かねてより噂されていたCampfireのカスタムモデルがいよいよ登場!
今のところネット上で拾える情報は毅智科技國際有限公司(ECT Eichi Technology International Limited)のfacebookの1ページのみ。
先月香港で開催されたAV Show2018に出展、30名限定の完全予約制で試聴できたとのことです。
まだ公式に発表されたわけでもありませんし日本での出展も現時点で予定されていませんが、現状判明している情報をまとめ、どのような仕様になるか予想したいと思います。
モデル名"Beta"
これまでのCampfire Audioのイヤホンは全て天体に由来しておりましたが、初のカスタムIEMも"Beta"と星絡みです。
Betaの意味するところは色々ありますが、「株式の変動リスクを示す係数」だったり、Campfire Audioの場合は「一つの星座の中でα星に次いで明るい星」である可能性が高そうですね。「ある程度開発が進んで仕様がほぼ確定したシステム」をベータ版と呼んだりするのでプロトタイプ的な意味合いで暫定的にBetaとしているだけかもしれません。
外観
メカメカしいデザインですが、アクリルシェルで覆うような形で金属製の筐体ががっつり見えますね。最近登場したステンレス仕様のCometやAtlasと質感が似ている気がします。10mm径のダイナミックドライバーであればAtlasの仕様とかぶりますし、Atlasのカスタムフィット.verの立ち位置ならば開発コストも抑えられて一石二鳥。
ただそうなってくるとAtlasにBit Soundのカスタムイヤーピースを装着するのとなにが違うの?って話になりますし、モデル名も"Beta"で最後まで進めるなら音質のチューニングを少しいじってくるのは間違いないと思います。
またケーブル端子はユニバと同様汎用のMMCXで独自規格ではなさそう。個人的には埋込2pinを採用してほしいのですが、接点不良が起きた時の処理が面倒なMMCXを高額なカスタムで採用する神経が分かりません。不良起きたらどう対応するんでしょうかね。
価格帯
香港ドルで$11,800、円換算するとだいたい17万円くらい、日本ではMix税が乗っかって20万弱は固そう。
モルモットキャンペーンで14万くらいでオーダーできるならば一瞬でなくなるでしょう。
期待できるか否か
正直のところ、Campfire Audioの新カスタムIEMは期待していません。話題性が大きいだけで、プロ用途でも耐えられる設計か否かの実績がありませんから、すぐに手を出すのは危険な気がします。
Campfire AudioのユニバモデルはセラミックのLYRAを除いて金属筐体(液体金属、ステンレス、アルミニウム等)で、装着感よりも筐体材質の変化による音質への影響が非常に大きく、Andromedaの煌びやかさやAtlasのパワフルな中低域は金属だからこそ出せる音で、これにアクリルのカスタムイヤーピースをつけると劣化するという意見もよく聞きます。
無論、挑戦すること自体は良いことですし、これまで製造してきた金属ユニバのノウハウをカスタム筐体の製造に活かせるなら、他メーカーと差別化できますから唯一無二の存在になる可能性もあります。
とりあえず一作目は様子見で、秋のヘッドホン祭にデモ機が登場するなら試聴だけはしておきたいですね。