フレーム

ロードバイクを完成車ではなくフレームセットで購入するメリットとデメリット

これからロードバイクを始めようと考えていらっしゃるビギナーさん向けの記事です。スポーツバイクって専門店で販売されている完成車(購入直後すぐに乗れる状態)でしか購入できないと思われている方が多いようです。カタログを見るとフレームセットというワードが目に付きますが何のことか分からないし、すぐに乗れる完成車の方がいいに決まってる。確かにそうなのですが、ロードバイクを入手する方法は大きく4つに分類されます。

  1. 専門店で完成車を購入。
  2. フレームセットと各種パーツを購入し、工賃払って店に組んでもらう。
  3. フレームセットと各種パーツを購入し、自力で組み立てる。
  4. オークションで完成車を譲り受ける。

他にも海外ショップから完成車を購入したり、eBay等を利用して海外のホビーユーザーから譲り受けることもできますが、こちらはかなりハードルが高いので、メジャーな4種類の特徴、注意点、メリットとデメリットをまとめます。

専門店で完成車を購入(パーツ類は店で調達)

スポーツバイク専門店で購入後すぐに乗ることができる完成車を購入。最も重要なことは店選びです。買って後悔することになる多くのケースは「店の対応がクソだった」となることです。

初めてロードバイクを買うのであればその知識を身につけることも必要ですから、完成車を店で買うということは相談できる店探しと同義です。自転車に対する知識が薄い店、技術が伴っていない店、アフターフォローが雑な店、内輪ノリの醜い店はその典型です。完成車を店で買うからには今後のメンテナンスや情報の仕入れの面でお世話になります。いわば”長くお付き合いする”こととなるので、その店舗に自分の愛車を預けたいと思えるかどうか、第一印象で合うか合わないかを決めてしまってもよいです。合いそうだと思えば、ネット上でその店舗の裏事情について調べましょう。有名店であればどこも”アンチ”がいるものなので全てを鵜呑みにするのは危険ですが、どういうお店なのか、技術は確かなのかという有用な情報も転がっています。

また完成車の価格ですが基本的に割高の定価販売です。フレームセットの定価+コンポーネントの定価に工賃1~2万が上乗せされることが一般的ですが、店側としては完成車の売上数が月の売上額に大きく影響しますので、交渉で多少割り引いてくれることもあります。

ロードバイクの特徴は、フレームメーカーであれコンポメーカーであれホイールメーカーであれ毎年何かしらのマイナーチェンジを加えてくるのが一般的です。とはいえ毎年毎年大幅な刷新ができないのでフルモデルチェンジは3~5年に1回程度ですが、1年前のモデルとほとんど内容が変わっていないにも関わらずマイナーチェンジしてきます。時間が経てば大幅に安くなるのがロードバイクのパーツ類全般に言えるので、完成車で買うならば数年前にリリースされたモデルを破格で購入することをオススメします。

メリット

  • 相談相手ができる。
  • 型落ち品、数年前のモデルの割引率の高さ。

デメリット

  • 新し目のモデルは超割高。
  • 長くお付き合いできないクソ店舗に当たる可能性。

フレームセットと各種パーツを自己調達して専門店に組んでもらう

個人的に一番オススメなのがこの手法。普通に店で定価で買うより数十パーセント(20~50%)安く購入できます。

ロードバイクは内外価格差が非常に大きく、店に全部頼むとフレームやパーツ類のマージンもごっそり持っていかれます。海外通販が当たり前のジャンルですので、ホイールやコンポーネント(ブレーキ等の制動系統・ディレイラー等の変速系統をまとめたセット)といった完成車とした価格の比率の大きな部分は直接海外の通販ショップを利用すると相当節約できます。割引率は小さくても20%、大きければ50%OFFのチャンスも定期的に訪れますので、主要店舗は定期的にチェックするといいと思います。またメーカーによっては海外通販でも割引率が渋かったり一切の割引を行わないところもあります。

まだロードバイクを持っていないのにパーツの良し悪しなんて分からないかもしれませんが、適当な店舗に一言「これくらいの値段の完成車のパーツ構成について教えてほしい」と聞くと「フレームはこれくらいのグレードでホイールとコンポーネントはSHIMANOのこのモデル」と言った感じで快く教えてくれます。それすら教えてくれない店やパーツ持ち込みお断りの店は地雷です。実際に自分で売った自転車しかメンテしないような店も存在しますし、パーツ類の持ち込みでもやるけど露骨に嫌な顔をする店も多くあります。自転車の組み立ても専門店の仕事ですし、そういう店は潰れて然るべきですから「こっちからお断り」ということで絶対に購入しないようにしましょう。

