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前日譚

待ちに待った秋のヘッドホン祭り。情報がいろいろ出てくる前は特価だけが目当てだった。

新製品情報が日を重ねるごとに湧いて出てくるので、ブース周りも計画に入れると一日ではとても回りきれないほどの量になっていたが、まぁなんとかなるやろと軽い気持ちでノルマを設定。

さらに10月某日に軽微なオーオタである同期にbeyerdynamic XELENTOを勧めたら、後日eイヤホンに試聴しに行ったらしく

「XELENTOめっちゃ良いわ、俺買ってしまうかも…」との連絡を貰い、祭当日朝から一緒に並ぶことに決定。

7時に整理券が配られるので、それより15分前には現地に並んでおこうという打ち合わせをしたが

なぜか私が祭前夜に全く関係のないところの飲み会をブッコムという粗相をしてしまい、

軽めにセーブするからと意気込んだものの、案の定ハードに飲んでしまうことに。

結果、家に帰ったのが日付をまたいで祭当日のAM1時。

そこからシャワーを浴び、ベッドで横になったら終わりだと直感が働きソファでごろ寝を選択。

4時から6時まで10分刻みに目覚ましを設定したおかげで、予定通りAM5時起床には成功したので酒によるチョンボは免れたというものだが流石に数時間前まで体の隅々まで日本酒やらブラックニッカやら生ビールが駆け巡っていたクソみたいなコンディションでは気持ち悪いことこの上なし。

おまけに天候は雨というバッドウェザー。AMのうちには止むそうとの話だったが、家を発った時にはシトシト降っていたのでビニール傘を跳ね上げ、聖地サンプラザへ向かうのであった。

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会場入り

AM6時半頃、現地到着。ここからが本編です。

祭りの会場前突撃は初の試みだったので待機列の場所を調べずに現地入りしたのですが、

シンプルに正面入口前で列を成しており一安心。探す手間が省けてよかった。

この写真ではどのように並んでいるのか分かりにくいですが、会場30分前時点でだいたい30~40番目くらいの位置。

「なんやこの時間で50番以内取れるなら全然余裕やんけ!」って思いつつも、せっかく早く来てしまったので音楽を聴きながらしばし待機。前方に並んでいる方に目をやると、最前数名は椅子を持ち込んでいたので、こいつぁもしやここで夜を明かしたのか?と自問。雨の中寒かったろうに。

同期は私の20分後くらいに来たので順番的には20人くらい後ろに付けます。

その後間も無くサンプラザ会場。

合わせて整理券待ち列一行は内部へ案内され、列待ち順通り整理券が配布されました。

私が受け取ったのは34番目でした。

整理券配布自体は10分も掛からなかったため、時刻は7時10分前後。

集合時間は10時10分… 一人で3時間待つ分にはDAPなりPCなり準備してきたので全く苦ではないのですが

今回は同期も一緒ということで、近隣のカフェで時間を潰すことに。

案外二人で面と向かって話したことも少なかったので、仕事のこと、趣味のこと、オーディオにはまったきっかけなどで朝から盛り上がっている内に定刻になります。

集合場所に赴き、整理券の番号順に整列。

列を捌くスタッフの対応がイマイチだったこともあり一悶着ありそうな雰囲気が醸し出されておりましたが、近い番号の方々と相互協力し合いスムーズな入場を心がけました。

狙いのブツは色々あったのですが、会場で確認できた価格表から優先順位を付け、残っていれば品オーダーすることに。いずれかが残っていればそれでもよし、両方ダメなら諦めて退散とするか、追々買いそうなブツで妥協となるか、悩ましいところでありましたが、もし品切れだったならば前者を選択したことでしょうな。妥協するくらいならドロップ、資金はセーブとするのが計画的な散財というもの。

まぁそんな考えを巡らせながら自分の番が回ってきましたが、獲物は両方とも在庫ありとのこと。

「コレと、コレを下さい」

そう言って会計を済まし、最重要ミッションをクリア!

