MMCXケーブルが手持ちに少なく、ちょうど中古にてAresIIの8芯が超美品で出ていたので食いついてしまいました。
8wireは基本的にビスポークなので専用の箱に格納されており、付属品として金属製のネームプレートが付いてきます。
Jomo Audioといいシンガポールのメーカーはシリアルを兼ねてプレートを付ける傾向にある気がしますね。
Effect Audioのケーブルは何本も持っているのですが、ビスポーク系は初です。早速開封していきましょう!
中身を取り出してご開帳!
乾燥剤と一緒に綺麗に巻かれた状態で格納されております。
流石8wire、見た目もかなりゴツくなりますが、線自体は柔らかめで取り回しは良好!
他のAres系統のケーブルと並べてみるとこんな感じ。
左から
- AresII+Leonidas
- AresII+
- AresII8wire
- AresII
となっております。
AresII+大概太いのですが、構成される線材が4本と8本ではしなやかさが変わってきますね。
取り回しの面ではAresII+よりAresII8wireと思います。
ケーブル端子は耳掛けチューブ付の汎用MMCX-3.5mmなので、使えるイヤホンは"IER-Z1R"、"ANDROMEDA S"の2機種。
折角なので両方試してみることに。
先日発売したばかりのIER-Z1R。正直まだ付属ケーブルの音を完全に理解しているわけでもない状態でリケーブルしてもAresII8wireの威力が如何ほどか判断ができないのですが、低域をググッと押し上げてしまうため違和感だらけです。不自然にイコライザーが掛かったようなもっさりサウンドでロックやテクノなどの歯切れのいい音源ならまだしも、クラシック系は相性がよろしくないので、"IER-Z1R"には銅線自体使わない方がいいと感じました。
続いて"ANDROMEDA S"。コチラはリケーブルしたことで全くの別物になります。"ANDROMEDA S"は本家のキラキラチューニングを薄めて中低域が前面に押し出されるサウンドになっているので、高域を伸ばして本家に近づけるよりも低域をブーストしてやった方が個性的です。ますます"ANDROMEDA"感が失われるので、本家のバランスが好みの方からすれば、「こんなんANDROMEDAちゃう」って言われそうです笑 個人的にはステンレス版の方が好みの音質なのでリケーブルによる変化を受けやすいことに鑑みると銀銅ハイブリッドでHigh&Lowを増幅できるErosII8wireが気になってしまいました。
今回初めてEffect Audioの8芯ケーブルを試してみましたが、"4wire"や"+"と比較して明らかに違う音になるのではないかと期待したものの、同じ銅線である以上は8wireの方がめちゃくちゃ良いとは言い切れないのが第一印象です。4wireでも低域をふくよかにする効果はありますので、高い予算を出して8wireにする必要性はあまりないな〜ってのが正直なところでした。でも入手できるものなら8wireも欲しいので、お財布に余力がある時に"ErosII"や"Thor SilverII"などの8wireも試してみたいと思います。