が最大の強みです。

さらに、モデルによってはボロネーゼ製法も採用。グッドイヤーウェルト製法自体扱えるブランドは珍しくないが、ボロネーゼ製法は本場イタリア靴ブランドでも数える程度しか扱うことのできない稀少な技である。他にもコバのアウトラインを削ることで独特のエッジを持たせる”ヤハズ仕上げ”という日本特有の手法も駆使。三陽山長が扱える技のレパートリーは世界屈指のレベルと言っても差し支えないと思います。

ラスト一覧

三陽山長の木型には、数万足におよぶ靴づくりで培った日本人の足のノウハウが余すところなく反映されています。一人一人の違いを理解したうえで、職人の匠な技が作り上げる木型。 永く履き続けてもらうための三陽山長の靴造りの全てはその木型から始まります。「匠」の心と技が宿った木型からすべての靴に命が吹き込まれていくのです。現行ラストの特徴をザッとまとめましょう。

三陽山長のラストのつけ方はアルファベットRに3~4桁の数字を組み合わせたものを名称としています。アニバーサリーラストも開発しており、創業以来の節目のタイミングでしばしば新登場しています、

R202

三陽山長の原点でファーストラスト。ショートノーズのラウンドトゥにボリューム感あるシルエットが特長。

2016年にヒールカップを小ぶりに、二の甲を低く抑え現代の足型に合うようアレンジを追加。踵でしっかりホールドし、前足部は適度なゆとりを持たせることで快適な履き心地を実現。

R201

2001年にR202の後継として作成されたラウンドトゥラスト。あえて凹凸を抑えることで万人が履きやすい設計。

シュッとスタイリッシュにみエルシルエットが特徴でUチップの”勘三郎”や”友二郎”のファーストモデルに採用された。

R303

三陽山長の中で最もロングノーズなスクエアトゥラストR303。

細身のシルエット、小振りなヒールカップ、低の甲とあ華奢な足の方でもしっかりしたホールド感を味わえるが、甲高のがっしりした足には向かない。

R305

2007年にR201をベースに開発したラストR305。R201より足入れ感を良くし甲高幅広に合うラストとなった。

ヒールカップ、土踏まずを絞ることで後足部のフィット感を高め前足部は余裕のある履き心地を実現したが、2017年春に製造中止に。その代わりにR202が復活し、”爽二”と”爽六”の2モデルが誕生した。

R2010

ブランド10周年を迎えた2010年に登場した三陽山長を代表するマスターピース。10年間蓄積してきた顧客データを分析し、ファーストラストであるR201に反映させた万能ラスト。ラウンドトゥ。

この3年前に開発されたR305もR201をベースとしているが、ヒールカップは小さいのに、足の側面全体で支えるために緩やかなアーチとなっているのが特徴。現行の「友二郎」や「琴伍郎」など、多くの主要モデルに採用されている。

R309

2010年より展開しているスクエアトゥの定番ラスト。

最もロングノーズなR303を参照しており、それよりはノーズを抑え、スマートな印象を与える形状となった。

ストレートチップの”友之介”やダブルモンクストラップの”源之介”に採用されている。

R2013

2013年春にR2010をベースにスリッポン専用として開発したラスト。

万能ラストであるR2010よりヒールカップを小さく、甲を低くすることでかかとの抜けにくい設計。

ボリューム感ある外見から、2015年よりカントリー調のレースアップシューズにも採用され始めた。

R3010

2016年春、ラウンドトゥR2010とスクエアトゥR309を融合させ、フラグシップである”極みコレクション”専用として開発。

全体的に丸みを帯びており流れるような曲線美特徴。機能的にも極上のフィット感とシルエットを両立したラスト。

M3011

2017年春、R305の後継として開発されたラスト。ラウンドトゥ。

R201の後継でもあり、前足部は甲高幅広で足入れ感を良く、後足部はヒールカップ、土踏まずを絞ることでフィット感の向上を図ることに成功。

シルエット的には一世代前のR305よりノーズを短くすることで、よりオーソドックスな見た目に。

R2017

2017年秋、三陽山長の持つ技術の粋を集結した”匠コレクション”専用ラスト。セミスクエアトゥ。

万能ラストであるR2010をベースとし、ヒールカップを小さく、土踏まずをグッと絞り込み、二の甲を抑えて立体感溢れる造形として誕生。

このラストならではの特徴としてはレングスのピッチが通常0.5mm刻みなのに対して、25.5cmを境に上方向には0.5mm、下方向には0.4mmピッチでサイズを用意している。

