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ちょっと前、MixWave社(ミックスウェーブ)の営業Twitterで炎上していたアレです。「何や大層な事になっとるやんけ」と野次馬根性むき出しで覗きに行ったらただの企業同士の揉め事と片付けられる内容で騒ぎすぎとの印象を受けました。

構図は"ミックスウェーブ"vs"ビックカメラ池袋店"です。ビックカメラに貸与していた64audioの試聴機一式が散々な状態でミックスウェーブに返却され営業担当が怒り心頭って流れ。ミックスウェーブのホームページにて問題の試聴機の状態を事細かに示した写真付きでビックカメラとの取引中止の連絡がアップされておりますので、こちらから確認できるようリンク付けしときます。

まぁ普段オーディオ機器にそれほど興味がない通りすがりの方が上記の記事を読んだら「ビックカメラやばい」としか思わないんでしょうが、ミックスウェーブの問題も垣間見えたので超主観的ですが感じたことをまとめます。炎上を蒸し返す意図はございませんので、一意見として見て頂ければ幸いです。

64Audioとは

64Audioというメーカーを知っている方は音に拘られている方と存じます。米国のオーディオメーカーでプロミュージシャン向けのカスタムIEMを製造しています。業界内では超有名どころのオーディオ好きなら間違いなく知っているメーカーで、業界の中でも独自の技術を率先して組み込む点で一部のマニアから絶大な支持を受けています。

通常カスタムIEMは耳にフィットさせるために一品一様で作られる受注生産品です。時間と労力が掛かることから高額になる傾向があります。我々コンシューマーでも製造依頼をすることができ64Audio以外にも世界中に多数のメーカーがあります。私はドイツのVision EarsとシンガポールのJomo Audioの機種が好みなので、この2メーカーで作ってもらった経験があります。またメーカーによってはカスタムIEMモデルを誰でも使えるようシェル形状を万人向けに調整したユニバーサルモデルが用意されているところもあります。

64Audioの価格帯は5〜50万。普段オーディオに興味のない人からすれば信じられないかもしれません。高級イヤホンというジャンルが確立したのもここ数年なんですが、64Audioのフラグシップ機は現在市場に出ているイヤホンの中でも最高級の部類です。

そんなハイエンドイヤホン、買う前に試聴した上で納得できなければ買えないですよね?取り扱いの多い店舗はe☆イヤホンやフジヤエービックが主ですが、最近では大手家電量販店でも取り扱うほど販路が拡大しており、購入前にじっくり検討できるよう輸入元の代理店が各店舗に貸与する形で試聴機を店内に置くスタイルが取られています。

今回はビックカメラがレンタルしていた64Audioの試聴機をぞんざいに扱ったことで、輸入元のミックスウェーブの怒りを買ったというわけです。

自社の取り扱い製品がクソミソな扱いを受け原型を留めていない状態で返却されたらそりゃ怒るでしょう。私もブチ切れると思うし自分に権限があるなら即取引中止にするでしょう。あの壊れ方は運送上の問題ではありませんし、客の取り扱いでああなるとは考えにくいです。ダンボールに無梱包で投げ捨てられてた状況に鑑みると、十中八九ビックカメラの担当者が壊したことで間違いないでしょう。

ただまぁ今回のミックスウェーブのやり方は企業間のやらかし事情を公にする点で違和感があるんです。一連の流れを知っても「ミックスさん可哀想」とならないんですよね。私がそのように感じる理由は2つあります。

試聴機の貸与契約

企業同士なんですから契約条件があるはずです。ビックカメラが買い取る形態をとっているかミックスウェーブが譲渡しているなら別ですが、何十万もする機器を貸与するのに条件がないわけがありません。ビックカメラとしても試聴機を置くスペースが必要となりますから、相互扶助となるような契約覚書を交わしていることでしょう。ミックスウェーブとしては高額な製品をレンタルしているのですから、貸し出し中の試聴機に万が一のコトがあれば賠償請求できるような一文も含んだ契約としているハズです。そうじゃなきゃもしもの時には貸し出し元が泣き寝入りですからね。

愛着を抱いている製品があんな状態で扱われていたという事実には遺憾なる想いを抱くのが当然ですが、「ビックカメラさんがやったんでしょ?」って断言できる状況であれば、契約内容に基づいて責任をとってもらった上で誠意を見せるなら契約条件の見直し強化を図って取引継続、誠意を見せないなら二度と取引しないという流れでスッパリ切ってしまっても問題なさそうです。そういう責任範疇の契約が結ばれていなかったのであればマヌケとしか言いようがありませんし、きっちり責任を取ってもらうならそれで済む話ではありませんか?

企業vs企業のいざこざを晒す行為

ミックスウェーブが被害者、ビックカメラが加害者という立場なんですが、BtoB企業同士のやり取りを先手を打って晒したのはミックスウェーブです。社会人ならば企業間の事情を晒す行為がどういうことかよく分かると存じますが、被害者である立場を覆すレベルの失態だと思っています。

ミックスウェーブも企業なので利益は必要です。輸入した製品に安いとは言えないマージン乗っけて販売しているわけで、「ポータブルオーディオ市場の発展に寄与するために自社取扱い製品の管理にこれだけ掛かるんです」と納得できるならば致し方なしとして購入してやってもいいかなと思えるのですが、今回の騒ぎで「これだけ高いマージン乗っけておきながら仕事してないんじゃないの?」っていう疑念が生まれたのです。ビックカメラに試聴機を貸与したのは他でもないミックスウェーブで、高額製品なのにきっちり監視してなかったの?って思ってしまうわけですよ。日常的にビックカメラ側の担当者との良好なコミュニケーションが取れていたならまた違った結果になったかもしれませんし、ビックカメラがやらかしたことを事細かに晒す行為はミックスウェーブ自身の管理レベルの低さも同時に曝け出したということに他なりません。

どう考えてもわざわざコンシューマーの視えるところで炎上させずに冷静に粛々と対応した方が印象がよくないですか?だって仕事してないってことがバレなくて済みますもん笑

結論

ビックカメラで買い物をすることは今後一切ないと決めたと同時にミックスウェーブ経由のコンシューマー機器を買うことも無くなりました。被害者であるはずのミックスウェーブの印象は元々良いものとは言えませんが、今回の炎上騒動でより一層悪くなりましたね。取引中止と知らせておきながら今後話し合いによっては取引が復活するかもしれない含みを持たせた言い方をしていますし、会社としてちょっとどうかなーって感じました。ミックスウェーブが取り扱っているUnique MelodyやCampfire Audioは海外から購入できますので、これらのメーカーのイヤホン等を買うとすれば海外経由になるかな〜

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