会計を済ませたタイミングではまだギリギリ11時前。「物品購入を済ました上で最前列入場できるとはラッキー」と余裕をぶっこいていたら入場許可が降りたようで、同志達が一斉に目標めがけて流れ込みます。

私も遅れまいと戦利品を大事に抱えながら、先ずは混雑が予想されるSENNHEISER MOMENTUM True WirelessとCampfire Audioブースに駆け込むのでした。ここから新製品を中心としたレビューと分かる範囲での仕様をまとめたいと思います。写真の取れたものは外観がわかるよう載っけておきます。写真技術はお察しなのでその旨ご了承を!

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MOMENTUM True wireless / SENNHEISER

SENNHEISERのMOMENTUMシリーズで完全ワイヤレスイヤホンが登場。

低域どっしり。キックの存在感あり。高域はそれほど伸びない。ボーカルも近くはないが遠くもない。アコースティックギターやピアノにほんのり残響感が掛かり、完全無線にしては珍しい音作りです。地下鉄内での接続切れが対策されているのであれば、利便性を考慮に入れればかなり良いモデルになりそうです。

発売時期は12月中旬、税込3万後半を予定しているとのこと。

Equinox/ Campfire Audio

抽選20名という限定カスタムIEM。祭り当日になってようやく試聴が解禁されました。

使用されているダイナミックドライバー的にATLASっぽさが垣間見られるんだろうなぁと思っておりましたが、確かに中低域が強めで迫力のあるサウンドです。スピード感あり。キックの連打が正確で面白いですね。ボーカルも近く、女性だと艶らしさ、男性だと力強さを付与できますが、ピアノやヴァイオリンなど繊細な楽器の表現力はいまひとつ。

カスタム実機になると低域が増強される傾向にあるため、Equinoxもその旨考慮に入れる必要があるでしょう。オーダーするつもりであれば、試聴機でのレビューは話半分程度に留めておき、自身で試聴することを強く推奨します。

SOLARIS / Campfire Audio

DORADOが生産終了となり欠番となっていたハイブリッドタイプの最新モデル。周りではかなり評判が良いですが、個人的にはあまりヒットしませんでした。

ドライバー構成はBA3基DD1基、構成は高域にBA*2、中域にBA*1、中低域にDD*1という説が有力。

早速聴いてみるとこれまでのCAでは聴かれなかったサウンド。ATLASの低域を少し抑えた印象。中域の濃密さは似通っているが、こちらの方が前面に出ている。低域も強く、高域も一部暴れるので、鳴らし込みで大きく変化するものと思われるが、今回用意されたデモ機に変化の余地のあるものか不明であるため、改めて試聴してみる必要ありと判断。

FANOHM

最長稼働20時間の完全ワイヤレス。 デモ機が1台しかなく、ブースで用意されたDAPでしか試聴できなかったが、完全ワイヤレスとしては悪くないサウンド。 防水レベル5で風呂でも問題なく使用でき、本体への充電は直接USB-Cタイプで給電できる。

価格は税込¥18,000前後、11月下旬発売予定。

KJB01(仮) /  光城精工

ブースとしての対応も良く、スタッフの人柄も良く、出展物も良くと三段拍子揃っていてファンになりました。

もともとアンプを作っているメーカーですが、今回イヤホンを作ってみたということで真鍮製のプロトタイプが展示されていました。モデル名は決まっておらず、仮称としてKJB01。このままいくだろうと言っていましたが本当か怪しい。

音質はめっちゃ好み。 シルクゴールドケーブルだと高域強め、低域はあっさりしているが芯は太く、非常に聴きやすい。みじんこの銅ケーブルに換装すると一気に低音が増強されるため好みが分かれそう。

5万円前後、年末発売を目指すとのことですが厳しそうです。

UM MAVEN(メイベン) / Unique Melody

BA9基、中高域強め、MAVERICKシリーズをUMらしさと捉えるならそれとは画一しているサウンド。

濃密さはないが、ドラムの一打一打にアタック感があり、エレキやベースはパワフル。ヴァイオリンもゆったり弾くよりテンポを早めて力強く演奏する曲が合います。ペースに速度のあるロックやメタル、EDMがマッチする反面、音場が狭目なのでバラード、ジャズなど空間表現は不得手かも。プロトタイプなのでチューニングはこれから練っていくとのこと。

