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私は大阪在住なのでなかなか東京のイベントには参戦できないのですが、三連休最終日に転居先の選定をすることになり、「前乗りすればポタフェス行けるやん」ってことでアキバに来ました笑

土曜日の夕方に懇意にしている不動産屋から「狙っている物件、明後日空くから見に行こうや」と誘われ、その日のうちに新幹線と宿を確保する弾丸スケジュール。いつも東京-大阪間の移動で利用しているドリームルリエが空いていればそちらにするつもりだったのですが、さすがに連休中はキャンセルも出ず泣く泣く新幹線移動をチョイス。3時間弱で東京に行けるのは普通に速いんですが、移動中はどうせ寝るので朝から動ける夜行バスの方が有意義なんですよね〜

さてポタフェス東京、ベルサーヌ秋葉原には初めて来ましたが、思ったより会場狭目でブース間もみっちり詰まっていました。規模的にはやっぱりヘッドホン祭の方が大きいですね。スタッフの対応はポタフェス主催のeイヤホンの方が良いかと思います。特定の人気ブースに人が集中するのはいつものことですが、試聴時間に制限を設けていないためにえぐい待ち時間を強いられるのは改善してほしいところ。個人的には空いてるブースを優先的に回るのであまり関係ありませんが、最後の最後に行こうと思ったブースが大行列ならば撤退を余儀なくされます笑

それでは今回聴いてきた新製品の中で良かったもの、欲しくなったもの、うーんと言わざるを得ないもの、いろいろありますが、タイムオーバーで聴けなかった気になる機種も一応載っけておきましょう。試聴時間が短すぎるので本当にファーストインプレッション、直感中の直感です。音質レビューは発売してからじっくり聴き比べていこうと思いますので、仕様や価格、発売予定時期を中心にまとめていきましょう。

Major,Passion / FAudio

今祭のマイベストイヤホン。FAudioはダイナミック一発のモデル、BAマルチ、ハイブリッドモデルとあらゆるドライバー技術を扱う香港の新興メーカー。カスタムIEMメインですが今回登場したのはユニバーサルモデルです。計6種類置いてありましたが、中でも気になったのがダイナミックのフラグシップ"Major(メジャー)"、ダイナミックのエントリー"Passion(パッション)"。いずれも音場広めで全域丁寧に鳴らせるのが好印象でした。Majorは13万前後、Passionは3万台で8月中の発売を目指すとのこと。

N8,U6t,U4t / 64 Audio

64Audioの新作、N8はデモ機が来ていないため発売未定ですが、U6tとU4tは発売済。新作の中だとN8が好み。U6tとU4tもU12tのエッセンスを含んだ廉価版という印象で決して悪いものではありませんが、お値段を考えたらナシ。U4tが14万中盤、U6tが18万中盤ですから、それならU12t直販でオーダーした方が、ってなっちゃいます。

Bell / NOBLE AUDIO

NOBLE AUDIOのユニバーサルダイナミックモデル第2段。EDC Velvetに続きEDC Bellの最終盤が登場。 ドライバーから筐体、ケーブルを見直した完全なる新作で、VelvetよりBellの方がよりドンシャリなタイプ。Velvetでモコモコしたと感じるならBellの方がクリアーになると思われる。価格は2万円代、発売はすぐにでも。遅くとも8月には出る様子。

Janus / Effect Audio

Effect Audioの中で一番新しいケーブル。パラジウムのメッキ銅線と合金ミックス線を使用したハイブリッドケーブルで、半田の種類でダイナミック.verとバッソ.verに分かれる、いずれも8芯のみのラインナップで約15万。 正直ケーブルに15万も出せるかって話ですが、VE6XCで試してみたところ音圧アップ、解像感アップでよりパワフルなサウンドになり、ケーブル変化による音質向上がここまで見込めるのかと感動しました。セールにでもなれば考えてもいいかなと思えたのでいずれ、、

QUEEN / TFZ

中華メーカーTFZの新作です。筐体製造にコンピューター演算を利用するようになったため、デザインがよりシャープかつ高精度になりました。EXCLUSIVEシリーズは金型に素材を流し込んで手作業で組み上げていたため粗が目立ったのですが、ここ最近のモデルは筐体構造の設計レベルが向上しています。 新作モデルQUEENはシングルダイナミック型、他モデル同様グラフェンドライバーを採用しており、KING PROやTEQULIAと比較すると低域寄りのモデル。ボーカルも近め。装着感がかなり良いので、TFZで一番推せるモデルになりそう。お値段は1万円代後半。

