結構周囲からVisionEarsのオーダーに関するしようもんを受けることが多いので、直接メーカに確認した内容も含めてざっくりまとめます。
Vision EarsのカスタムIEMを検討される方は多いのですが、その際に発生すると思われる疑問については当記事を見てもらえればおおよそ解決すると思います。
オーダールート
日本国内からオーダーするには確実にeイヤホンを通す必要があります。カスタムIEMメーカーによっては代理店を通さず直販でオーダー受付してくれるところも多いのですが、Vision Earsに関しては直販はまずありません。直談判するだけ無駄、現地にパートナーストアを設けているのでそっちに問い合わせてもらえると親切に回答してもらえるよ☆とメールをブチられます。
ただしVision Earsに関しては「代理店すっ飛ばせば安く買える!」というセコいホビーユーザーを跳ね返すために内外価格差を小さくしています。ですので直販できたとしても現地価格が高めなのでほとんどメリットはありません。
価格
現在の価格はeイヤホンのサイト通りですのでそちらをご覧下さい。出た当初から定価は変わっておりませんが、全体的にスペックに対する価格は割高です。音に納得できれば関係ないのでしょうが、別メーカーのワンランク上のものが視野に入るレベルなのでよく試聴してご判断を。
eイヤホン→http://www.e-earphone.jp/customiem/vision-ears
Vision Ears公式→http://vision-ears.de/konfigurator
セール情報
これもVision Earsに限ったことではないのですが、年に数回eイヤホン主催のポタフェスや〇〇周年記念でセールが行われます。(通称祭りセール)
値引率はその都度異なり、おおよそ1~2万引+一部オプション無料+インプレッションキャッシュバックというのが一般的で、普通にオーダーするよりも3万前後お安くなる印象です。
直販による格安入手戦略が取れないので、ちょっと予算が…という方はそういう機会を利用されるとよいでしょう。
祭り以外でもゲリラ的に期間限定・店舗限定で割引されることもあるので、近々オーダーを検討されておられればeイヤホンサイトもチェックしておきましょう。
納期
今も昔も通常納期でマックス3ヶ月という案内がなされています。その時々の混雑状況に大きく左右されるので一概には言えないのですが、3ヶ月と言っている以上は3ヶ月間は待ちの姿勢となることを覚悟する必要があります。
参考までに私は2度Vision EarsのカスタムIEMをオーダーしているのですが、
1本目のVE5は2016年4月2日オーダー→7月1日受取
2本目のVE6は2016年11月15日オーダー→12月24日受取
最初はちょうど3ヶ月。初めてのカスタムで四半期待ちました。あと3日遅れたら問い合わせしてやろうと思った矢先に「できたよ〜」とeイヤホンスタッフからの電話が入ったので、気長に待ってればその内完成します。2本目は同年の冬にオーダー。時期が時期だけに年末年始をまたぐと思っていたのですが1.5ヶ月掛からずに完成品が仕上がってきました。最初の半分以下で、空いているタイミングでオーダーできれば2ヶ月以内というケースが多そうですよ。
ファミリー割
ファーストVEで正規オーダーを掛ける分にはそのまま進めてもらって特に問題ありません。割引は祭りセールかゲリラセールのみです。
加えて『ファミリー割』というディスカウントがここ1年以内に出来ました。どういうものかというと所定の時期以降のVision EarsカスタムIEMをすでにお持ちの方は常時10%位の割引をサービスするよ!というもの。
ただeイヤホンでは昨年4月末から7月末までの期間限定で終了してしまっています。
Vision Earsの公式ホームページにはしっかり『VE FAMILY DEAL』が残っており、「ファミリー割はなくなってないし国限定でもない。eイヤホンが勘違いしていると思われるので再度告知してみるわ」との回答を頂きました。
どうなるか分かりませんけれどもVEカスタムを所有されていて近々もう一本オーダーを検討している方は様子見された方がいいかと思いますよ。
アップグレードサービス
かつて存在していたサービスで、 すでに所有しているVEカスタムを同一シェルを利用して格安で上位グレードに上げることができました。「VE2を生贄に捧げVE5を召喚」ってことが工賃3万+カスタム本体の差額でできたわけです。
1年以上前に自然消滅してしまいましたが、今ではどの国でもアップグレードサービスは行っていないとのことです。もちろんこれも直談判しても無駄なので、別機種が欲しいのであれば追加オーダーするしかありません。
リシェル・リモールド
カスタムIEMを入手する方法は大きく3種類。新品オーダー、リシェル(リモールド)、自作です。リシェルというのは他人の耳型で作られた中古のシェルを割って自分のインプレッションにあてがってもらうことを意味し、格安で行ってくれる良心的なメーカーも存在します。
先日VE8がヤフオクに出品されているのを見かけまして、本文に「メーカーにて無償でリシェル対応可能」という記載がありました。
Vision Earsに真偽を確認したところ「そもそもウチではリシェルはやっていない、リフィットならできるけどね」とバッサリ。
そういうことなのでメーカー公認のリシェルサービスは存在しません。VEカスタム欲しいけど高いから中古をリシェルしてもらおうって考える方もいらっしゃるのですが、実際どこの馬の骨とも分からんメーカーにリシェルを依頼して本来のVEカスタムの音が鳴るとも限りません。
結果正規オーダーして高くついたっていうケースを知っているから忠告なんですが、そのメーカーで対応できないリシェルはやめておいた方がいいですよ。
リフィット・リペア
リシェルはできませんが、通常使用におけるリペアや体型の変化によるリフィットが必要であれば、eイヤホン経由で依頼可能です。
実際私もケーブルのpinを根元から折って取れなくなった時にリペアという形でお願いしましたが、だいたい1万ちょっとで済みました。
症状にもよりますが、べらぼうに高い費用は請求されないと思われます。
まとめ
基本的に全てにおいて直談判はNGで、何かあればeイヤホンに問い合わせるしかないメーカーです。
価格も安いわけでもなくむしろ割高なのにVEユーザーが多いのは、ユニバ機も他のカスタムメーカーでも絶対にない唯一無二の音に魅了されてしまうから。私もVE5とVE6の2台持ちになるとは思ってもいなかったのですが、最上のフィット感で至高の音を楽しめるカスタムIEMを作って一切の後悔はありません。(さすがにVE8は高すぎて手が出ないのですが笑)
もしVision Earsをオーダーすることで不明点があれば、私の分かる範囲でお応え致します。何かあればコメントにて。