装着感は良好で、筐体表面の意匠が特徴的です。この部分に手を掛けなくていいからコストダウンしてほしいというのが本音。

Elize / ADVANCED

ニューヨークの新興メーカー。新製品は色々出ますが、第一弾としてはElize(エリーゼ)

セラミック筐体で高級感があるが3000円と格安。装着は下から垂らすスタイル、耳への収まりは良好。寝ホンとしても使えそう。 ダイナミックらしい質量共に十分な低域が特徴。この価格帯にしては中高域の解像感も高く、アンダー5000円のオススメ機種に仲間入りできそう。

MS-5D / ADVANCED

こちらも新製品。1DD4BAのハイブリッド型。BAの中に超高域ドライバーが含まれており、音質傾向としてもかなり中高域に寄っているタイプ。高域のキツさは結構癖になるのですが、人によってはローがスカスカで聴けたものじゃないって言うかもしれませんが、育てがいのある面白い音と捉えられるかは聴いてみて判断下さい。DAP直挿しでは低音が物足りませんがAMPである程度増強できるとのこと。

価格は6万円前後で12月中旬発売。日本への初回ロットは30~40台ほど入ってくる見込みです。

GT3 / ADVANCED

こちらは新製品ではありませんが、このモデルをベースとした新モデルGT3-Superbassが出るので合わせて試聴しました。

スペックとしてはDD1発、フィルター3種に交換可能で価格は2万円で好評販売中。

まず標準フィルターから試してみると、比較的高域が伸びるタイプで、ヴァイオリンの余韻が良い感じ。MS-5Dより低域が出ており、個人的にはこちらの方が断然好み。

フィルターを低域型に変えてみると、高域のキツさが収まって、低音が増幅されます。どちらかと言えばダイナミック感があるのはこの組み合わせ。フィルターを変えるだけで容易に音変できるので2万でこのスペックなら悪くないでしょう。

GT3-Superbass / ADVANCED

GT3の低音強化チューニング.ver

これも同じく3種のフィルターに変えることができ、素材、価格も同等。

高域フィルターを付けて試してみると、先ほどのGT3-低域フィルターよりも圧倒的に低音が強く、全体的に重みがある音に変わっています。これはこれで好み。インピーダンスが84ohmと高いので、iphone直挿しは厳しく、それなりの駆動力が求められる。

試しに低域フィルターを付けてみたら、ただでさえふくよかな低音が更に拡がり、ベースの主張が激しくなってしまった。

GT3GT3-Superbassもボーカルが比較的近く丁寧に鳴らせるので、コア(本体)を高域に寄せるならGT3、低域に寄せるならGT3-Superbassであとはフィルターで調整する形を取ると良さそうです。

IER-Z1R / SONY

価格、発売日共に未定。というか情報を出せない状況とのこと。

ただこれだけSONYのスタッフに言われ詳細は一切不明。

E1000 / final

E2000/4000の系譜。ビギナーを沼へ誘うに相応しいモデル。中高域寄りのリスニングチューン。筐体がプラスチックになりコスト減。 低音は少なく感じるかもしれないが、上位モデルと比較して大きな音質劣化はない。他のモデル同様インピーダンスが高く、出力の高いDAPの方が聴きやすい。価格は¥2,500前後、11月末発売予定。

tubomi 真鍮,銀 / SATOLEX

樹脂タイプが価格の割に好評で、その材質違い版が色々出ている。銀、真鍮、アルミ、樹脂の4種類が存在しており、材質による音の変化を楽しめる。アルミになると軽やかに、真鍮になると臨場感が増す。銀は繊細さを加え、もともと優秀だった低域に繊細さが加わりややリッチな音に変化。

価格は真鍮だと¥9,000前後、銀だと¥20,000前後に跳ね上がるため、真鍮までならオススメできます。(写真は真鍮)

試作品 / Ar:tio

RK01と同じ筐体の試作品。とりあえず作ってみただけなので構造は今後練っていくとのこと。

まだ何一つ決まっていない状態だが、とりあえずダイナミック一発。 高域強めで分離感の強いタイプ。ベース主体の曲だと低音もそこそこ出てくれる。楽器の音が鮮明にクリアーに聴こえるので、ボーカルなしの方が向いてそう。来年春くらいまでに出せたらいいけどどうなるか...

