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SONYの最新ウォークマンZX500が発表されて早二週間。 公式の製品ページはまだアップされておらず、ドイツで開催されたIFAでの情報が最新となっております。大まかな仕様は明らかになっているので、そのスペックとZX300との比較について記載したいと思います。
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ZX500の主な特徴

音質改善のための細かい設計変更

  • 液晶サイズが3.1インチ→3.6インチへ大型化
  • アナログ部とデジタル部を完全分離した基板配置
  • 銅切削バスブロックを導入
  • "DMP-Z1"で採用した高分子コンデンサー「FT CAP2」を新たに4基搭載
  • アンプブロックの電源に用いるPOS-CAPの容量を2倍以上アップ
  • ヘッドホン出力・バッテリー・EDLCのハンダ付け部分に金を添加
ZX300で採用された技術を踏襲しつつ、音質向上のために設計から見直されている。この部分はZX300と聴き比べてみないと良し悪しが判断しづらい。

Android9.0を搭載

  • 今回新たにAndroid 9.0とWi-Fi機能が搭載
  • 独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」や圧縮音源をハイレゾ相当にまでアップコンバートする「DSEE HX」も従来通り
ストリーミングサービスや動画サービスをウォークマンでも楽しむことが可能となった。ストレージ内に格納された音源に留まらずストリーミングサービスやネット動画などにも自動的に適用される。

USB-Cタイプ搭載

  • 長年採用してきた独自のWMポートを廃止しUSB-Cタイプに変更
USB-DAC機能は有していないため、音源転送と充電のための端子となるが、他の端末とケーブルを共用できるようになるのはありがたい。

コーデックなど

  • DSD11.2MHzネイティブ再生、384kHz/32bitまでのPCM再生に対応
  • MQAファイルの再生にも対応している
  • BluetoothはLDAC、aptX HDコーデック

BTレシーバー、USB-DAC非搭載

  • Bluetoothレシーバー機能、USB-DAC機能、L/Rチャンネルバランス、オートパワーオフ、レベルメーターが外される
Androidを搭載したことでストリーミング音楽配信サービス等を本機で直接再生可能になったことため。ZX300も後日アップデートで追加されたように、要望が高まれば後から追加するなどの対応をしてほしいところ。
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ZX500の価格

例によって日本価格はまだ発表されておりませんが、海外での予定販売価格は€830/£750で11月発売予定。 SONY製品(オーディオ関連)の円建価格は海外レート通りor若干安めで発表される傾向になるため、10万を超すか超さないかといったラインで出てくると思います。9万を割れば海外に比べてお得感がありますが、この価格帯になるならば上位ラインのWM1Aの方がまだ魅力的に映りますね。
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ZX300との比較(超主観)

音質の違いはメリットにもデメリットにも属すので割愛。

ストリーミング再生可能

AndroidベースのためAmazon music等のストリーミング再生が実現。私もSpotifyを常日頃使っているのでストリーミングの利便性の高さは素晴らしいと感じています。鑑賞音源は全てハイレゾないしロスレスでリッピングする派の方からすればAndroidが搭載されるメリットはなさそうですが… また最近amazon Musicで導入されたハイレゾストリーミング再生時はSoC周辺の制約を受けるため自動的に48kHz/16bitにダウンコンバートされるため、音質面での優位性はありません。

WMポートが廃止

このタイミングでWMポートが廃された理由は定かではありませんが、ようやく、といったところでしょうか。側面取り出しというのがやや扱いづらい気もしますけど現在主流のUSB-Cタイプに変わるのは革命です。

BTレシーバー機能が削られている

ZX300ではBluetoothレシーバー機能、USB-DAC機能ともに対応しています。ZX500も後からアップデート対応されるかもしれませんが、この機能が無くなることでZX300と同じような運用ができなくなるという人も少なからずいると思います。

コストの高さ

日本向け価格が明らかになっておりませんが、多分税込で10万超えそうです。これは発売から時間が経って若干値下がりしたWM1Aと変わらない値です。ZX300のスペック上位版というわけでもなく、コストとスペックの釣り合いが取れていないと感じるのが正直なところ。

うーん…

ウォークマンでストリーミング対応というのは良いんですが、あくまで知らないアーティストを探すのに便利というだけで、単にストリーミング目的ならスマホで十分というのがなんとも歯がゆいところです。音質に拘る層はWMシリーズに行くでしょうし(もしくは既に所持している)、どの層を販売対象としているのかが見えてきません。 既存ZX300をUSB-Cタイプに切り替えてくれるだけで良マイナーチェンジなんですけど、価格が上がって大きなメリットが感じられないのでどうしても酷評気味になってしまいます。まだ明らかになっていないところで「おっ!?」と言えるものならスペック面での評価も改めます。音質がWM1Aより上だったら熱い手のひら返しが発動するかも。
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