発売したばかりの機種が1週間も経たないうちに中古に並ぶとこの界隈では何かと話題になります。
「すぐ売るくらいなら買うなやw」って声が随所で上がってきますが、いやいやそれなりに理由があるんちゃいますか?ってことで、その要因をざくっと考えましょう。
ちなみに私は買ってすぐに売ったこともなく、購買心理に詳しいわけでもないので、思いついたままに列挙したいと思います。
衝動買い
一番多いのがこれでしょうか。事前にデモ機を試してみて「めっちゃええやん。手頃やしポチろう」と即決したものの、よくよく考えてみると既に所持しているモデルと役割が被ったり、買ったもののほとんど使わずじまいで売りに出すパターン。
ハイエンドの価格帯だと衝動買いしようにもその資金がなかったり、何十万も一撃で消費するのは流石ににストッパーがかかりますが、金銭的ダメージの比較的小さいアンダー3万円くらいの機種は「買ったけどつかわねぇな」ってことも多いかもしれません。
基本的にイヤホンやプレイヤーって時間が経てば経つほど新品含めた市場価格は下がっていくので、どうせ使わないならば早く売っぱらった方が資金の回収率は高い傾向にあります。ただ、もうちょい事前に考えれば10~20%分くらいの損失も防げるので、個人的には要不要の判断にはじっくり時間を取りたいですね。(もちろん他人の買い物に口出しする意図はありません)
無試聴購入による失敗
デモ機が近くにない、でもレビューを見る限りかなりでは良さげ。聴きに行くにしても万単位で交通費が掛かるし、それならば通販で買っちまおう。気に入れば交通費分得した気分だし、気に入らなくても致し方なしかな。
ってことで買ったものの耳に合わず手放しってパターン。これは高額製品もそこそこありそうで、衝動買いでホイホイ買ってしまうよりも理解できます。
ちょっと足を運べば何百種類試聴機が置いてある店に行ける環境に住んでいるからあんまり考えたこともありませんでしたが、
もし私がフジヤエービックなりeイヤホン、試聴機豊富な量販店から片道2時間も掛かるようなところに転勤となってしまったらこのサイトも過疎ること間違いなし。つくづく恵まれている環境だと再認識しました。
ダブり入手
発売直後に買ったものの懸賞などで当たってしまったパターン。
同じ機種を複数持つこと自体は、めちゃくちゃ気に入っている機種が生産中止間近で入手困難になる前に予備をストックしておこうって話で趣味の世界ならば自然な流れではあるのですが、
たまたまダブってしまったならば新品未開封の価値がそれなりに高いうちに売却して、気に入ったらサブ機を買い戻そうっていうのも理解できます。懸賞品を即換金することが失礼とか当たらなかった人に云々って話はさておき。
ポイント・商品券の現金化
まとまったポイントや商品券を多少損してでも現金化したい人間がたまたまイヤホンやプレイヤーなどの高額製品を換金商材として選んだパターン。これはヤフオクやTwitter等での直接取引で稀に見られました。書い手が見つかるまでは無在庫で立ち回ります。本来ヤクオクでは直接購入NGなんですが、質問欄からメールアドレスを飛ばしてもらってやりとりすることは昔はバレなきゃOKだったようです。まぁ無在庫販売かつ直接取引という違反しかしていないわけですが、買い手側がその気にならなければこういう話を持ちかけてくる輩は撲滅できます。
また20万、30万といった金額を手数料分損してでも現金にしたい転売ヤーが、その商材を少しでも安く買いたいターゲットに話を持ちかけるという話を聞いたことがあります。側から見ればWin-Win(転売ヤーは高い還元率を得られる、ターゲットは少し安く購入できる)ということで、この場合であれば代理購入のようなものではありますが、そういう怪しい話には気をつけましょう。結果良ければそれでヨシと言えばそれまでなんですが、自分の身は自分でしか守れません。
買い物依存症
オーディオに限らずブランド品を買いまくって破産するケースは後を絶ちませんが、購入する行為自体を目的として買っては売ってを繰り返す人も存在するでしょう。それに否定的な人もいるでしょうが、計画的にご利用できているなら私は良いと思いますし、部外者が口出しするところではありません。
まとめ
他にも様々なケースがあると思いますが、大多数は衝動買いか無試聴購入でしょう。
綺麗な個体が定価より多少安く買えるのは魅力である反面、初期不良を抱えている地雷個体を引いてしまうリスクがあることも考えておかねばなりません。以前、Campfire Audio LYRAとJUPITERの新品がともに半年以内でドライバー不良になったことがあるので、メーカー保証って大事だなぁと思い至るようになりました。
ここ数年のポタオーディオの価格上昇にうんざりって方も多くいらっしゃると思いますが、しばらく時間が経てばお得にゲットできるチャンスも出てきます。予算内で自分の納得できる最上級の音を手にできればそれでいいのではないでしょうか。