価格は抑えるつもり。ハイブリッドにするなら目安は5万くらい?ダイナミック一発ならもっと安くて済むが仕様が固まるまでは何とも言えない状況。

Fender 新シリーズ概要

モデル名は下から、

NINE → NINE 1 → TEN 3 →TEN5 → THIRTEEN 6

アルファベット表記にしろローマ表記にしろ上にいくほど数字が大きくなっております。

この数字には意味があり、アルファベット表記の方は搭載されているダイナミックドライバーの口径、ローマ数字は搭載されているBAドライバー数を表しています。一番下のNINEはローマ数字表記がないのでシングルダイナミック型、それ以上は両方記載されているのでハイブリッド型となります。

上位3モデル(THIRTEEN 6,TEN 5,TEN 3)に搭載されるHDDドライバー(ダイナミック型、HIGH DENSITY DYNAMIC)は、ダイアフラムに高密度マグネシウム-チタン合金を採用した新開発のドライバー。全てのモデルでダイナミックドライバーは低域を担当しているが、HDDドライバーではパワーもありつつ引き締まったスピード感ある低域再生を可能にし、立体感あるサウンドを実現するとのこと。

NINE 1,NINEに搭載されるダイナミックドライバーはユニバーサルFXAシリーズと同様。その理由は開発が怠かったからではなく、もともと完成度の高いドライバーだったのでコストを抑える目的もあってそのまま流用しています。

BA型であるHDBAドライバー(HYBRID DYNAMIC BALANCED ARMATURE)は特許取得の独自ドライバーで、FXAシリーズにも用いられており独自設計のハウジングに合わせて最適化してアップグレードを図っている。HDDドライバーとの音の繋がりを意識して、より統一感あるサウンドチューニングに仕上げたとのこと。なおクロスオーバー・ネットワークはダイナミック/BAドライバー間に使用しているが、複数搭載するBAドライバー間には使用していないとのこと。

NINE / Fender

新シリーズのエントリーモデル。9.25mm径ダイナミック一発。

シンプルで良い。全域丁寧に鳴らす万能型。低域寄りで歪なところが見当たらず、ベースとキックが全体を引っ張っていきます。これで2万以下ならオススメできる選択肢に入りますが、ライバルが多すぎるというのが現実ですね。

NINE 1 / Fender

BA1基が加わり、NINEの自然さが若干失われた代わりに解像感、分離感が向上。複数のパートが重なる部分がどうしても塊になりがちではありますが、それを上手くほぐしてくれます。 標準イヤピがイマイチだったので隣に置いてあったSednaに変えてみたらフィット感変わりました。

NINE 3 / Fender

ここから筐体形状が変わり、さらにDDの径も大きくなります。装着感はTEN3以降のモデルの方が収まり良好。 TEN3はDD1BA3のハイブリッドですが、フラグシップ以外のモデルの中で最も音場が広く、ハイハットの残響感、ピアノの余韻を感じられるモデルです。このシリーズで一番好き。

TEN 5 / Fender

TEN 3の構成に中域、低域それぞれBAを1基ずつ追加した計6ドライバーモデル。 筐体形状はTEN 3と同様。若干解像感が上がった気がしますが、TEN3の方が好みでした。

THIRTEEN 6 / Fender

13.8mm径ダイナミックドライバーとBA6基を搭載したハイブリッドモデル。

筐体形状はTEN3/5と若干異なりますがフィット感はおおよそ同じ。このモデルだけ金属ノズルです。

音質傾向としては中低域が厚いリスニングタイプ。このシリーズでは最も音場が広く、空間表現がお上手です。低域が強いのですがLegend XNemesisのような支配的な低音ではなく、他の楽器との融和性を重視するならこちらの方が向いてそうです。

