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ポタフェス2018冬に登場した製品で気になったモデルのファーストインプレッションをまとめていきます。

まずは個人的に一番の注目モデルであるUnique Melody "MAVEN"についてレビューします。

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MAVENのスペック

チタン筐体、BA11基を搭載したハイエンドモデル。ハウジングは3Dプリンターによって製造され、独特な意匠が施されたフェイスプレートに洒落っ気を感じるかどうかは分かれるところ。個人的には埃とか汚れが溜まったら面倒くさそうと思いました笑

ポタフェス夏では発売時期未定、BA8基、ヘッドホン祭時点ではBA9基の試作機として展示されていましたが、最終形はドライバー数を更に2基増やしブラッシュアップすることに成功。

使用されるBAドライバーは米Knowles社と共同開発した新設計ドライバー。低域*4基、中域*2基、高域*4基に加えて、特許申請中の独自技術「Targeting Frequency Adjustment Technology」を搭載したカスタムセミオープンBAドライバーを1基搭載しています。「Targeting Frequency Adjustment Technology」が用いられたBAドライバーが発する周波数によって他のドライバーに起因する「ピークノイズ」を打ち消し、より透明感のあるサウンドを実現するとのこと。

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装着感・遮音性

  1. 筐体が耳にマッチしており収まりも完璧。遮音性も高く、騒がしい店内でも大きくシャットアウトしてくれる。
  2. 装着していてストレスフリー、かつ遮音性も確保できている。
  3. 装着感は良好だが遮音性が伴っていない。イヤピによる調整必須。
  4. 装着できなくはないが、装着感もいまいちで遮音性も低い。
  5. 痛みを伴うレベルで筐体が合わず、装着できない。極めて絶望的。

装着感は極めて良好。11ドライバーも詰め込まれているので筐体サイズはそれなりに大きいものの、フィッティングの定評は流石といったところ。予めセットされたイヤーピースで問題なく装着できたので私の耳型とは相性良さげ。クリスタルチップスやSednaEarFitなどで調整すればユニバーサルとしては最上級になるかもしれません。

遮音性については会場内の騒音レベルがタイミングによって異なるため現時点では評価できませんが、ハイブリッド機のようにベント孔が開けられていないので、少なくとも手持ちのMAVERICK II Re;よりは上であることを期待します。

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音質

使用DAPはAK380SS+SSAMP。

イベント毎にチューニングが変わるMAVENですが、私は今回の調整が一番好みでした。解像感、分離感が凄まじく前回より高域がキツくなっています。ハイハットの刻み方が独特で、曲によっては刺さるものもあるかもしれません。

情報量が非常に多く鮮やかで煌びやかなのはチタン筐体によるものでしょうか。中域が厚いのでボーカルメインとしても良いし楽器メインとしても面白そうです。"煌びやか"と言うとANDROMEDAのようなキラキラ感はあまり感じられませんが、こちらは"ブライト"と言った方がしっくり来ます。

反面、低域は控えめで全体的な帯域バランスはMAVERICK II Re;の方が巧妙と感じます。(傾向は全く異なりますが)それなりに鳴らしやすい部類のイヤホンですが、AMP込と AMP無では低域の量感が全然違ったので、ポタアンの性質を受けやすいかもしれません。

シャキッと目の覚める高音はこれまでのUMモデルでもあまり聴かれないサウンドですので、このまま量産体制に移行するのか、はたまたもう少し無難に仕上げてくるのか、現時点では何とも回答できないとのことでした。

筐体のデザインは賛否両論と思いますが、こういうメカニカルでサイバネティックなデザインは凄く好きなので、音質傾向が好みで外観も好みだと所有欲の高まりは半端じゃないだろうな〜と思いますね。如何せんお値段的には到底手が出ませんけど。

価格・発売時期

予定は未定ですが、2019年2月を予定。

価格は税抜き¥234,000というハイエンドプライス。現地価格が$2,000なのでドルレートを考えるとこんなものでしょう。むしろMixWaveにしては安いという錯覚に陥ります。

2月と言うとちょうどポタ研がありますね。このタイミングで最終版が聴けると思いますが、どのような調整が加えられるか今から楽しみです。

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