構成が分かったら海外店舗でいくらで売っているのかを調べて国内の定価と比較してみて下さい。驚くほど安いものもありますから利用しない手はありません。ロードバイクをある程度続けているホビーユーザーは大多数利用している海外ショップの人気店は限られており、Chain Reaction CycleswiggleMerlin CyclesEvans CyclesProBikekitが主要処です。日本語対応しているショップもあるのでAmanon感覚で購入できてしまいます。個人輸入にあたるので16,666円以上の買い物は関税が発生する点と距離が離れていることで運送上のトラブルの可能性が国内で買うよりも高くなりますが、価格の差と天秤に掛けて比較してみましょう。

メリット

  • モノによっては超破格。
  • 最新モデルも破格。
  • 店の選定に使える。

デメリット

  • 運送上のトラブルの可能性
  • パーツ類の保証を受けるのが英語でのやりとり(日本語OKのところもある)

フレームセットと各種パーツを購入し、自力で組み立てる。

上記で仕入れたパーツ類を店に頼まずに自分で組み上げることも可能です。しかしこれに関してはファーストロードではオススメしません。

ロードバイクの知識のないビギナーは確実に組み上げることができず店に泣きつくことになります。下手するとフレームを破損させてしまうこともありますし、組み立てに関してはプロに任せましょう。形だけ組めたとしても走行中に空中分解する可能性が高いです。

メリット

  • ビギナーが挑戦するメリット一切なし

デメリット

  • そもそも知識がないから組み上げられない
  • 組めたとしてもそれが正解か分からないから結果的に店に相談することになる

オークションで譲り受ける

ロードバイクは人気のある趣味なので、他人から購入するという手もあります。ヤフオク等で毎日のように人気モデルが出品されており、タイミング次第では中古相場よりもかなり安く手にできることもあります。中古品で実物を確認できないため、ある程度商品知識が豊富になった頃に宝探し感覚で個人取引に挑戦するのは面白いのですが、安いからといって飛びつくのは格好のカモですのでビギナーにはオススメできません。

オークションは色々リスクがあります。大きく三点、一つ目はどれくらい使用されたものかが分からないという問題。1万距離走っても外傷が少なくガラスコーティングしていれば走行距離の少ない美品扱いで売りに出す悪質な出品者もいます。その車体に関する情報は出品ページに書かれていることが全てですから、出品者の説明に嘘が混じっていても見分けることが非常に難しいです。

二つ目は偽物の存在。粗悪な中華フレームや中華ホイールが出回っており本物のステッカーを貼っただけの贋物が大量に出回っているメーカーもあります。本物の見分け方もありますが信用が前提にある取引なので100%正規品と断言することはできません。

三つ目は盗難車の可能性。ハイエンドモデルとなると100万超えが当たり前、ミドルレンジでも30~50万くらいの車体を所持しているユーザーは沢山います。そういう完成車を狙って路上で盗難してはネットで売り捌く犯罪者がのさばっているのです。オークションで購入したはいいけど後々盗難車だったということが発覚し、トラブルに巻き込まれる恐れがあります。まぁこれはかなり遭遇確率は低いと思いますが。

メリット

状態良好、使用頻度の低い極上品に巡り会えることも。

デメリット

状態を見抜く選球眼が必要。

偽物が大量に出回っている。

盗難車の可能性あり。

まとめ

自力で組み上げるのと、オークションはビギナーは手を出さない方が無難です。結果高くつきます。

安く買うにはそれなりのリスクが付きものなんですが、ビギナーでもほぼノーリスクで格安で購入できるのは「パーツ類を自分で調達して店に持ち込む」です。パーツなんてどこで買っても同じなんですから、安いところで仕入れてプロに工賃を払ってお任せする。これを否定する店は最初から付き合ってはいけないショップということで地雷店を炙り出せます。また万が一初期不良パーツを引いてしまったら不運だったと割り切り、購入した通販ショップに返品依頼を掛け再度発送してもらうよう交渉するしかありません。

比較的高額商品になるので、利用できるところは全て利用して、支払うべきものはちゃんと払って、後々のメンテナンスや機材の商品の相談ができる良き関係で長く付き合えるお店を探しましょう。

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