HA-FW10000 / JVC

Victorブランドのフラグシップモデル。ダイナミック一発。

ハウジングが特殊な形をしており、ケーブル接続部が本体へ干渉することを防ぐために距離を取る構造となっていますが、装着感は良好。音質は「なにこれめっちゃいい」の一言。これがJVCの本気かと思わせてくれる。ウッド筐体は温もりを表現しやすいと聞くが、刺さるところまではいかずとも高域がシャープな印象。ボーカルは前面に来るものの楽器の音色と調和が取れたサウンドは必聴です。

価格は19万弱、11月8日発売予定。

Mellianus / Oriolus

BA10基、すでに発売しているが聴ける機会がそうそう無いので試聴しておきました。

構成は公表されていませんが、海外サイトでは高域*4-中域*4-低域*2の3wayとのこと。非公式なので100%信憑性にかけますが音質傾向的には納得できるものとも思われます。

Oriolusの音作りは繊細、綿密という印象で、それ体現したようなモデルと思う。それまでのOriolus3兄弟やForsteniなどダーク感漂う音場はMellianusでは感じられませんが、解像感の高さと表現力の巧さはBA多ドラの中でも随一と言えそうです。

価格はユニバーサルで25万、会場限定でオーダーできるカスタムが28万とかなり高額のため、欲しくなってもセーブが掛かります。試聴機会が少ないモデルなのでこういった祭りでまとめて聴いておきたいですね。

LA-1 NervaX / HYLA

こちらも前回のポタフェスで聴いたのですが、Mellianusと同じ理由で再試聴です。

鋳造による銀筐体で装着するとひんやり。フィット感は上々、文句のつけようがありません。

今回の試聴ではRt-1という27万くらいするケーブル込みだったため、総額50万というヤバい代物なんですが、音に関しては悪いわけがありません。スピード感がある曲からバラードなどのゆったり系まで幅広く対応できる裾の広さが最大の特徴。メリハリのあるサウンドでヴァイオリンなど弦楽器が前に出てくる上に分解力も強くMellianus以上にクッキリしたチューニングが成されています。

Focus / Kumitate lab

Kumitate labの新作。BA5基(low2mid2high1)搭載の可変機構付きモデル。

チャネル1から4に上げるにつれて低域が増える四段可変ダイヤル機構が搭載。 全体的にクリアで明瞭なタイプですが、チャネル4でもドスの効いた低域が出るわけではなかったです。 一応2万円減で可変機構なしにもできるとのこと。その際好きなチャネルを選択することができ可変機構なしモデルも4種類存在することになります。

PAW GOLD TOUCH / Lotoo

すでに発売済ですがしっかり聴いたことがなかったのでついでに試聴。

噂通り起動は爆速。タッチパネルの感度は良好で動作もヌルサク。AK380系統のUIがモッサリしているように感じてしまうほど使いやすいですね。音質面ではパワフルで情熱的なサウンドというのが一点、低域の表現力と空間を広げる働きをDAP側でしてくれるのでダイナミック一発のイヤホンなどでは他のDAPで聴くのとまた違った一面を見せるのではないかと思います。

日本価格が高すぎて到底手の出る代物ではありませんが、すでに購入されている方が何名もいらっしゃるのは凄いですよね〜

PLENUE  L / COWON

フラグシップモデル。本国では発売済み。

動作性はもたつくところがほとんどなくストレスフリー。

上部に2つのダイヤルが付いており、右側は音量、左側はイコライザー。イコライザは任意で4パターン作れる他、ジャズ向き、ロック向き、テクノ向き、など全54パターン。ノーマルに戻すのも容易なので、ジャンルに応じて調整可能。

ノーマル時の音質は中域が前に出てくるリスニングタイプ。音場が広く厚みがあるのが特徴。2MarkIIよりこちらの方が横方向に音が拡がるので、ジャズやバラードを気持ちよく聴けそう。

R2R2000  / HiFiMAN

R2R2000はフラグシップDAPで中国では発売済み。

日本ではR2R2000単体なので20-25万の間、おそらく22万くらいになるとの予想が立っていましたが、実際には約¥267.000で量産化が決まっています。

音は悪くないしコンパクトだしスタミナも省電モードなら50時間とこの辺りのスペックは他メーカーを排斥できるレベルではありますが、UIがあまりにも使いづらく欲しいと思えませんでした。タッチパネルが意味を成していないので物理ボタンとほとんど変わりません。最終盤で改良されたみたいですが、ぶっちゃけ前回とほとんど同じでした笑

