今年のSONY新ウォークマンはAシリーズの刷新とZX300の大容量化の2本柱。
個人的に旧ZX300は購入してもいいかなと思えるくらい魅力的なモデルと思っており、手頃なプレイヤーが欲しい私の財布の紐を緩めようとしてくるモデルの一つであります。
今回は新ZX300が旧仕様と比べてどの部分が変更になったか調べたいと思います。
Aシリーズの最新版A50番台に関してはこちらの記事でまとめております。
ZX300とは
ZX300は2017年10月に登場したばかりのミドルレンジウォークマンで、WMシリーズとAシリーズの間に位置するモデルです。WMシリーズで搭載された4.4mmバランス接続が搭載されている5万円代のプレイヤーで、手っ取り早くバランス接続の威力を知るにはもってこいのモデル。
音質的にはいかにもSONYらしいサウンドで好みの合う合わないはございますが、SONYストアでの購入であれば3年ワイド保証付で長く安心して使い続けられるのも魅力であります。
ZX300の音質に関してはこちらでレビューしております。
新ZX300の特徴
モデル名はZX300G。
基本的に内蔵容量が64GBから128GBに増設されただけで、その他のパーツ類は共通です。
評判の悪い独自のSONYポートもUSB-Cタイプに変更されることなく残っております。
ZX300はシルバーとブラックの2色展開でしたが、ZX300Gはブラックのみ。
機能面ではA50シリーズにも採用されている「バイナルプロセッサー」を追加搭載されており、振動板の初動感度特性が向上しているとのこと。これによりアナログレコードをスピーカーで聴いているような温かみのある音になるそうで、ただでさえ低域が独特なSONYサウンドがウォーミーになってしまったらかなり人を選ぶような気がしてなりません笑
さらにBluetooth送受信が可能で、コーデックはSBC、LDAC、aptX、aptX HDに対応。
レシーバーとしてはスマホをターミナルとしてストリーミング再生をZX300G経由でイヤホンに伝達・再生することが可能となります。こちらもA50シリーズ共通で、既存のZX300やWMシリーズもソフトウェアアップデートにより拡張される見込み。
価格と発売日
A50シリーズと同じく発売日は10月6日(土)。こちらもSONYストアにデモ機が事前設置され予約スタートとなります。
価格は8万円前後になるとのことで、旧ZX300の発売価格が6万中盤、現在5万中盤ということを考えたら64GB容量アップでプラス2〜2.5万円もアップしていることになりコストパフォーマンスはかなり悪くなります。
ワンランク上のWM1Aが10万ほどで購入できることを考慮に入れると、さらに2万円上乗せして上位モデルを買おう!と思わせる価格戦略が働いているのかも。
もともとmicroSDスロットが1基搭載されているので、200GBのチップを増設すれば264GBとなり、大多数のコンシューマーにとってはそれで十分。どう考えても64GB上げるために2万も追加するメリットは薄い気がしますね。現状400GBのチップが1万円代中盤ですから、旧ZX300に大容量チップを積めば済む話です。(公式的には200GBまで推奨、400GBは公式では認められておりませんが、有志による動作検証ではサンディスクのUltra microSDXCであれば認識するとのこと)
来年ウォークマンは40周年になるため、ほぼ間違いなく新ラインかWMシリーズの後継機種を出してきます。今年はその前座ということでいまいちパッとしませんが、緊急でウォークマンが必要にならない限りは一年様子見とするがよいのではないでしょうか。私はそれまでAK380で凌いで、魅力的なウォークマンが来年出たら鞍替えしようとしています。