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【2018年最新】イギリス革靴の名門”Alfred Sargent(アルフレッド・サージェント)”の歴史と特徴、代表モデル

Alfred Sargent(アルフレッド・サージェント)は革靴の聖地”英国ノーサンプトン”に籍を置く本格紳士靴メーカーの一つです。

近いところにEDWARD GREENやJohn Lobbがいるのでブランドとしての格が見劣りしがちと思われるでしょうが、価格帯、革質、フィット感、どれを取っても文句のつけようがなく、もっと注目されてもいいのにと個人的に思うシューメーカーです。

同じノーサンプトンのメーカーで似たような価格帯で言うとCHEANEY(チーニー)やGRENSON(グレンソン)、ワンランク上の価格帯だとChurch’s(チャーチ)やCrockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)等がありますが、これらと比べても全く遜色ないどころか、お値段以上の靴を作っている数少ないメーカーです。国内の多くのセレクトショップや百貨店で取り扱いがありますので、知らなかったという方はチェックしてみて下さいね。

Alfred Sargentの歴史

創業は1899年、”Alfred Sargent”氏が息子の”Frank”氏と”Harry”氏と一緒に英国ノーサンプトンのラシュデンで革靴工房を始めたのがきっかけです。工房の名前は自身の名前をそのままに”Alfred Sargent”と名付けました。

その16年後、1915年にはノーザンプトンに電気が引かれ、生産ラインの機械化によるコスト削減に成功していました。この時期に多くの工房が工場を移転したり効率化を図るようになったのですがAlfred Sargentはいち早く生産効率の向上を掲げ、安価で上質な靴作りを理念に掲げるようになったのです。主要製法はグッドイヤーウェルト製法で、英国革靴として代表的な製造方法です。人間の手でやっても機械に任せても質に差が出ないところは機械で、コンマミリ単位で調整が必要なステッチやアッパーの吊り込み等ハンドメイドでこそ質を高められる部分は職人の手で分業させることで最上級の履き心地を実現する手法です。

1940年代に入ると、”Frank”氏の息子”Derrick”氏が入社しました。第二次世界大戦の真っ只中ですがノーサンプトンの地では革靴産業が一層盛んになった時代背景があります。Alfred Sargentもブランドとして名を馳せるようになり人気工房の一つとなります。

 

1960年代には、”Derrick”氏の息子”Paul”氏と”Andrew”氏が参画。Sargent一族の第四世代にあたります。彼らはそれまで培ってきた伝統的な技術と時代の中で移り変わるモダンチックなデザインを融合させることに集中。1999年は”Paul”氏の元で創業100周年を達成しました。

今日では世界中の革靴愛好家が様々な英国靴を手にとって気に入ったものをコレクションするようになっていますが、Alfred Sargentは創業当時を振り返りながら「何がいい靴なのか」を再度見極めるために、顧客の要望と最先端の流行を見極めながら英国革靴の良心として革靴製造に励んでいます。

※”英国の良心”とは”Church’s”を指すことが多いがそれは昔の話です。今やChurch’sも価格に対する質が落ち、あえて選ぶ必要性が薄くなっています。個人的には”CHEANEY”や”Alfred Sargent”こそが本場の紳士靴で一際光っているように思えますね。

Alfred Sargentの特徴

ファミリー経営で価格と質を両立させているAlfred Sargentの生産力は多くのブランドから注目されていました。昔からOEM生産で他ブランドの靴を手掛けており、大きなところだとRalph Lauren(ラルフローレン)の革靴の製造を担っていた時代もあったくらいです。OEM生産とは、他メーカーから委託された製品を自社で生産し、委託したブランド名義の商品として販売することです。顧客の目にはAlfred Sargentが入ることはありませんが、とりわけ同じ靴メーカーからの評価が高く、次々と製造依頼が入っていたのです。OEM生産はAlfred Sargentに限ったことではなく、EDWARD GREENやCrockett&Jonesもエルメス傘下となったJohn LobbロンドンのOEMを担っていたこともあり、革靴業界では当たり前だったりします。