N8  / Cayin

先日発売となったハイエンドDAPの一角。

真空管を搭載した初のプレイヤーで、音場が非常に広くジャズやクラシックで強さを発揮します。中高域の伸びと低域の締りを両立しているので激しいジャンルもいける万能モデルになるでしょう。

価格は約35万。各社ハイエンドDAPの相場が一気に上がってしまい、私は値下がるのを待つばかりです笑

R6 Pro / Hiby Music

すでに発売しているR6シリーズの4.4mmバランス搭載版。それ以外にもAndroidのバージョンが上がっていたりオペアンプが変わっていたり微妙にR6とは仕様が異なります。

私は4.4mmバランスを使っていないのでアンバランスでの試聴でしたが、通常R6と大きく変わらないという印象でした。4.4mmだとガラッと変わるとの声が聞かれます。

価格・発売日ともに未定ですが本国では今月末に発売するようです。

戦利品開封

ヘッドホン祭の主役は各種ブースや新製品ではありますが、私にとっての主役は特価品です。

今回に限りフィーバーしようと決めていたので一切躊躇せずぶっ放したわけですが、

どんな代物をチョイスしたか紹介します。

①Day for Night / Luminox Audio

Luminox Audioの取り回しに優れるケーブルが4割引になっていました。

Effect Auido以外のケーブルが欲しくて各社比較していたら、3万でDay for Nightならこれ一択でしょうということで即決。

②ATLAS / Campfire Audio

Campfire Audioのダイナミック型のフラグシップ。今年5月に出たモデルで超濃密な中低域が特徴のステンレス筐体モデル。

フィット感が合うのと音質面でも似通ったモデルを所持していなかったので、いずれお迎えしたいと思っていた矢先に4万円近くの値引が掛かりこれも即決。

③ANDROMEDA S / Campfire Audio

厳密にはまとめてお買い上げしたわけではなく、祭前日(ANDROMEDA Sの発売日)にフジヤでお買い上げしたものになります。

同タイミングとしてまとめたら中々インパクトのある写真が取れたのでこいつも含めることにします笑

会場でも10本限定で在庫していたみたいですが、限定ものの2本購入は迷惑すぎますし、何より資金の問題もあるので私が持っているのは一台だけでございます。

まとめ

普段だったら絶対にできない買い物ですが、一年間貯えた結果です。祭向けに軍資金を用意していたので、この範囲内で欲しいものをまとめてゲットしてしまおうという計画を練っておりました。ANDROMEDA Sがこのタイミングで来るとは想定外で当初の予定はHugo2だったのですが、DAP直挿しがメインである私にとってはイヤホンの方が結果オーライ。

新製品についても盛り沢山で、時間の兼ね合いで回りきれなかったモデルもいくつかあります。2日目に回すという手もありますが体力的にしんどくなってきたので次回ポタフェスでブラッシュアップされた個体を待つことにしましょう。

特に印象が良かったモデルはHA-FW10000 / JVC、E1000 / final、Elize / ADVANCED、MOMENTUM True wireless / SENNHEISER、KJB01(仮) /  光城精工と幅広い価格帯で「オッこれは!」というモデルに出会えました。

今回の祭りで計画的散財を実施してしまったので、発売直後に手にすることはなさそうではありますが、何度か試聴しても気になるようであれば次の"計画"に組み入れたいと思います。

外伝

私の他にもう一人、獲物を狙っていた人物がいます。

そうです、一緒に参加した同期は果たしてbeyerdynamic XELENTOを入手することができたのか。

「宣言通り、XELENTOを無事購入する事ができました!!」

自分が初めてハイエンドに手を染めた時の事を思い出せたので、その場面に立ち会えただけで嬉しく、感慨深いです。

ファーストオーダー、勇気が要ったろうなぁ。

開封の儀は一人でやりたいという意思を尊重して聖地サンプラザを後にし帰路につくのでした。

〜fin.~

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