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先日eイヤホンに立ち寄った際に見慣れないDAPが新製品コーナーに置いてありました。

メーカー名はHiby Music、中国東莞の新興メーカーで自社製品を売り出すのは初ですが、OEMによる研究開発及び生産を10年以上行ってきた実績があるためポッと出のブランドではありません。

Hibyという名だけどこかで見たことがあるなと思ったら、クラウドファンディングで出資を募っていたのを今書いていて思い出しました。

あの時のDAPが本発売になったんですね。

たしか昨年秋頃にindiegogoで見まして、その時は現行価格40%offの$350くらいで販売されていました。がオーディオ関連のクラウドは慎重に検討したところ当時はスルーしたんです。悪名高いSeiunみたいなリスクは付いて回りますから、デバイス系のクラウドはどうしても慎重になってしまいます。

そして今年春のヘッドホン祭りにも出展していたらしく、ここでは完全にノーマークで聴くことができませんでした。

で、今回やっとお店で試聴したところ、期待以上の音質と操作性を両立するモデルだったのでレビューとして残したいと思います。

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R6のスペック

  • PCM384kHz/32bit、DSD256 までのオーディオ入力及び出力に対応、
  • 4.2インチ マルチタッチスクリーン搭載(1280×768)
  • 専用にカスタマイズされた 音楽アプリHiByMusic3.0を内蔵。
  • ESS Technology 製 ES9028Q2M を 2 基搭載。音楽プレイヤーとしてこのDACチップが搭載されているモデルはほとんど聞きませんが、2016年秋発売したOPPO HA-2SEで採用されています。
  •  2.5mm バランス出力搭載。
  • 本体容量32GB、内蔵バッテリー4000mAh、稼働時間12時間、急速充電搭載

これを基本として筐体材質が2パターン用意されています。CNC 切削加工による 316L ステンレス合金シャーシと航空機グレードアルミニウム合金シャーシ。アルミニウム仕様が190g、ステンレス仕様が275gというスペック値。

普段AK380CP+CPAMPやらSSAMP込の600gオーバーを持ち歩いている私にとってウルトラライト級の重量感で好感が持てます。ステンレスモデルでも300gを切っているのでそこそこゴツめの耐衝撃ケースを装着したiPhone+と似たような重さですね。

一般的に200~300gほどの重さのプレイヤーってどうなんでしょうね。

おそるおそる妻氏に聞いてみたら

「えっ300gは流石に重くね?(真顔)」とのお返事。

(オメーの旦那、毎日650gの金属塊をポケットに入れて歩いているんですが)

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操作性

操作性はかなり良いですが基本Androidなのでほとんどスマホみたいなものです。挙動はサックサクで遅延がかかることはほ皆無。ものの20分程度の試聴なのでバッテリー減による挙動変化はなんとも言えませんが、少なくともAK第三世代よりはヌルサクで好印象でした。

私は普段iPhoneをメインに使用しているので最新のAndroid事情は詳しくないのですが、別にアプリとか不要なので省電力化できるモードがついていればなと思いました。iPod Touchは電話機能を廃したiPhoneのように運用できますが、このR6も電話機能のないAndroid携帯のように使用できそうです。

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音質

とりあえず第一印象だけ簡潔にまとめます。VE6XC+LeonidasMars4w(2.5mm)で聴いてみました。

全体的にシャキッとメリハリのあるサウンドで、低域はパンチがあり、ボーカルも近い位置で鳴らしてくれます。高域の伸びは特筆すべき点はなく、音場はそれほど広くありません。エレキギターとベースの音に厚みを感じるので、繊細さよりも軽快さに重きを置かれています。ステンレスになるともっと余韻がなくなるのでピアノやヴァイオリン、フルートなどシビアなタッチが求められる楽器は向かず、原音がそもそも存在しない電子音楽やエレキ・シンセサイザーなどの電鳴楽器とかなり相性が良いですね。

ステンレスになると、ドラムのタッピングがより鮮明になり、ボーカルが若干引っ込み楽器全体の音がパワフルになる印象。AK380AK380SSを所持しているのでステンレス化でガラッと変わると思いましたが、意外にも材質による変化は抑えめです。それほど金属らしい響き方をしなかったのでノリよく聴けるアルミニウムの方が好みにあっていると感じました。

価格

  • R6 アルミニウム ¥59,800
  • R6 ステンレス  ¥69,800

この価格帯で操作性・音質が伴っているのは悪くありません。海外のamazonでも似たような価格で販売されており、日本だけ価格差が付いていることはなさそうです。この価格帯となると流石にエントリーグレードとは言えず、5万前後~7万円くらいのミドルラインであればOPUS#1S、AK70MkII、X7ii、PLENUE 1、DX150あたりとバッティングしますが、Androidと軽快なサウンドが欲しければR6はかなり有望な選択肢になりそうです。(個人的にはこの中で一番安いOPUS#1Sを推したい)

保証

新品保証は1年間。サポートレベルが不明なのと不具合の発生具合が分からないためモルモットにはなりたくありませんが、アルミニウムもステンレスも堅牢な作りをしているので動作面でバグる事は少ないと信じたいところ。

もし100%メーカー側が悪いにも関わらずクソみたいな対応を受けた人がいらっしゃればTwitterなどのSNSで炎上するはずなので、そういう火の気が見当たらないならば問題ないと判断してもいい気がしますね。みんながみんなTwitterやっているわけではありませんけど。

まとめ

今まさに軽量なDAPを探している最中、アルミニウムモデルが購入候補入りしました。DAP戦国時代だった2016~2017年に引き続き、今年も面白いモデルがで続けるので飽きません。今の所買い足そうとしている候補DAPは

  • UIに不安しかないQP2R
  • ヘッドホン祭りで投げ売りされるであろうAK70MkII
  • microSDの読み込み速度の個体差が激しいOPUS#1S

この3機種にHiby R6アルミニウムを追加した4モデルで一丁比較レビューでも書いてみようと思います。

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