Alfred SargentがすごいのはOEMを通じて、依頼元の要求よりさらに上をいく品質の靴を作るように心がけていた点です。自社の名前が広まらなくとも長年の委託製造の中で養われた技術・ノウハウがブランドの自力を高めることを分かっていたのでしょう。

ライン

Alfred Sargentの生産ラインは大きく3種類に分けられます。

通常既成靴ライン、既成靴の中で最高級のエクスクルーシブライン、そしてオーデーメイドで一から製造するハンドメイドラインです。

既成靴ラインの価格帯は5万円代〜、エクスクルーシブラインは7~10万円前後、ハンドメイドラインになると国内オーダー会を通じて購入すると10~15万くらいの価格帯です。いずれも価格に対する品質パフォーマンスが高く、既成靴の最高ラインであるエクスクルーシブを取っても、Crockett&JonesやChurch’sのミドルレンジ同等ですから驚きです。革は主にドイツのワインハイマー社製のものや、イタリアのゾンタの革など、多くの革靴メーカーが入手しにくい高品質な革を使用しており、触っても楽しめるデザインとなっています。

個人的に雑誌の宣伝で大きく取り上げられてるCrockett&Jonesの廉価モデルを取るくらいならば圧倒的にAlfred Sargentのエクスクルーシブをお勧めしたい。 GRENSONもそうなんですが、ブランド名だけで靴を買うことは見栄にはなりますが、この革質でウン万も高くなるの?っていう粗悪品もありますから、両者を手にとって比較できれば一番ですね。

代表的なモデル(エクスクルーシブライン)

ArmField

シンプルな内羽根ストレートチップでスワンネックが施されています。EDWARD GREENのCHELSEA(チェルシー)が有名ですね。

Chestar

外羽根プレーントゥ。ビジネスからカジュアルまで履きこなせるデザイン。

ややスクエアトゥで幅広なので日本人の足に向いているタイプでしょう。

Hurst

プレーントゥとセミグローグの融合体です。

キャップトゥのパーフォレーションのみのパンチドキャップトゥと真逆のデザインでメダリオンだけ欲しいならばこのデザイン。

通常のセミグローグと比べるとサイドのパーフォレーションがなく、トゥに施されたメダリオンがアクセントとなります。

代表的なモデル(ハンドメイドライン)

Pendle

パンチドキャップトゥです。Church’sのLamport(ランポート)にも似たラスト形状で、ザ・英国紳士靴ってデザイン。

サイドからだと分かりにくいのですが、中央部が大きく絞り込まれているので土踏まずの部分でホールドして極上のフィット感を提供してくれます。

Benson

セミブローグとシングルモンクストラップの融合。バックルとメダリオンは意匠として相性が良く、足元のお洒落に最適。

厚めで光沢感のある革を採用して製造してもらえれば、より存在感を出すことができます。

Drayton

 

最後にストレートチップ。フォーマルの中のフォーマルで、あらゆる所に履いていける万能モデル。迷ったらコレ一択!

 

ハンドメイドラインは基本的に百貨店で行われるオーダー会に参加するか、現地の工房に行って直接計測してもらうかのどちらかです。(一昔前はネット上からでもオーダーできたと思いますが現在は分かりません) ノーサンプトンに行って英語でやりとりするのも厳しいでしょうから、オーダー会を頼りましょう。選べるデザインはフォーマル/ドレス系のものをメインとした10種類以上、カラーはその時々に仕入れられる革によりますが10色程から選択することとなります。多少割高になりますが、エクスクルーシブを含めた既成靴で使用されていない最高グレードの革を使用し、自身の足型に合わせて作ってくれた靴は宝物になるに違いありません。納期は4~6ヶ月と多少の時間は掛かりますが、グッドイヤーのハンドメイドにしてはお求めやすい方なので、私は次回のオーダー会に参加するつもりでいます。

 

 

 

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