RE2000 SILVER,R2R2000 / HiFiMAN

真鍮のRE2000の筐体を銀に変えたモデル。音質傾向は真鍮と近いが、高域がより際立つように。個人的には真鍮の暖かい低音が好みなので銀はちょっと違うな〜って印象。価格は13万ほどでRE2000(真鍮.ver)と比べると30%以上のコストダウン。発売時期は来週とのこと。本国よりも日本での発売が優先されるとのこと。
R2R2000はフラグシップDAPで中国では発売済み。RE800がバンドルされて28万くらいで売られていますが、日本ではR2R2000単体なので20-25万の間、おそらく22万くらいになるそう。音は悪くないしコンパクトだしスタミナも省電モードなら50時間とWMシリーズに匹敵するレベルだがUIがなんとも言えません。タッチパネルが意味を成していないので物理ボタンとほとんど変わらない上、どのボタンを押したらどうなるか直感的に判断できないのが痛い。使っていくうちに慣れるんだろうけどこれに20万越えは出せないというのが率直な感想。

OPUS

OPUSは新作は出していたかったが、旭化成のDACチップを使用した#4を開発中とのこと。乞うご期待!

BAMDAS / LEAR

LEARの新作、DD5基を搭載したモデルで特許取得済み。筐体内でDDドライバーを4方向に配置することで歪みのない音を実現したとかなんとか。聴いてみても私にはそうは思えませんでしたが、ドライバーをこれだけ多く搭載したモデルは存在しないので注目はされるでしょう。価格は12~13万ほど、発売時期は近々。

AZLA MKII / AZLA

初代AZLAのブラッシュアップモデル。変更点は2pin周り、フィルター、ケーブルくらいで筐体デザインやサイズ感は初代と同じ。
一番リニューアルしなければいけないところが変わっておらず、SednaEarfitを付けたことで若干マシになったがフィット感は相変わらず悪い。音質は悪くなく、これで3万以内になるなら「きちんと装着できるならば」オススメできるかも。価格、発売日ともに未定。

EM1, EM5 / SIMGOT

EM1はダイナミック一発、見通しよくボーカルも近いリスニング機、中高域寄りで低音は控えめ。エントリーモデルということを考えるとかなり完成度は高いと思う。
EM5はBA5基搭載の多ドラモデル。超高域と中高域に寄せているためシリコンチップだと高音はシャキシャキやかましいが、フォームに変えるといい塩梅に調整できる。価格は5万前後で9月発売。EM1はその後。

D3, D6 / ALPHA DELTA

シンガポールの新ブランド。ダイナミック一発のモデルを2種類持ってきたとのことですでにeイヤホン・フジヤの全店舗で発売済。
廉価版のD3は¥7,000ながら金属筐体で中高域が際立つタイプ、耳掛け下掛けどちらも対応でき装着感・遮音性ともに問題なし。
上位のD6でも¥15,000だが、デュアルエアチャンバーアコースティックデザインという技術が用いられています。筐体内で発生する反射音を別のチャンバーに向け直すことで歪みと感じる邪魔な音波を吸収する仕組み。よく分かりませんが、聴いてみた感じではノイズを減衰し中高域を明瞭にする効果がありそうです。
またD6に限ってデフォルトで3年保証が適用されています。断線しやすいケーブルプラグ部分にバネが仕込まれていたり、壊れやすい部分を少しでも延命される工夫が見受けられ好印象でした。

LSXC Standard,LSXC Splendor / Lark Studio

中国の新興カスタムメーカー、Lark Studio。本体はBA10基搭載LSXCのみですが、デフォルトの銅線をアセンブルしたStandard、これを銀銅ハイブリッド線に変えたSplendorという2つのラインナップ。ケーブルはいずれもPW Audio製、特注モデルではなく本国で販売されているモデルがバンドルされます。
驚くことにフェイスプレートオプション、シェルオプションはどれだけ付けても無料!種類もJomo Audio並に豊富で、デザイン性が非常に高いです。
ドライバー構成はLow*3-Mid*4-High*2-Super High*1の4Way、ケーブルによって印象が大きく変わります。基本的には中低域厚めのモニター型で、高域の伸びやかさは控えめ。銅線から銀銅ハイブリッドにすると若干上にフォーカスされるので見通しがよくなります。 価格はStandardが20万ジャスト、Splendorが23万ちょいでいくらフェイスプレートオプション無料でもちょっと高いかな〜という印象。メーカーの人は通訳込みでしっかり対応してくれて応援したくなりました。

