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イヤホンは断線したらそれで終了、買い替えせざるを得ないケースが多いが故に「イヤホン=使い捨て」という考えの人がたくさん見受けられます。イヤホン故障の原因ってドライバー不良だったり、プラグ周りの半田外れだったり、様々な要因が考えられますが、それでも一番多いケースは断線でしょう。

今でこそ低価格帯でもリケーブルできるモデルも増えてきましたが、イヤホン本体とケーブルを接続する端子部分の規格が統一されておらず、メーカーによっても異なるし、同じメーカーでもモデルによって使い分けをするメーカーも存在します。

当記事では、この接続端子部分の種類がどれほどあるか写真付きで一挙紹介します。独自規格のメーカーもまとめておくので、購入前に知っておくと何かの役に立つと思いますよ。

汎用規格

多くのメーカーが採用している規格で、別メーカーでも規格さえ合っていればケーブルの使い回しが可能です。2pinのモデルが揃ってくると、イヤホン追加購入の際には端子が2pinであることも条件になったりしますよね。

MMCX

Shure SE535 などのSEシリーズにて採用され一気に広まった規格。近年ではアンダー1万のモデルでもリケーブルできるイヤホンが増えてきたが、その多くはMMCXが採用されています。

メリットとしては汎用性が非常に高いため他のイヤホンに使いまわせる確度が高まりますが、反面接続部の強度や接触面で不良が起こりやすく、頻繁に抜き差しする行為は控えた方がいいですね。

カスタム2pin

高価格帯で主に採用されている規格。2本のpinでホールドするタイプでカスタムIEMに多い。

横から応力がかかるとポッキリ折れてしまう恐れがあり強度面では不安あり。またpinの径がコンマミリ単位で合わないとイヤホン側の接続部を広げてしまうことにつながり、別の2pinケーブルを挿そうにも緩々で固定できないことも。

HiFiMAN RE2000のようにイヤホン側の接続部分に囲いがあるものも存在しており、このタイプであればpinが折れるのを防ぐことが可能。

 

独自規格

上記の汎用規格に逆らって、自社モデルのみでしか使えない規格を採用するメーカーをリスト化しました。

WESTON MMCX

WESTONで採用されているMMCX。通常のMMCXと比べるとケーブル側の端子とイヤホンの間隔が狭いためうまく接続できないケースがある。近年Beat Audioなどで通常MMCXとWESTON MMCXの両方に対応するケーブルが出ていたりするが、WESTONのイヤホンを使っている方はリケーブルする際には要注意だ。

A2DC MMCX

A2DCコネクタとはオーディオテクニカが独自開発した規格で正式名称を"Audio Designed Detachable Coaxial"といいます。

汎用MMCXコネクタをベースに開発されており、安定した脱着性と高い耐久性を備えています。通常MMCXとの互換はなく、このタイプの端子を搭載したケーブルの選択肢が極めて少ないのがデメリットです。

FOSTEX MMCX

FOSTEX TE-05などで採用されているMMCX規格。ぱっと見WESTONほど余裕がないわけでもないですしストレートに挿さりそうではありますが、汎用MMCXとの互換性はありません。

販売サイドも純正リケーブル以外で保証なしと謳っているので要注意です。

FitEar 2pin

FitEarが採用しているコネクタで通常の2pinよりもピン径が太く安定性があります。抜き差しも容易でカチッとしっかり嵌るので通常使用においてケーブルが抜けてしまうケースは稀でしょう。

他のメーカーとの互換性がなくFitEar専用にケーブルの予算を取る必要あるのが唯一のデメリットか。

SENNHEISER 2pin

SENNHEISER IE80Sなどに採用されている独自の2pin規格。

ピンががっちり嵌るようにできているのでこちらも横からの応力に強く耐久性は高いです。

当然ながら他メーカーとの互換性はありません。

qdc Ultimate Ears 2pin

qdcとUltimate Earsの一部モデルで採用されている独自規格。SENNHEISERと同じく周囲を固定できる埋め込み仕様となっています。qdcはともかくUltimate Earsはコロコロ採用端子が変わるので特に注意が必要。

Ultimate Ears TF10 2pin

Triple Fi10専用の端子。かなり古いモデルなのでケーブルの選択肢が目減りしております。

Ultimate Ears IPXコネクションシステム(2018年4月以降)

Ultimate Earsの最新コネクタ。今年の5月に発売したUE6ProとUE LIVEの2モデルに採用されていましたが、現行のカスタムIEMモデルのユニバーサルモデルTo-Goシリーズでは全モデルこちらのコネクタに切り替わっております。

JH 4pin

JH Audioの主要モデルで採用されている4pinコネクタ。

MMCXやフラット2pinに比べて接続部の固定力が高く安定性も十分。

このタイプのケーブルは他の端子と比べて割高になる傾向にあります。

Unique Melody 4pin

Unique Melodyは通常カスタム2pinを採用しておりますが、MENTOR V3とMASON V3ではJH Audioと同じく4pinを採用。ピンのパーツ自体はJH Audioで使用しているものと同一になりますが、ピンアサインが両社で異なるため互換性はありません。

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