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SENNHEISER社のイヤホン、ヘッドホンが続々と新モデルに刷新されています。イヤホンだと10月に発売となったIE80Sが良い出来で、ちょっと頑張れば手の出る価格帯(5万以下)だとかなり好評なのではないでしょうか。

フラグシップのIE800もモデルチェンジが実しやかに囁かれていましたが、こちらも発売を間近に楽しみにしておられる方も多くいらっしゃると思います。

今回はこのIE800Sの試聴レビューをざっくり簡単にまとめたいと思います。予め言っておくと超酷評です。2017秋のヘッドホン祭りで10分×2回試聴しただけなので、ぶっちゃけその程度で何が分かるのかと自分でも思っています。こう考える奴もいるということでご了承下さい。

発売日と初期価格

国内発売日は11月30日、予約もスタートしています。

定価は¥116,440。値上げしすぎ。旧IE800は最初は7万ちょいでその後値上げして8万半ば。中途半端なリケーブルが付いたくらいで11万は吹っかけすぎのような…

大手なので極端な値下がりもないでしょうし、当面は週末特価でせいぜい¥98,000くらいが関の山ってとこでしょうかね。

擬似的にリケーブル可能

音質の他にいくつか変わっている点があります。大きく違うのは、ケーブル分岐部分でリケーブルできるようになったところでしょうか。2.5mmバランスと4.4mmバランスの2種類に切り替えられるよう、合計3本ケーブルが付属します。

個人的に言わせてもらうと「なぜ2pinにしないのか?」

Y字部でリケーブルできてもその先で断線したらリケーブルできるメリット半減では?と思ってしまいます。旧IE800はそもそもリケーブルできる仕様ではなかったので自己責任の範疇で改造したりもできましたが、せっかくバランス接続に切り替えて云々言うならばケーブル接続端子を設けるべき。不要な接触部を増やしたくないとリケーブル不可に拘っていたDITAもDreamでリケーブル可にしましたし、設計的に中途半端と言わざるを得ません。

装着感

旧IE800の不満点といえば装着感が微妙だった点。音質は素晴らしいのに耳掛けができず遮音性もないというのが購入に至らなかった理由でもあったのですが、モデルチェンジでここら辺も見直してくるかと思いきや、全くそのまま笑

筐体がマットブラック仕上げになっただけで、根本的なケーブル長さが足りていないとか、ちょっと動くとズレてしまう装着性の悪さとか、全く改善されておらず、なんとも微妙な気持ちになります。

音質

さて肝心の音質。グゥの音も出ないほど音質がよけりゃその他不満なんて吹き飛ぶものです。

が、一聴してみて「ふ、普通…」いや裏を返せば高次元で癖のないサウンドを極めてるいうか、低域の量感が増して高域は埋もれず聴きとりやすくなったイメージ。良く言えば旧IE800に磨きを掛けたとも言えるけれど、旧作の音が好きな人が聴いたらモヤっとすることこの上なし。個人的には旧IE800の聴き疲れしない横方向に広〜く感じるトゲのない音が好きだったので、それが失われてしまい残念だなという印象です。

DITA "Dream"のような一聴して分かる圧倒的な解像感や、HiFiMan "RE2000"のような自然な音のつながりといった、音質面での感動はなく、あくまで旧IE800の延長線上。"改善"ととるか"改悪"ととるかは旧IE800をどう捉えているかによって変わる部分と思います。

まぁヘッドホン祭りで色んなイヤホン・ヘッドホンを聴きまくって聴覚がバグっていた可能性があることと、箱出し直後のエージングの成されていない未完熟品であったことが相まって、音質面で何か優位性を感じられないのかもしれませんが、試聴機が店に出されてある程度時間が経ってから再度試聴に繰り出そうと思います。

とりあえずこんなところで。

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