SONYから出た待望の次世代完全ワイヤレス"WF-1000XM3"のレビューです。
Twitterでも発売日に購入された人が多く、実際私が試聴した時も「確かにこれは売れて然るべきだわ」という感想を抱きました。前作"WF-1000X"は発売直後から左右間の音切れが頻繁に起こる等の不具合を抱えており、完全ワイヤレスという市場自体がまだまだ過渡期だったこともあって正直微妙なモデルでしたが、今回登場した"WF-1000XM3"は価格帯が上がってしまったものの前作の欠点を補うことに成功したので正統進化と言ってよいと思います。
実機が来る前にレビューを書くのも二度手間ではありますが、試聴時のファーストインプレッションとしてまとめておきます。本レビューは実機が届いてからもう少し詳しく書く予定です。
仕様
めぼしいところだけ記載すると
- Bluetooth 5.0
- QN1eプロセッサ搭載
- 対応コーデック:SBC、AACのみ
- 24bit/192kHzまでアップスケーリングするDSEE HX搭載
- ノイズキャンセリング機能搭載
- 本体のみで6時間、付属のケースで3回分充電、合計24時間再生可能
- 本体脱着を自動認識
- 10分間の急速充電で90分使用可能
- ヘッドホンを外さず瞬時に周囲の音を聞ける「クイックアテンションモード」
- USB-C端子
- 片方紛失保証有り(ソニーストア限定)
スペック的に目を引くのはやはりノイズキャンセリング。静寂感がもの凄く快適に音楽を聴くことができる。個人的にはこの機能だけで買う価値あり。反対に外音を取り込むこともできボタンを押している間だけマイクから集音できるクイックアテンションモードも。
バッテリーも申し分無し。本体6時間(ノイズキャンセリング時、ノイキャン不起動なら8時間)、バッテリーケースで18時間、10分間の充電で90分再生可能。
対応コーデックはSBCとAACのみ。aptX/LDACに対応していないのは最新モデルにしては如何なものかと思いますが、圧縮音源を最大96kHz/24bitまでアップスケーリングするDSEE HXを搭載しているものの、接続環境によってどのような効果が発揮されるかは実際使用してみて試す必要があるかなぁって感じ。またDSEE HXをONにすると動作時間は半分程になるようですが、そうなると実質駆動時間が3時間程となり少し心許ないかもしれません。
ペアリングと使用方法(簡易版)
接続方法はNFC(ワンタッチ接続)とペアリングの2通りがあります。
NFCでの接続
- プレイヤー側のNFCをONにする。(ウォークマンや対応スマートフォン)
- ヘッドセットを充電ケースから取り出す。
- プレイヤーを充電ケースにタッチする。
- プレイヤー画面に従って進めると接続完了。
ペアリングでの接続
- L側/R側それぞれ装着する。
- 左右のタッチセンサーに約7秒間触れ続ける。
- プレイヤー側のBluetooth設定をONにする。
- プレイヤー側に表示された「WF-1000XM3」をタッチする。
- 音声ガイダンスが流れたら接続完了。
タッチ操作概要
- R側1回タップ:再生/一時停止
- R側2回タップ:曲送り
- R側3回タップ:曲戻し
- L側1回タップでノイズキャンセリングモード/アンビエントモードの切替
- L側長押しでクイックアテンション機能オン
- 通話時は1回タップで"コールを取る/切る"という動作となります。(この動作に限りR側/L側どちらも対応)
※タッチ操作で音量調節はできません。プレイヤー側で調整する必要があります。
クイックアテンションモードは一時的にアナウンス等を聞きたい際に、音楽の音量を下げて周囲の音を集音できる機能。これはヘッドフォン型のWH-1000XM3でも搭載されています。