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IRIVER社の第三世代 AK380シリーズの材質が全て揃ってしまったわけですが、筐体素材が変わるとこうも音が変わるのかと驚いています。ジュラルミン分は標準と黒AMPとちぐはぐですが、我ながら「だいぶブッ込んでしまったなぁ」と後悔はしていませんが反省しています。

今や第三世代も過去の機種となりつつあり、現状のIRIVERはA&〇〇とAstell&Kernと決別してしまいました。個人的に売り方に意義ありですが、AK380に限らず第三世代の音質面の完成度は極めて高いものと思っております。不良発生の個体差が大きいため半年保証付の中古で購入して保証が切れるタイミングで手放し買い直すやり方もアリかな〜と思ったり。

さて、今回はしばらく全材質を使ってみてイイ部分、ヨクナイ部分をザッとまとめたい。思うがままに書かせてもらうので、異論は認めますよ!何かあればコメント頂けると幸いです。

AK380SSとは

AK第三世代における最後に登場したモデル。筐体材質にステンレススチールを採用しており、AMPセットのパッケージ販売で世界200台の限定モデルです。初期価格は65万と超弩級ですが、ここ最近の週末特価で中古美品20万前半まで落ち込んだのでここぞと言わんばかりに購入してしまった次第でございます。200台しかないモノが何台もeイヤの中古ゾーンに並んでいるのもどうかと思いますがw

また定価65万のものが中古とはいえ20万チョイまで落ち込むこと自体が異常なんですが、私のような半額AKしか狙わないようなタイプの貧乏人はそれで十分。「新品で買った人に失礼じゃねーか」とリプをもらったりするのですが、新品を購入できる人はそもそも趣味に掛けられる財力、土台が違いますし、そもそも納得して買っているわけですのでぶっちゃけどうでもいいです。むしろそのような方がポンと買って綺麗な状態で中古に流してくれるなら感謝の極みですよ。本当にありがたい話です。

AK380各材質の重量

意外にも重量面ではCP(カッパー)の方が重いです。それぞれ比べてみましょう。

AK380GM本体 244g

GMAMP 161g

GMセット 405g

AK380CP本体 360g

CPAMP 295g

CPセット 655g

AK380SS本体 343g

SSAMP 283g

SSセット 626g

重量まとめ

本体、AMPともにCP≧SS>>GMの重量感。合わせてみてもこの関連性は同じ。ステンレスの方が重いと思っていましたが、CPの方が密度が高いから数十g重くなります。

CPにしてもSSにしても、これらを持ち運んだ後にGMセットを持つと激軽で驚きます。それでもGMの400gというのも一般的には重量級ですので、感覚の鈍化というのは恐ろしいですね。

普段はCP or SS+GMを持ち歩いているのですが、トータル1kg。リュックに入れてもずっしりきますので、ポータブル用途ならばGMが一番、600g超えをポケットに入れて運びたくないならば選択肢としてはありえないかもしれません。

AK380SSの音質レビュー

普段聴く音源はロック、エレクトロ、映画・ゲームサントラ(オーケストラからトランス系まで)。よってジャズやクラシックは一切聴かないのでかなり偏りがあります。

テンポの早い音源が多いためSSの硬質さは分かりやすかったです。低域の強調が激しいCPとは対極に位置します。SSだと低域はスッキリ、中高域はガチガチに固めてきますので、音源ジャンルによっては聴き疲れします。

所持イヤホンはVE5/6XC、Samba、Dream、RE2000、この辺りがメインになりますが、いずれも相性は良いように思います。VEやDreamといった高解像感、ソリッド系イヤホンならばもう削ぎに削ぎ切った角が立つ音に特化させられますし、SambaやRE2000などややウォーム系ならばSS筐体と中和されてオールマイティ感が高まります。モニター系のイヤホンをあまり使っていないので、その部分は試せていないのですが、GMやSSの違いをよりはっきりと捉えられるのかなと想像します。

