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SONYのウォークマンが生まれて来年で40周年。私よりも圧倒的に年上で、高校生の頃はお世話になりました。

ラインナップも今でこそ色々揃えておりますが、それもここ数年の話です。フラグシップのWMシリーズが出るまでは色々クセの強いZXシリーズがトップだったのですが、コアなマニアの目には留まることなく海外の競合メーカーにやられているばかりでした。音質面で単体で完結できるプレイヤーというよりは、ポタアンありきで音質向上を図るiPodに近い立ち位置だったのが、3年前に登場した旗艦モデルWMシリーズで「SONY、いいじゃん」って空気に変わりました。

そこから4.4mmバランス接続を搭載したZX300が登場し、海外メーカーと太刀打ちできるような製品群が出来上がってきます。

今年のモデルチェンジはイヤホンに寄せてきたためウォークマンはZX300のマイナーチェンジとAシリーズの刷新くらいで、あまりめぼしいものではありませんが、

「いまSONYのプレイヤーを買うならどれが一番オススメできるか」

というテーマで、Aシリーズ、ZX300シリーズ、WMシリーズの3本柱を一挙比較したいと思います。

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Aシリーズ概要

AシリーズはSONYのエントリーシリーズ。2018年10月にフルモデルチェンジを果たし、低価格ながら上位のZX300と同様アルミニウム削りだしのシャーシが採用されています。小型ながらもメタリックで価格以上に高級感がある手触り。

音質面では上位機種が搭載しているバランス接続には及びませんが、スマホよりはレベルは上。

操作性もサクサクで、この辺りはZX300シリーズ、WMシリーズと同等です。

軽量小型で確たるステップアップをしたい、でも予算はそんなに掛けたくないならば間違いなくオススメできる一品。

旧A40シリーズとの違いについてはこちらの記事にてまとめております。

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ZX300シリーズ概要

ZX300は2017年10月に初登場したSONYのミドルレンジプレイヤーで、ファースト価格は約6万で4.4mmバランス接続を搭載したこと話題になりました。

音質面ではバランス接続ならこの価格帯では最強、ただしアンバランスでの使用ならばイマイチと、それなりにケーブル側のアップグレードが必要にはなりますが、バランス接続だけならば上位のWM1Aにも迫らんとする勢いで、クオリティは上々。アンバランスに関してはAシリーズとさほど違いがないので、4.4mmバランス接続の音を試してみたいという方はZX300でも十分満足できる可能性が高いです。

レビューはこちらを参照。

2018年のモデルチェンジでは早くも刷新の対象になりましたが、はっきり言ってマイナーチェンジレベルです。変わった点と言えば内蔵容量が64GBから128GBにアップしただけで定価が2万近く上がっております。新旧どちらもmicroSDスロットが1枚挿せるので、たかだか64GB程度の増量で2万も掛かるなら、旧ZX300に400GBのmicroSDを追加した方がよいでしょう。

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WMシリーズ概要

WMシリーズはウォークマンのフラグシップ。アルミニウム筐体のWM1Aと無酸素銅筐体のWM1Zの2つのモデルから成り立ちます。音質面ではさすが旗艦モデルというべきか、競合メーカーの同価格帯のモデルと比べても十分戦えます。モニター系のサウンドではなく、良くも悪くもSONYっぽい低域が増強される音ではありますが、ポップスやロックなどを楽しく聴くならばエネルギッシュな1A、ジャズやクラシックなどゆったりした音場を楽しむなら銅筐体の1Zが選ばれております。

価格帯的には1Aが10万ちょい、1Zになると30万近くなりますから、音質への飽くなき探求と拘りがない限りは1Zが選ばれることはないと思いますが、それでもかなり売れているのが事実です。こちらの記事でSONYのオーディオ部門の売り上げに関して考察しているので時間のある時にお読み下さい。

各モデルの優位点

Aシリーズ

  • 軽量小型
  • アンバランス接続ならZX300シリーズとほぼ同等
  • 価格が64GBで約¥37,000、16GBだと約¥22,000

ZX300シリーズ

  • AシリーズとWMシリーズの中間くらいのサイズ感。普段使いでは十分許容できる範疇。
  • バランス接続が上位のWM1Aに近しい。
  • それでいて価格は5万円代(旧ZX300)
  • ただし今年登場する新ZX300Gは容量が64GBぽっちしか増えないのに2万近く値上がりするため注意。

WMシリーズ

  • 下に位置する1Aでも10万超え、1Zに至っては30万前後。
  • 音質面ではアンバランス、バランスともにウォークマンの中では圧倒的。
  • 1AとAZ300の違いはアンバランスが1Aの方が圧倒的によく、バランス接続の差は小さめ。
  • 1Aと1Zの違いは筐体材質と内部で使用されているパーツが一部異なっており、音源のジャンルによっては1Aの方が相性が良かったりします。

結局どれを選ぶのが吉か

バランス接続に興味なし

予算次第ではありますが、頑張っても4万円までならばA50シリーズで所持音源の曲数に応じて容量を選ぶとよいでしょう。

一番安いもので16GBの¥22,000、64GBまであげると¥37,000です。Bluetoothレシーバー機能も全シリーズ共通で搭載していますが、これに魅力を感じなければ安くなった旧A40シリーズをチョイスするのも賢い買い物になると思います。