代表モデル

三陽山長のモデル名は全て漢字2~3文字の日本人男性の名前が付けられています。似たような名前がずらっと並んでいるので、最初は区別がつきませんが、需要の高いストレートチップは【友◯◯】、Uチップは【勘◯◯】、ブーツタイプは【長◯◯】というように靴のデザインによって最初の文字が決まる傾向にあるので、一度覚えれば見分けるのは簡単です。

またその後にくる〇〇に入るのはラストを示すのですが、【◯◯郎】ならアニバーサリーラストのR2010/R2013、【◯太郎】ならR305というように上記でまとめたラストのいずれかを表す傾向にあります。膨大な組み合わせがあるので、全てをここでまとめるつもりはありませんが、デザインとラストがそれぞれどの漢字に当てられているかは後日一覧にするつもりです。乞うご期待!

 

 

それでは三陽山長のオーソドックスなモデルを紹介しましょう。ひとまず現行の代表作を出しておきますが、過去のモデルも合わせると100種類は軽くあるので、三陽山長のホームページから過去のデザインを眺めてみても面白いですよ!

→三陽山長の公式HP http://www.sanyoyamacho.com/

 

友二郎  -TOMOJIRO-

定価は¥66,000+税。ラストR2010/ストレートチップでグッドイヤー製法。カラーはブラックとコーヒー、ラバーブラックとラバーコーヒーのの4色展開。ラバーはマット系で腰の重い光り方をするのが特徴。鏡面仕上にするなら通常のブラックかコーヒーの方が映えるだろう。

 

友之介  -TOMONOSUKE-

定価は¥66,000+税。ラストR309/ストレートチップでグッドイヤー製法。カラーはブラック、コーヒー、ラバーブラックの3色展開。

 

勇一郎  -YUICJIRO-

定価は¥70,000+税。ラストR2010/内羽根プレーントゥでグッドイヤー製法。カラーはブラックのみ。

 

鹿三郎 -ROKUSABURO-

定価は¥68,000+税。ラストR2010/タッセルローファーでグッドイヤー製法。カラーはスウェードダークブラウンのみ。

源四郎 -GENSIRO-

定価は¥68,000+税。ラストR2010/ダブルモンクストラップでグッドイヤー製法。カラーはブラックとコーヒーの2色展開。

 

極 源四郎  -KIWAMI GENSHIRO-

定価は¥170,000+税。細やかなピッチのステッチ、踵に縫い割のないシームレスヒール、土踏まずを捲り上げるように絞り込むベヴェルドウエストというように匠の技が随所に施されています。「二代目 極み 友二郎」同様、木型はR3010 を採用。R2010 とR309 という三陽山長を代表する木型を融合したR3010 は「極み」の製靴工程と相まって、より立体的な履き心地となっています。
アイコンでもあるバックルはベルトを通しやすい形状に光沢感ある仕上げのオリジナルです。

勘三郎   -KANSABURO-

定価は¥90,000+税。ラストR2010/Uチップでグッドイヤー製法。カラーはブラックとブラウンの2色展開。

 

極 勘三郎   -KIWAMI KANSABURO-

定価は¥250,000+税。ラストR2010/Uチップでアッパーのモカ縫いにはチェーンスキンステッチが施されています。モカの中で最も難易度が高く、最も美しいと言われる手縫いのスキンステッチを鎖状に編み合わせることで昇華させた三陽山長史上最高のモデル。

底付は「極」シリーズでは初のノルウィージャン製法を採用。通常の勘三郎もグッドイヤーですがまず製法から異なります。ノルウィージャンはウェルトを内側に入れず外側にぴったり埋め込むことで防水性能を高めた製法で革靴製法の難易度は非常に高いです。すくい抜いと出し縫いの2層のウェルトがソールの周りを囲うことになるため、見た目のインパクトは十分。踵は縫い割りのないシームレスヒール仕様になっています。

 

まとめ

三陽山長はちょっと価格は張るが、日本人の体型に合うラストの開発力と各種製法の技術力を合わせて、魅せる男の革靴を黙々と作る質実剛健さを感じさせるシューメーカーです。履き心地やフィット感は個人差による部分が大きいので、それを度外視にして同等品質の比較対象となりうるブランドでは、Church’s(チャーチ)やGRENSON(グレンソン)、Santoni(サントーニ)のファットアマーノモデルあたりと比較すると面白いかもしれません。名だたるインポートブランドも良いけれど、国産でこれほどの革靴を作れるところはそうそうないので、5桁円台でちょっとイイ靴を!と予算を持てるのであれば間違いなくオススメできるメーカーです。

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