LUXURY&PRECISIONのハイエンドDAPがポタ研で公開されました。
デモ機は1台しか用意されていなかったのでサイラスブースは大盛況だった模様。Oriolus新作と合わせて一通り聴きたかったので比較的空いている午前中に寄ってみたのですが、常に席が埋まっている状態が続いておりその注目度の高さを伺えました。
簡単ではありますが、その場で確認できたLP6 Tiの情報と仕様をまとめたいと思います。
LP6 Tiの仕様
- 筐体材質: Grade5チタン合金+サイドパネル部分にWOOD採用
- ディスプレイサイズ:タッチパネル 3.5インチ 480×320
- 本体寸法:H135 x W69 x D23mm
- 本体重量: 約300g
- DACチップ: 医療計測用超高精度R2R DAC 選別品×4
- 対応サンプリング周波数:量子化ビット数 最高 PCM: 32bit/768kHz (現在ファーム24bit/384kHz) DSD: 256 (現在ファーム128)
- 出力インピーダンス: 2.2ohm (6.3mm PO)4.4ohm (4.4mm PO)
- Line Out 出力: 3.5Vrms/1.8Vrms/0.9Vrms 切替可能
- 真空管/オペアンプ種類: EXCELS V-O, EXCELS EP-A
- 内蔵容量: 64GB+256GBmicroSD拡張可能
- 主な対応ファイル形式: APE, AAC, ALAC, FLAC, WAV, MP3, WMA, DFF, DSF, AIFF, SACD-ISO等
- イコライザー機能: 6種固定+1種カスタム
- アップサンプリング機能:USB DAC機能 24bit/192kHz
- デジタル入力端子:USB-C
- デジタル出力端子:RCA SPDIF
- アナログ出力端子:6.3mm PO / 4.4mm PO Balanced / 3.5mm mini stereo LineOut
- 対応ヘッドホンインピーダンス: 8-1000ohm
- 連続再生時間: 最大8時間
と盛り沢山。医療計測用超高精度DACと真空管アンプを搭載しており全体の価格が高くなるのは分かります。SENNHEISER HD800を余裕で鳴らしきれる出力を持っており、小型ながらも据え置きに近い運用もできそう。
加えて購入者の嗜好に合わせたチューニング調整を承るとのことで、JustEarのDAP版と言えば分かりやすいかもしれません。一般的にDAPに60万は狂気の沙汰ですが、音に拘りたい人にとってはまたとないチャンスでしょう。
販売方法・価格
世界限定199台、オーダーが多かろうとそれ以上生産しない模様。なぜ199台なのかは「なにか拘りがあるんでしょうねぇ…」とサイラスもよく解っていないとのこと。
基本的に本国優先でオーダーを受けた後、他国での予約をスタートする見込み。本国で199台全てが売れてしまったら、その時点で終了となります。
日本でアナウンスが開始されるのは現時点では4月頃を予定し、そこから音質チューニングの要望を取って製造スタートという流れになるので、最終的に受け取れるのは夏あたりになるのではないかと仰られていました。
本国価格で約66万円というポータブルプレイヤーとしては最高価格。(一応AK380SS+SSAMPもまともに買うと同じくらいしましたが)
まとめ
昨年発売となったSONY "DMP-Z1"は100万円に近しいものですがポータブルと言うよりキャリアブルですから製品としての立ち位置は異なります。
むしろサイズ感が何倍もデカい"DMP-Z1"が世界的に売れていることを踏まえると199台くらいすぐにオーダー入りそうな気がするのは感覚が麻痺しているからなのかもしれません。
まだ日本で発売できるかどうかも決まっていませんし、チタンでない別材質を採用したモデルも出るとのことなのでそちらも期待したいと思います。