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今話題のイヤーピースと言えばAZLAが独自開発したSednaEarfit(セドナイヤーフィット)。一時品切れしていましたが、現在は在庫回復傾向にあるようです。価格も他の主要イヤーピースと比べても大差なく、S/M/Lの3サイズセットで900円程とポンと購入できる程度のものです。評判もいいので口コミが広まり「俺も買うわ」「試したいけど在庫枯れてる」との声も相まって相乗効果でよ〜く売れているのではないでしょうか。私もとりあえずワンセット購入してみたのですが、思ったことをそのままレビューしたいと思います。

サイズに関して

内径5.4mmの1種類のみです。Comply400タイプのRE2000、200タイプのDreamともにSednaEarfitがはまったので、ある程度の伸縮性がありそうです。多少ノズルが太くても無理やり挿すことは可能。とはいえ機種によっては取り付けられないケースもあるため、購入前にスタッフに取り付け可否を確認し、分からないようなら試着用のピースを付けさせてもらいましょう。

カサのサイズはS/M/Lの3種類。外径で11.2mm→12.6mm→14mmの順に大きくなります。他のメーカーと比較しても特段大きいものではありません。「他メーカーより大きい」と感じるカスタマーが多いのですが、その理由は形状にあります。ロケット型のスピンフィットとは異なり、先端が尖っておらず開口部が広く取られているのが特徴、耳穴自体が大きくないとM/Lサイズはカナルに収まらずスポンと抜けてしまいます。無理やり挿入しようとしてもカサの部分が硬く、サイズが大きいとまともにはまりません。はまったとしてもフィット感にも音質にも影響があるため、ワンサイズ下げて調整してみることを推奨します。

フィット感と遮音性

個人差が大きすぎて一概には言えませんが、「サイズ選びが間違っていないならば」いずれもストレスを感じるものではないと思います。カナルの吸着性が良いおかげか、元から装着感の良いタイプのイヤホン(HORIZONやNEPTUNE)では同じシリコンイヤピで比較しても遮音性が若干高まる感じがします。理由は開口部が広く硬いカサがカナル内部でがっちり固定してくれるから。筐体がしっかり耳に収まってくれ、かつイヤピも内側からホールドしてくれるならば「もう(カスタムIEMいら)ないじゃん」ってことでユニバ機の装着感と遮音性を高い次元でクリアできてしまいます。

ただそうではないイヤホンでフィット感、遮音性が良くなるかと言われるとそうではなく、別のシリコンイヤピから付け替えてみても大きな変化はありませんでした。イヤピだけでは限界。ただでさえ遮音性が終わっているRE2000なんかはSednaEarfitをつけたところで筐体がそういう形をしているんだから外音を遮ることにはなりませんし、遮音性を求めるならばフォーム型一択だなと感じます。やや割高でつける時にめんどくさいのですが、このファクターを向上したいならばクリスタルチップスがオススメですよ!

音質面の変化

SednaEarfitは高域伸びやかになります。この部分はメーカー側の言う通り。 カサの部分が硬質で出力された音が減衰しにくい傾向がありますね。似たようなものにスパイラルドットがありますが、こちらは中高域特化寄りで低域の量感はSednaEarfitの方が強目と感じました。

フォームチップと比べると劇的な変化は感じ取りづらいのですが、中域も鮮明になり、各楽器のパートを若干分離させる効果もありそうです。(スピンフィット、クリスタルチップス比較)

まとめ

確かに評判通り悪くないイヤーピースと思います。フォーム系のチップと比べたら価格も手頃ですし、使える機種がそれなりに多いことを考えると、数ペア所持しておいても損はないでしょう。

現状フォーム系ならクリスタルチップス、シリコンならスピンフィットをメイン採用していおりますが、クリスタルチップスは1ペア700円もする上に、数週間で破れてしまったり、破れなくともぶよぶよになってしまうためランニングコストが高いのが悩みです。スピンフィットもシリコン型にしては1ペア600~700円するのでやや割高です。その点SednaEarfitは1ペア450円程度、全サイズセットなら1ペア分300円で購入できますから、それほどイヤホンに興味のないライトユーザーにも手に取ってもらいやすい価格で好感が持てますね。

一つ不満点を言うならばサイズ展開の少なさ。S-M-Lの間がそれぞれ1.4mm違うためサイズ感が全く異なります。耳型によってはどのサイズも合わないということも十分考えられますので、サイズ間隔を0.7mm刻みにしてもらえるとシビアな調整がしやすくなるかなと思います。

スパイラルドットと同じく固めなので長時間装着していると痛みを伴うこともあり、カナルのカーブに合わせて曲がってくれないのでサイズ調整がシビアなのが難点。とはいえそれほど高価なものではありませんので、とりあえず自身の耳で試してみることをオススメします。

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