ジロデイタリア

【イェーツ】前半戦終了!2018年ジロ・デ・イタリアの総合優勝候補を一挙紹介【デュムラン】

舞台はイタリア本土に移動したジロ・デ・イタリア。予想通り6日目のエトナ山で優勝候補が見えてきました。2016年にニーバリが、2017年にデュムランが逆転優勝したように、最後まで何が起こるかわからないのがジロの面白さだが、少なくとも優勝争いに関われるメンバーが絞られてきたので私見バリバリで紹介したいと思います。

トム・デュムラン

昨年100回目大会の覇者、オランダのデュムランは優勝候補の一角だ。最強のクロノマンとしてTTステージでは圧巻の走りを見せる他に、近年では山岳も無難に登れるよう脚質が変化している。一昨年のツールのクイーンステージ”アンドラ・アルカリス”では猛烈な雹が降る中、ラスト10kmを単騎で駆け上りステージ優勝を決めたほどで、TT最速で山もいける反則的なスペックに仕上がっている。

一般的にクロノマンは山岳での失ったタイムロスを長距離タイムトライアルで分単位で巻き返すことができるのが強み。50年も前にジャック・アンクティルがとった戦術が今も生きているのだが、デュムランに関しては山岳でのタイムロスを減らすどころか山岳ステージも獲りにいく貪欲さも兼ね備えており、少なくとも山で引き離される場面は少ないと思われる。他の選手は山と平坦で2分以上の差をつけないと厳しいことこの上なし。

11ステージ終了時点ではイェーツに次ぐ総合2位、タイム差は47秒。これくらいならTTで返せるだろうが、昨年のようにTT後3ステージも山岳が控えているので、仮にマリアローザを奪還してもそれを維持できる程の体力を残すことができるかが鍵となりそう。

クリス・フルーム

ツール・ド・フランス3連覇中のフルームだが、昨年ブエルタも優勝している。今年のジロで優勝すれば年をまたいだ3つのグランツールを優勝という偉業を達成することに。フルームもクロノマンだが、チームとしての戦略が大きく異なる。フルームの属するスカイはフルームを勝たせるべくして編成された最強のアシスト軍団がフルームを守っている。戦略としてはタイムトライアルでライバルからタイムを奪って、山岳ではチームとして全力でフルームをアシスト、少なくともタイムを取られることが絶対にないように動いている。ツールで圧倒的な力を見せているが、後半戦他のチームが1~2人しかいないのに対してフルームはアシスト4枚残っている状況も多く、単体でも鬼のようなスペックなのにアシストを剥がすだけでも一苦労だ。

今大会では試走時の落車の影響もあって開幕直後からトップ勢から3分以上のタイムを失い、トップ10圏外。対デュムランにおいてはタイムトライアルで差を広げることはほぼ不可能、暫定マリアローザのイェーツからはTTで多少巻き返せるだろうが、それでも3分差は絶望的。後半戦の山岳ステージで動きを見せるだろう。7月に控えているツールも当然狙っているが、あまりに調子が悪ければジロは前哨戦として調整にプラン変更、ということも想定できるが、果たしてどうなるか…

サイモン・イェーツ

ミッチェルトンスコットのエースで筆頭優勝候補。11ステージ目までにステージ2勝、6ステージ目のエトナ山では同チームのチャベスを勝たせるためにあえて2位でゴールしたので実質的には3勝、暫定マリアローザかつ山岳賞の複合ジャージ所持者。ここまで登場した上級山岳エトナ山、グランサッソ、オージモの15%の激坂ゴールでは全てイェーツの爆発的なアタックが光る。大会前までのイェーツを見ていると好調・不調の波が激しい印象だが、調子が良すぎて怖いくらい。バットデーをうまく回避できれば総合優勝の可能性が高いでしょう。

16ステージのTTでデュムランに1~2分ほど巻き返されてしまうため、ボーナスタイムを毎ステージ稼ぎ、かつ山岳ステージでトップボーナス10秒+純粋タイム差を取るアグレッシブな戦略は観戦者の立場からしても魅せる走りをしてくれる。12ステージ終了時点でデュムランとのタイム差は1分弱なので、TTで一旦は逆転を許しても、ラスト3連続の山岳でエトナ山やオージモの激坂でライバル勢を蹴落としたようなヒルクライムを発動しマリアローザ奪還、というシナリオを思い描いているだろう。後半戦は総合上位から陥落したチャベスがアシストに回るため、チームパワー的にもミッチェルトンスコットはスカイ以上に盤石です。

ティボー・ピノ

11ステージ終了時点総合で3位。まだまだ可能性があるが、いかんせんイェーツの調子が良すぎてついていくのがやっとという印象。

タイム差的にはイェーツと1分4秒差、デュムランと17秒差だが、TTステージを控えているのでデュムランとの差は実質的に1分以上ついている。クライマーの意地で後半の山岳ステージをトップで通過できれば逆転の可能性は残されている。

ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ

バーレーンメリダのエースとして参戦。ジロ・デ・イタリアのトップ勢の常連だが、身長165cmと小柄であることを長所として長距離山岳に強いのが特徴。脚質が完全にクライマーなので、ラスト3連戦が勝負となりそう。まずはピノとバトルになるが、ここまでのコンディションとステージレイアウト的にポッツォヴィーヴォに分があると思う。

総合では4位をマーク、イェーツとの差は1分18秒、デュムランとの差は31秒、ピノとの差は14秒。一つ下のカラパスまで2分以内に5名が密集しているので、このあたりが優勝候補でしょう。

リチャル・カラパス

モビスターの若きエース。11ステージ終了時点でマリアビアンカを保持している。第8ステージ優勝しており、エクアドル人として初めてのジロ・デ・イタリア参戦で、その大一番でいきなりステージ優勝という快挙を成し遂げた。無論エクアドル人として初めてのマリアビアンカでエクアドル国内ではお祭りになっているとのこと。総合では5位をマーク、イェーツとの差は1分56秒、ピノとの差は52秒でポディウム圏内。どこまでいけるか実力を出し切ってほしい。

まとめ

近年のジロ・デ・イタリアは2016年はハイスピードダウンヒルでニーバリが入賞圏外から逆転優勝、この時は亡きスカルポーニの前待ち作戦がどハマりしてチームの総力を挙げて勝った年なんですよね。2017年は最終ステージTTでデュムランが入賞圏外から逆転優勝と熱いドラマが繰り広げられています。

イェーツがこのままぶっ放しても、デュムランがディフェンディング成功しても、ピノ・ポッツォヴィーヴォが悲願のグランツール初優勝となっても、カラパスがビアンカローザを複合させても、はたまたフルームが地獄の底から這い上がってきても、この際誰が勝っても面白いのは断言できます。最後まで何が起こるか分からないのがジロ。後半戦が楽しみでなりません。

 

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