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ふっかけ商法で有名なIRIVERですが今年も続々と新製品が出てきています。

Astell&Kernから決別を果たし、フラグシップのA&altima、セカンドグレードのA&futura、そしてスタンダードグレードのA&normaというそれぞれ明確なコンセプトを持つ3本の新しい柱を掲げました。

それぞれ謳い文句は、

A&altima「Astell&Kernの技術を全て投影した究極のプレイヤー」

A&futura「圧倒的な性能、最先端技術、プレイミアムHi-Fiクオリティ」

A&norma「Astell&Kernの技術と哲学、Hi-Fiオーディオの出発点」

今回登場したSR15はA&シリーズ中で最も下に位置するのがnormaの最初のモデルです。初めて試聴できるのは7月15~16のポタフェス会場に限られるので、音質面でのレビューは改めてまとめるつもりですが、とりあえずこのSR15がどんなモデルか、仕様と価格の変動予想でもしてみましょうか。

SR15の仕様

DACチップはシーラスロジック「CS43198」をデュアル搭載。このDAC構成はOPUS#1Sと同じですね。あちらもデュアルで搭載されかつ2.5mmバランス搭載されているので音質面でどのような違いがあるか非常に気になります。お値段的にはあちらの方がだいぶ安いですが。

「過去のフラッグシップを凌駕する性能・機能が特徴」この文句、新製品が出るたびに出てくるのでもう見飽きたのですが、PCMは192kHz/24bit、DSDは2.8MHzまでのネイティブ再生が可能。大抵のハイレゾ音源はクリアでき、普通に運用する分には十分すぎるスペックですね。

UIに関してはCT-10で用いられた「Quad-Core CPU」を搭載。従来のAK機種を使用しているカスタマーはもちろん、初めてIRIVERに触れる方でも直感的に難なく操作できると思われます。

筐体は上位のSE100と同じくアルミニウム合金。画面が斜めに配置されているのが外観における最大の特徴ですが、実際に持ってみると違和感がないんだとか。ちょっとデザイン性に寄せすぎという印象は拭えませんが、サイズ感はAK70MKIIとニアリー。

内蔵メモリは64GBでこちらもSDスロットを1基搭載。最低限の装備です。256GBのmicroSDを積んでも実質300GBくらいしかないのでハイレゾ音源を多用するなら若干心もとない容量でしょうか。

ファースト価格

現地価格$699に対して国内定価は¥99,980という凄まじいボリっぷりです。まさにご祝儀価格!

ちょっとオーディオ機器に詳しいマニアならばIRIVERのふっかけ商法は一般常識。下記記事でいかに値下がるかということをまとめているので気になる方はチェックしてみるとよいでしょう。

AK70MKIIは2017年10月に発売、初期の現地価格が$699だったのに対して国内ファーストは¥79,980、いきなり10%OFFのデバフが掛かったので7万ちょいからスタートしました。Fateモデルや赤青のメタリックで釣り上げた感は否めませんが、無印のAK70MKIIに関してはまだまともな価格設定と思っておりましたが、今回の同じ現地価格のSR15は10万弱と現地価格と並べると理解不能の価格差がついてしまっています。同価格帯のモデルを出したことで自社製品が競合になってしまうことを危惧したのでしょうか。

[clink url="https://time-lover.com/2018/06/17/iriver-astellkern-audioplayer-price/"]

初代AK70、AK70MKIIとの価格比較

ちょっと前に登場し、今にも投げ売りが始まりそうなモデルが控えています。AK70MKIIがスペック的にも価格帯的にも近いのでSR15も同じ道を辿るのではないかと個人的に予想しています。SR15が今後どのように推移するかは推測の域を出ませんが、参考までに無印AK70とAK70MKIIの価格推移でもしてみましょうか。

AK70MKIIは発売から1年も経っていませんが、現状の最新特価はポタ研での5万切り。この下落率は9ヶ月で40%超えという過去最高レベルの崩壊っぷりを見せてくれます。会場限定での投げ売りだったので今後も各種イベントでは同じ水準まで下げて市場在庫を一掃してくると予想されます。

特に割引が掛からないデフォルト価格も¥63,000相当まで下がっています。下落率は20%ちょいといったところ。初期の10%割引を抜いて計算すると15%くらいの下落です。IRIVERにしてはまずまず頑張っている気がしますが、特価でガツンと下がっていくのがIRIVERですからどこまで落ちていくか見ものですね。

無印のAK70に関しては後出しカラバリ商法についても言いたいことはありますが、話が逸れる上に長くなるので割愛。こちらは2016年7月発売、ちょうど2年前ですが、流通在庫もほとんどなく過去のモデルになりつつあります。

ファースト価格は¥69,980、2~3ヶ月おきに新色を出していき、定価をリセットする努力も虚しく、メキメキと下がっていったのはまだ記憶に新しいですよね。最終的には今年の正月セールで売れ残ったカラーが3万弱で大放出されていたのをよく覚えています。

どうせSR15もすぐ値引きするくせに無駄な抵抗をと思いましたが、私のように周回遅れで新モデルに手を出す層としてはガツンと下げてくれる方がありがたかったりするので、傾向がはっきり分かる今ならば「いいぞ、もっとやれ」と待ちの姿勢を貫くのみ!SR15は7月発売なので、最初に大きな値引きがかかりそうなのは正月でしょうか。ヘッドホン祭はAK70MKIIの流通在庫を消すことが優先されるでしょうな。セオリー通りなら春のポタフェスあたりには5万円台に乗っかってきます。

とはいえ価格の大崩壊が見受けられるメーカーはIRIVERに限ったことではなく、ONKYOやパイオニアもかなり悲惨なことになっているのは市場の縮小化が少なからず影響しているのでしょう。オンパイに関しては完全に不人気による在庫処分の臭いしかしませんけど笑

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