出力的には全材質AMPハイゲインにすればインピーダンス600Ωレベルのヘッドホンはかなり厳しいですが、能率の悪いイヤホン程度ならば問題なく音量を取れます。余計なポタアンを挟み込む必要性は一切感じませんし、超重量級DAPですのでポタアンつけると1kg近くになりポータブル用途としては現実的ではありません。Hugo2などと合わせて音色を変えるのも手ですが、ちょっと重すぎて耐えられません。

SSは良くも悪くもジャンルを選び、余韻が重要となるジャンルはあまり向きません。ハイハットやピアノ、ヴァイオリンなどのサウンドは一瞬でたち消えてしまいます。反面エレキギター、ドラム、ベースといったロックバンドの主要パーツはめちゃくちゃ気持ちよく聴けます。スピード感が堪りません。

CPがお気に入りならばSSの音は硬質すぎて違和感を感じる場合があるかと思います。使い分けはできますが、音の傾向が真逆なので、片方を気に入っているなら手を出さない方が無難かも。無印GMがニュートラルなので使い分けをするならこちらでしょう。モニターなGMとリスニング用途でウォーム/クールに振り切ったCP/SSのどちらか。いずれも中古しか存在しませんが、CPだと現状15万前後、SSだとAMPセットで25万くらいならば、不良が発生した時のリスクヘッジさえできているなら、かなりオススメできる機種です。

本体とAMPの組み合わせについて

GMの本体とAMP、CPの本体とAMP、SSの本体とAMPが全て揃っているので合計9通り、AMPなしも含めるなら12通りの組み合わせを堪能できます。外観はちぐはぐになりますが、AMP込みで出力はもとより中低域の質感が大きく変わるため、CPAMPならば低域増幅、ウォーミーな音になりますし、SSAMPならばステンレスらしいかっちりサウンドに早変わりします。

オールカッパー、オールステンレスでやりすぎだと感じるならば、本体は無印GMでAMP側で味をつけるのも面白いです。むしろGMがフラット傾向にあるので、材質による音の変化が捉えやすいかもしれません。

またSS本体にCPAMP、逆にCP本体にSSAMPを重ねてキメラティックなサウンドを楽しむことができます。カッチリ主体にウォームを加えるなら前者ですし、濃密メインにソリッド感を上乗せするなら後者になります。SSAMPだけでも単体販売してくれると、GMユーザーはそれなりに興味を持つのではないでしょうか。

AMPなしの本体だけの完成度が高いです。AMPなしで運用したくなる時もありますので、イヤホン側との組み合わせも相まって、常に新鮮感があるのは全材質手に入れて良かったと感じています。

ぶっちゃけ今IRIVERを選ぶ?

とはいえ他に有力なDAPが増えてきているので、あえてIRIVERをチョイスする物好きも減っていることでしょう。悪い意味で賛否両論ですから。音が合わないならば、売り方もクソで何一つ良い部分が見当たらなくなるので、そりゃアンチも増えるわなって。またWM1ZといいR2R2000といいPAW金TOUCHといい超弩級DAPが今後も出てきますので、以前のようにハイエンドDAPといえばIRIVERというイメージはかなーり薄れてきているのかなと感じます。時間がたてば定価が変わるようなラインナップをしてては新品で購入するメリットなど皆無ですし、「やっぱりそれではいけない」と代理店が判断しても信用がないので時すでに遅しなんですよね。「値下げしないから買って!」と言われましてもそれまでの悪行は全員覚えていますからみんな下がるのを待つという悪循環に陥るでしょうな。(すでにそうかもw)

個人的に第三世代が好きすぎてたまらないので今後も手放すことなく愛でていきますが、販売体質的に新作がことごとく大暴落の一途をたどっているのはもう仕方のないことと判断しています。現状フラグシップのSP1000(特定店舗のゲリラ特価)と今後出るセカンドモデルのSE100(スタート価格)の実質価格差が数万しか変わらないっておかしいでしょ。それも戦略の一つなんだと思っていますが、もはやそんな売り方をしていては信用度ゼロ、どこで完全崩壊するか楽しみですね。

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