Melangeシリーズ / Jomo Audio

先週ESTで聴きましたが、ブースが空いていたので再試聴。新作はBA型のJazz/Salsa/Tangoの3種類、ハイブリッド型のMelangeシリーズに分かれており、Melangeの中でもBA*2-DD*1のDeux(デュー)とBA*4-DD*1のQuatre(キャトル)の2モデルが存在します。
DDのベント孔を塞ぐフィルタを交換することで低域の量感を増減できるのが特徴で、デフォルト黒から銀-青-赤へ低音を増やすことが可能。赤までいくとやりすぎですが、個人的には銀-青あたりで聴くとライブ音源や電子音楽はゴリゴリに楽しそうな感じ。
Deuxが9万円代、Quatreが17万円台で中低域のブーストをかけたような音ならDeuxがオススメ。 CEOのJosephe氏が来ていたので「I love samba」と手持ちのカスタムを見せたら喜んでました笑 ついでにリフィットお願いすればよかったorz

エルケーニッヒ / Vision Ears

60万という規格外のユニバ機、音質は「普通にイイネ」程度でげんなりしました笑 装着感は良好、銀筐体からか密度が高いため遮音性も優れています。音質傾向としては全域濃密なVision Earsらしい音ではあるんですが、詰め込みすぎという印象は拭えません。おまけに付け替え可能なフェイスプレートは各色3万という理解不能な値付けです。普通に良い程度じゃ手の出せない機種をどうして出したか全くもって謎ですが、コレ世界的に見ても売れるんでしょうかね?ポタ市場が加熱している日本でこのザマだったら他国なら見向きもされないと思うのですが笑

SR15 / IRIVER

IRIVERの新作DAP、A&シリーズの3つめnormaの第一弾。 ブースが混みすぎてて試聴できませんでしたが、TLでの評価はかなり高いですね。
DAPに関しては操作性が良いというだけでかなりポジティブに捉えることができるのでIRIVERはそのあたりをきっちり押さえてくれるのが人気の要因なのかもしれません。今月末発売とのことなので焦らずとも店に試聴機が降臨なされるのを待ちましょうか。価格に関してはいつものことなのでとやかく言いません。別でまとめているので気になる方はそちらをご覧くださいませ。

N8 / Cayin

ステンレス筐体、真空管を搭載した初のDAPです。極めて注目度が高く、こちらのブースも大混雑だったので回避しました笑 ぶっ飛んでいる音というレビューが多く見られ非常に気になります。秋ごろ発売、価格は30万超え、不安になるUIとボリュームノブが課題でしょうか。触ってみないことには何とも言えませんが、今期の目玉案件の一つになるでしょうね。

詳細はコチラ→ https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1132986.html

まとめ

まだまだ聴いてきましたが、細かいのまで含めるとキリがないので印象に残っているものを厳選しました。カスタムの新モデルはどれも悪くないと思いましたが、既存のLegend XやらA12tやらUE LIVEが強すぎるのでこれらを差し置いて候補入りすることはなさそうです。

ユニバーサルは印象の良いモデルが多く、今後も3万以下の価格帯は良機種が増えていきそうです。NOBLEあたりが積極的に下のレンジを開発していますから、いずれは最強クラスのダイナミックモデルを輩出してほしいですね(直販可で)

DAPもより取り見取りですが、IRIVERは少し迷走している感が否めませんし、国内はSONYのみという状況で、次世代ハイエンドはPaw Gold TouchとN8の二強になりそう。個人的にはAK第三世代がまだまだ働いてくれそうなので買い足しは当分先かも。

それと特価コーナーは予想通りいまいちだったので戦利品は特にありません。ヘッドホン祭に向けてセーブできたのでヨシとしましょう。

※写真を取れたものは適宜該当箇所に加えていきます。

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