バランス接続に興味あり

4.4mmバランス接続を試してみたいならば旧ZX300を選びましょう。

今年出るZX300Gはただただ高いので個人的にはオススメできません。ZX300に8万も出すならもうちょい頑張ってWM1Aをオーダーした方が絶対に良いです。

ZX300はアンバランスはA50シリーズとニアリーなレベルなのでバランスとアンバランスの使い分けには向きません。それでもスマホより音質向上は見込めますが、5万でこのレベルならA50で十分。あくまでZX300はバランス一択です。

予算10万前後あるけどZX300とWM1Aどっちが良いだろう

予算がそれなりに持てるならばZX300をすっ飛ばしてWM1Aを選ぶのもアリです。アンバランスでも1Aの元気なサウンドは日常生活における音楽鑑賞の質を上げてくれること間違いなし。今はバランス接続に興味がなくとも、追々試してみる可能性が少しでもあるならば妥協しない方がよいでしょう。

WM1AとWM1Zは価格ほどの差はあるのか

ぶっちゃけないです。私の好きなジャンルはロックやエレクトロなんですが、1Zより1Aの方が相性が良いと感じているので、普段聴かれるジャンルを聴いてみて明確な違いを感じられるならば1Zを取ればいいでしょうし、違いがあっても1Aの方が良いと感じるならばそれが正解です。

ZX300Gは選んじゃダメか

くどいようですが絶対にオススメできません。

機能面では旧ZX300も同じですから、microSDによる増設容量分でも足りずどうしても64GBアップしたい場合を除いて、安くなったZX300をゲットした方がいいです。旧ZX300はまだ発売して1年程度ですが、市場価格は5万ちょい、上位のWM1Aも10万+税でセールしていることもあるため、割高なZX300Gを買うくらいならばもうちょい頑張ってWM1Aをチョイスした方が絶対に幸せになれます。

WMシリーズのモデルチェンジはいつ頃か。

公言されているわけではないので完全に予想の範疇を超えませんが、おそらく来年のウォークマン40周年を記念してフラグシップラインが刷新されます。ソニーストアのスタッフに聞いてみると「多分あるかも」とのことで、今年なければ来年でほぼ確定と私は思っております。

そのため1Aや1Zを購入するのも待った方がいいような気もしますが、一年間使い倒して買い替えするもヨシ、新作と並べて聴き比べてみてもイマイチ変化がないならそのまま旧WMシリーズを使い続ければヨシですから、

結局のところは欲しい時が買い時です!

各モデルのライバル機種

ACTIVO / CT-10 (¥30,000前後)

韓国のメーカーで価格は3万前後。内蔵容量16GBしかございませんが、MicroUSBスロットを1基搭載、公式的には400GBまでは対応しています。バランス接続は持っておらずアンバランスのみ、Quad-Core CPUによる高い操作性と速度を両立し、音質面ではこちらの方がAシリーズより上と思っております。

Bit / OPUS #1S (¥45,000)

こちらも韓国のメーカーですが、OPUSシリーズの最も下の価格帯に位置するモデルでありながら、microSDスロット2基搭載、デュアルDAC、2.5mmバランス接続搭載とスペック的にはかなりレベルが高いです。

IRIVER / AK70MKII (¥54,000)

海外のプレイヤーメーカーで最も有名どころIRIVERのエントリーモデル。

第三世代に位置しておりこちらもバランス接続の出力がパワフルで、軽量小型に仕上がっております。

発売時期も旧ZX300と近かったため明確なライバル機種として比較されることが多いですが、音質傾向は全然違いますので両者比べてみると良いでしょう。

IRIVERは価格の下落が著しいのが特徴ですので、ファースト価格が7万超えだったにも関わらず今年の各種セールでは4万円代まで落ち込んでおります。買うならばそのタイミングを狙うとよいでしょう

Hiby Music / R6 (¥68,000)

中国 Hiby Musicがクラウドファンディングを切り口に量産化したモデル。R6はアルミニウム筐体とステンレス筐体の2種類が存在しておりますが、どちらも値段以上のクオリティで注目されています。ESS Technology 製 ES9028Q2Mが2 基搭載されており、音楽プレイヤーとしては珍しい構成です。通常のR6ではIRIVERと同じ2.5mmバランス接続を搭載しておりますが、

SONYと同じく4.4mmバランス端子を搭載したR6 Proが今後出る予定です。ウォークマンと並べての比較であればそれを待ってもいいかもしれません。

iBasso / DX200  (¥99,000)

中国のiBassoというブランドのフラグシップモデルDX200もかなり評判がいいです。DX200の特徴はアンプモジュールを交換することで様々な端子を搭載することができます。音質面でも他メーカーの10万後半〜20万台のモデルと遜色ないほどクオリティが高く愛用しているユーザーも多く見受けられます。

これまでiBassoは実質的に国内代理店が存在しておらず、このメーカーのモデルが欲しいならば直接輸入する必要がありました。しかしながら今年の8月に正式に日本代理店がついたため今後のサポートにも期待したいところ。

バッテリーの膨張や故障した歳の対応によっては地雷になりかねない機種なのでその点は注意が必要。

QUESTYLE / QP2R (¥148,000)

こちらもかなり評価が高く、今私が一番欲しいプレイヤーでもあります。

A級アンプを搭載しており駆動力がめちゃくちゃ高いのが特徴。64GBしか内蔵しておりませんが、microSDを1枚挿せるだけマシというもの。フジヤエービックのセールでケース付き¥108,000でセールしていることがあるので、非常に狙い目。裏を返せばモデルチェンジも近いかも。

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