スポンサーリンク

試聴するにはeイヤホンよりフジヤエービックの方が向いていることに最近気付きました。eイヤホンは年末も激混みでしたが、フジヤの方はガラガラでソファを貸してくれるので快適度が違いますね。

フジヤのTwitterで告知があった通り、DITA Audioの新作"Project 71"が期間限定で展示されていました。1/6まで試聴することができるそうです。前回のポタフェスで聴きそびれたこともあり即日聴きに行くことに。

スポンサーリンク

仕様

これまで同様にダイナミック一発で、真鍮とエボニー(木材の一種)を使用した筐体が最大の特徴。

ダイナミックドライバーは新開発の「DDR3.0」を搭載。ウォームで滑らかでありながら解像感の高さが売りだそうです。

筐体材質には真鍮とエボニー

ハウジングの材質は真鍮とマッカーサーエボニーと呼ばれる高級木材が採用。木材を使用したイヤホンやヘッドホンはいくつも出てきており、DITAが木を使うとは意外でした!もっとこう、金属金属しているメタリックなのがDITAらしい気もしますが、Brass(真鍮)が相方に採用されています。

深海鮫の油を加工したオイルでコーティングされた長結晶無酸素銅「OSLO(Oil-Soaked Long-crystal Oxygen-free)」を用いた特殊なケーブルが標準付属します。単品販売では6~7万円程度にできるよう調整中とのこと。

イヤホン本体側の端子を外さずにDAP側のプラグを必要に応じて3.5mm、2.5mm、4.4mmに切り替えられるのは非常に便利です。 端子はMMCXですがロック機構を有した特殊な形状となっています。Twinsでもロック機構付き2pinだったので安定性の向上に一躍買っているものの、汎用性が失われているのがどうかな〜って思います。他のMMCXケーブルが使えるかどうか気になりますね。

スポンサーリンク

装着感・遮音性

  1. 筐体が耳にマッチしており収まりも完璧。遮音性も高く、騒がしい店内でも大きくシャットアウトしてくれる。
  2. 装着していてストレスフリー、かつ遮音性も確保できている。
  3. 装着感は概ね悪くないが、遮音性が伴っていない。ケーブル・イヤピによる調整必須。
  4. 装着できなくはないが、装着感もいまいちで遮音性も低い。
  5. 痛みを伴うレベルで筐体が合わず、装着できない。極めて絶望的。

AnswerやDream等これまでのモデルとは違い円柱状のデザインとなっているため、装着感としては可もなく不可もなくってレベルです。私の手持ちだとCampfire Audio "ATLAS"に近いフィッティングで、クリスタルチップスで試してみると遮音性が若干上がりました。ケーブルの取り回しは悪くなく、少なくともこれまでのDITAケーブルより柔らかいので持ち運びでも難なく使用できると思います。Awesomeコネクタが付いているのもGood。特に何も処理が施されていないため、耳掛けで運用しようとしても直ぐに外れてしまうのがイマイチと感じました。

スポンサーリンク

音質

使用DAPは無印AK380+AMP。インピーダンスが高いためAMP不使用だと80/150くらいまで音量を上げる必要あり。AMP込だともう少し低い音量で済みますが、駆動力の低いAK380単発でも問題ないと思います。

DITAにしては低音がドコドコ鳴るのでDreamTwinsとは性質が全く違いますし、同じ真鍮を使用しているBrassとも帯域バランスが異なる唯一無二のモデルですね。ドライバーを一から開発し直した影響か、ダイナミックらしい深みのある低域と言うより曲の下地を整えつつも力強さと暖かみを加えたテイストに仕上がっています。

低音だけ強いのかと言われるとそうでもなく、ハイハットやヴァイオリンのの残響感、エレキのテンポの良さ、クラシックギターの正確さも兼ね備えており、楽器の音が楽しく聴けるタイプです。ピアノ演奏の生々しさはDITAで、音場の広さも確認。真鍮らしさをあまり感じませんが、"Brass"ほど高域がキツくないので全体的に聴きやすいのは断然"Project 71"。シンバルやサ行の刺さりを和らげつつ空間的な余韻を楽しむことができるので、 普段はしっとり落ち着いた曲調や音数の少ないジャズ調の曲をリズミカルに聴けるようになるのは物欲が刺激されますね。

価格・発売日

価格は12~13万前後で出せるよう調整中。当初20万前後になる予定だったそうですが、ホイホイ20万超えのモデルを連発されても身が持ちません。Twinsと同じくらいに抑えられるなら大歓迎ですね。(一般的には10万オーバーの時点で気が狂っていると思われますが)

発売時期は来年2月中を予定。数量限定で全世界300個のみ。同じく真鍮筐体を採用した "Brass"は全世界150個限定でした。こちらも当初13万程でしたが、今ほど限定だからと言って飛びつくマニアも少なかった印象です。今回はその倍の数が確保されているので早々に無くならないとは思いますが、"ANDROMEDA S"のように一瞬で店頭在庫が枯渇する事態にならないことを祈ります。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう