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今年に入り完全ワイヤレスへの物欲がめきめき高まっている私です。ハイエンドユニバ、カスタムIEMを一通り渡り歩いてきて、原点回帰とでもいいましょうか、音質を多少犠牲にしてもケーブルレスというメリットを享受できると考えるようになりました。

完全ワイヤレス型自体は数年前から存在していたのですが、接続性が悪かったりノイズだらけで使い物にならないものが多かった印象ですが、ここ最近(とりわけ昨年末から今年頭に掛けて)登場したモデルはクアルコム社の最新チップを搭載していたり、Bluetooth5.0に対応していたり、とにかく接続性が非常に良くなっているのが特徴です。その上音質面でも他モデルと差別化が図られているので、完全ワイヤレスでも高音質が楽しめる時代に突入したと感じています。 当記事では今話題のモデルを6機種ピックアップしました。性能、音質、装着感全ての要素が高い次元でクリアされているので、完全ワイヤレスをこれから検討しようと考えている方はまず下記モデルを試聴してみるとよいでしょう。

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TE-BD21f-pnk / AVIOT

  • DD-1-BA*2の計3ドライバーを搭載したハイブリッド型
  • Bluetooth®:Bluetooth® Ver 5.0
  • オーディオ用ICチップ:クアルコム「QCC3020」
  • Snapdragonシリーズの最新SoCを搭載するソース機器で左右オーディオ信号を振り分けてから、それぞれのイヤホンに飛ばすQualcomm TrueWireless Stereo Plus技術に対応。
  • 本体のみで連続再生7時間、ケース込みで28時間の再生時間を確保。
  • 本体はIPX4相当の防滴対応。(最低5分間の散水で浸水がないことが確認できるレベル、not 完全防水)
  • 再生周波数:20-20000Hz
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
  • 充電時間:約2時間
  • 充電端子:USB Type - C
  • マルチペアリング:登録可能デバイス 7
  • 7月30日発売予定、価格は¥21,440(通常版は¥18,900)
TE-BD21fはDD1基BA2基を搭載したハイブリッド型。完全ワイヤレスとしては複数ドライバーを積んでいること自体が珍しいのですが、その中でも2種類のドライバーを採用されることは稀です。

このモデルはピエール中野氏とのコラボモデルも存在し、付属ケースのデザインが異なる他音質チューニングも別物となっているので、試聴できるならば2通り聴いてもらいたいです。
スペックとしては、Bluetooth® Ver 5.0対応、クアルコム「QCC3020」採用、Snapdragonシリーズの最新SoCを搭載するソース機器で左右オーディオ信号を振り分けてから、それぞれのイヤホンに飛ばすQualcomm TrueWireless Stereo Plus技術に対応。連続再生7時間、ケース込みで28時間の再生時間を確保。本体はIPX4相当の防滴対応。(最低5分間の散水で浸水がないことが確認できるレベル) 完全防水ではないのでその点は注意が必要。オーディオコーデックは主要なAAC/SBC以外にaptXに対応しているのがGood!! 充電端子はUSB Type - C、マルチペアリング機能として登録可能デバイスは最大7つのデバイスにペアリング可能。TE-BD21fの価格は¥18,900、コラボモデルTE-BD21f-pnkは21,440となっています。

音質傾向としては通常版はやや中高域寄りのフラット傾向。シングルダイナミックのTE-D01dにBAドライバーによる繊細さが加わって、全体の解像感は上がっています。高域の細かい音を拾ってくれるカッチリしたサウンドとなっているので、曲によっては刺さりやすいかもしれません。低域の量が不足しているわけでもなく、ベースやキックの仕事はハッキリ捉えられます。音場は狭くもなく広くもなくマイルドに仕上がっており、完全ワイヤレスとしては上手く空間表現できているように思います。
コラボ版になると重心が下がって低域重視となります。高域の刺さる部分は消え去り、ベースの支配力が上がる反面、やや繊細さに欠くかなという印象を抱きましたが、リズムに乗りながら楽しく聴けるのはこちら。
両モデル、ボーカルは比較的近めで演奏との一体感は強く、オールジャンル使えそうな魅力を持っていますが、ロック・ポップス系ならばコラボ版、ジャズやバラードなどは通常版がマッチすると思います。

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WF-1000XM3 / SONY

  • Bluetooth 5.0
  • QN1eプロセッサ搭載
  • 対応コーデック:SBC、AACのみ
  • 24bit/192kHzまでアップスケーリングするDSEE HX搭載
  • ノイズキャンセリング機能搭載
  • 本体のみで6時間、付属のケースで3回分充電、合計24時間再生可能
  • 本体脱着を自動認識
  • 10分間の急速充電で90分使用可能
  • ヘッドホンを外さず瞬時に周囲の音を聞ける「クイックアテンションモード」
  • 充電端子:USB Type - C
  • 片方紛失保証有り(ソニーストア限定)

SONYの完全ワイヤレスイヤホン最新モデル。前作WF-1000Xの大幅改良版です。
基本スペックはBluetooth 5.0対応、QN1eプロセッサ搭載。オーディオコーデックはSBC/AACのみですが24bit/192kHzまでアップスケーリングするDSEE HX搭載します。
連続再生時間は6時間、付属のケースで3回分充電可能で合計24時間の再生時間を確保。DSEE HXをONにすると動作時間は半分程になるので使用される環境によってはバッテリーで不満を抱くことになるかもしれませんが、10分間の急速充電で通常モード90分使用できるようになるのでモバイルバッテリーを持ち歩くならば気にならないと思います。充電端子はUSB Type-C。
本体脱着を自動認識し、本体を外さず瞬時に周囲の集音するクイックアテンション機能が盛り込まれています。
ノイズキャンセリング機能も健在でこのモデルのアイデンティティ。静寂感がもの凄く快適に音楽を聴くことが可能。個人的にはこの機能だけで買う価値があると思っています。マジで超オススメ。装着感は良好でノイズキャンセリングなしでも相当遮音されます。ノイズキャンセリングをONにすると機械的な音は完全シャットアウト。人の声などは多少残るので完全なる無音になるわけではない点は予め知っておくと購入後思ってたんと違うって落胆することもないかと思います。

音質傾向はSONYにしては低域は抑えめでイコライザーでの調整が前提。高域はクリアで繊細、解像感も比較的高く好印象。先に出たWI-1000Xの方が音質だけはワンランク上ですが、完全ワイヤレスという快適性の方が圧倒的に上回ります。イコライザーを少しいじるだけでガラッと変わるのが面白く、デフォルトのチューニングでの評価だと"WF-1000XM3"より安くて音質が優れるモデルはいくつかありますが(“MOMENTUM True Wireless”,"TE-BD21f","TWZ-1000"等)、ノイズキャンセリングを本命として音の調整は各自好きなように調整してねって意向が強いように思います。
ボーカルは程々に近いが、ロックなどを聴く際は低域を増幅させるとやや篭り気味になり調整が難しい。クリスタルチップスなどウレタン系のイヤーピースに変えるだけでローを伸ばせて遮音性も高めることができるので個人的にはオススメ。

ソニーストア経由での購入であればデフォルトでベーシック3年保証が付与されるのもありがたい。自然故障以外にも水没・火災・破損・落雷などに対応するワイド保証も付けることが可能で、3年間であればプラス¥2,000、5年間であればプラス¥3,000でアップグレード可能。また片方紛失を保証する「紛失あんしんサービス」も別途付けることができ、購入時に¥1,000支払うことで片方を紛失しても1回だけ¥5,000で復活させることができます。購入後1年間限定ではありますが、紛失リスクを極力下げたいユーザーにとってはなかなか有用なサービスと思います。

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MOMENTUM True Wireless / SENNHEISER

  • 神器"IE800"と同じドライバー"SYS7"を搭載
  • Bluetooth® 5.0対応
  • 対応コーデック aptX,aptX LL,AAC,SBC
  • 防水規格IPX4
  • トランスペアレンシー機能搭載
  • 充電用端子はUSB-Cによる急速充電対応
  • Smart Controlアプリ対応
  • GoogleアシスタントやSiriなど、ペアリングしたスマホの音声アシスタントもイヤホンから呼び出し可能
  • 通常保証2年
装着感としてはまずまず。下記で紹介する"TWZ-1000"や"TE-D01d"と比較するとやや劣ります。イヤーピースによる調整が比較的シビアなタイプですので、ウレタン型含めて多数試してみるとよいでしょう。私はSednaEarFit Sサイズでジャストでした。ウレタンならクリスタルチップスがGood!(1ペア700円と高価なのがデメリットですが) 音質傾向としては低音寄りでありながら、ギター全般、ピアノにほんのり残響感が掛かってくるのが特徴。キックの存在感が光る他、ベースやトロンボーン、バリトンサックスなどの低音楽器も活き活きとする一方で、高域は然程伸びないのでヴァイオリンやフルートなど表現力と余韻が重量なサウンドには合わないと感じました。音源的には低域ゴリゴリのロックやジャズ系が相性良さげ。打ち込み系は分離感を重視するならばイマイチですが完全ワイヤレスにそこまで求めることはできませんし他に分離感に優れるモデルはないのであまり気になりません。 機能としてはタッチボタンによる操作で、再生/停止、曲送り/曲戻し、トランスペアレンシー、通電モードを切り替え可能。専用アプリとしてSmart Controlと同期させることで自分好みにカスタマイズすることもできます。 トランスペアレンシーとは内蔵マイクで集音した環境音を音楽を聴きながらモニタリングできる機能で、筐体装着時でも外音を取り込むことができます。 バッテリーは本体4時間と比較的短めではありますが、専用ケースで8時間分チャージできるので普通に過ごして一日持たないことは稀でしょう。 国内定価は約¥34,000。現地価格は€299(€1=¥130換算で¥39,000)なので日本価格は比較的安いですね。発売直後はどの店舗も品切れが続いておりましたが、2019年2月現在の在庫状況は落ち着きつつある状況です。保証もデフォルトで2年付いているのがSENNHEISERの良いところですね。

 

 

 

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