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ヘッドホン祭の戦利品の中で一つだけまだ開けていないのがあることを思い出しました。

Campfire Audio ATLASです。

ここ最近はMAVERICK II Re;やらANDROMEDA Sといった主幹砲くらいのモデルをほぼ同時に入手したこともあり、

またこの両モデルが想像以上に気に入ってしまったことでATLASの開封が遅れてしまいました笑

(一見無計画に見えますが、月3万のオーディオ貯金を一気に解放したことによる弊害ですね。)

それでは早速、箱出ししていきましょうか。

パカッと開けると黒いケースが顔を出します。

このケース、ANROMEDA Sと同じで外側のマット感、内部カラーも同等です。ヘッドホン祭でオーダーを受けていたEquinoxも同じ黒ケースみたい。以前は確かモデルによってケースの風味も違ったのですが、最近は統一するようになったのですね。

箱からケースを取り出し、ジッパーを開けてみると

白っぽい布切れが見えます!

同じくステンレス製のANDROMEDA Sでは左右一体型のナイロン袋がついていましたが

ATLASでは左右それぞれ独立の専用袋に入った状態で梱包されていました。ステンレス故に左右に筐体がガンガン当たるだけで傷ついてしまうため、このような措置が取られているのはGoodと思いました。

個人的にはATLASの分離タイプが使いやすく、もし単体販売があるなら手持ちモデル分だけ欲しいです笑

ANDROMEDA Sほど外観で所有欲を稼げるタイプではありませんけど、私はATLASのこのシュッと凛々しい佇まいは大好きです。ちなみにデフォルトではフォームチップが装着されていました。Campfire AudioのCEOはシリコンよりフォーム派なんでしょうかね。私はシリコン派なのでSednaEarFitに付け替えましたが笑

装着感はCampfire Audioの中でもかなり良好。同じシングルダイナミックでもLYRAやVEGA形状のものは装着感は悪くないけど遮音性がイマイチで、JUPITERやANDROMEDA形状のものは角張っているのでATLASほどしっくりきません。同期のCOMETもステンレス筐体ですが、ハウジングは共通ではありません。COMETの方が若干ステムが短いので、奥まで押し込めるのはATLASですね。遮音性は悪くはなく、地下鉄や街中で使ってみてどうか他のユニバ機やカスタムIEMと比較したいと思います。

細かい音質レビューはもっと聴き込んでから書くつもりでいますが、概ね試聴時と似た感じでかなり好みの部類。

ATLASの音の傾向としては中域が分厚いエネルギッシュなタイプ。ボーカルは近すぎず遠からずで、楽器の一部で楽器の音と横並びになって押し寄せてくる感覚です。楽器の音が心地よく「ボーカルは最前線に立ってくれなくていい」と捉える楽器至上主義はもちろん、ボーカルこそ最重要ファクターと捉えるリスナーの期待に添える完成度の高い音に仕上がっています。とにかく情報量が多くて野太い低域と分厚い中域、刺さらない高域の絶妙なバランスが光ってる感じ。

余韻もない控えめかと思いきや意外にもピアノやストレングスのタッチ、指や弦をリリースしたあとの残響感も楽しめてクセになります。クラシックやオーケストラは広い音場が求められて苦手ジャンルと捉えられますが、バーやレストラン程度の広さで生演奏してくれるジャズ音源はまずまず。またロックにピアノやヴァイオリンを加えたシンフォニックロックもATLASが強さを発揮できる音楽ジャンルです。

ATLASは決して低音ゴリゴリのモデルではありませんがミッドロー~ミッドハイの間の情報量が凄まじいように思えます。DITA Dreamほどのスッキリ感はなく、ANDROMEDAのような低域控えめ、中高域に全振りしたような煌びやかさはありません。音の傾向的にはややウォーム寄りのミドル。ステンレス特有のクール系でもなく、中域が分厚く低域に暖かみがあるのが特徴的ですね。

ボーカル特化というわけでもなく、あらゆる音が横並びで飛んでくる印象。楽器の分離感も高く、曲によってはやりすぎなものもあります。そこまでバラさんでもっていう場面がチラホラ。聴くジャンルにも寄りますが、電子音で構成された曲も容赦なく音を分解してくるので聴き疲れするかも知れません。

ライブ音源は相性の良い部類です。音場はめちゃくちゃ広いものではありませんが、全帯域のバランスがよくパンチ力もあるのでバンド系の曲はリズムを取りながら聴きたくなる魅力がATLASにはあります。コンサートホールでゆったり聴くようなクラシックやオーケストラは対応しにくいですが、ジャズ音源はそこまで横に広くなくてもいいのでリスニング系の中域に厚い音に変わってもいいならばアリでしょう。

バリバリのリスニング機で、今メインで使っているMAVERICK II Re;、ANDROMEDA Sとは全く別傾向です。ATLAS含めてこの3機種から1つだけ選んであとは捨てろと言われたら「とてもそんなことはできん!」と即答しますが、

ボーカルメインならMAVERICK II Re;、中低域に寄せつつ楽器メインならATLAS、低域を少し抑えて高域にキラキラ感が欲しくなればANDROMEDA Sというような感じで使い分けたいと思います。

取り急ぎ、開封直後のファーストインプレッションでした。1ヶ月程じっくり聴き倒したいと思います。ないとは思いますが、その間にディスコンになってしまったら人に勧めることもできなくなるので生き残ってくれていることを祈っています。

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