隙間時間を見つけてイイ音を満喫したい今日この頃。最近仕事が忙しすぎて思うようにオーディオタイムが取れなくなってきております。寝る前に数十分聴くだけでもストレス解消になるので、耳を痛めない程度に楽しんでいきます。繁忙期こそ日常を大事にしたい。
今日は昨日受け取ったALOのSXC8を開封しました。早速レビューしたいと思います。
外観
箱から出してみると、
高純度銀メッキ銅導体(SXC)で構成されており外観は綺麗。
しかしながら写真で見る以上に一本一本の線材が太く、ケーブルにしてはかなりの重量感です。
普段使っているEffect Audio系統やLuminox Day for Night、クリケーといった取り回しに優れるケーブル群と比べると明らかに重いです。重量が気になったので台所に安置されている料理用秤を持ち出してきました。比較のためいくつかピックアップして秤に乗せていきます。
まずはCrystal Cable Nextから。端子は3.5mm、込み込みで26g。
ストレスなく使えるのはだいたい20g台ってところでしょうか。
お次にAresII+。+シリーズは線材が太いため通常のIIシリーズの倍くらいの太さになります。
重さは40gとまずまずですが、持ち出して使うにはこれくらいが限界かも。
最後にSXC8。重量は50gオーバーと圧倒的。このケーブルは線が太い上にかなり長いので一纏めにすると生卵以上の重さになるのですが、一番ゴツいのはプレイヤーに挿し込む端子部分。
上からAresII+→Crystal Cable Next→ SXC8
明らかにSXC8が倍以上太いことがお分かりかと思います。頑丈さに期待したいところでありますが、全体的にずっしりしすぎて歩きながらの運用に耐えらえるか何とも言えませんね。
取り回し
- 非常に柔らかくシルクのような取り回しでタッチノイズも少ない。
- 芯がはっきりしているが巻きつけても反発が少ない。
- テーブル等にプレイヤーを置いて使用する分には問題なし。
- 反発が強いがギリギリポータブルで運用できる。
- 針金並の固さ。装着時も暴れまわってストレスに。
巷のレビューでは「めちゃくちゃ取り回しが悪くてオススメできない」といった声が散見されますが、個人的には思ったよりも全然マシでした。確かに線材は固く重いのですが、くるくる巻いた時に暴れないのはポイントが高いです。鎖のように太いので多少絡まっても自然と解けてくれるのはメリットです。
ただ私が所持している他のケーブル(Leonidas系統、 AresII系統、Day for Night等)と比べるとポータブルの運用は扱いにくく、お世辞にも使いやすいものではないのでランク的には5段階中の4番目ってところにしておきましょうか。人にはおすすめとは言い難いですね。
音質
まず袋から取り出した時の重量感に驚いたのですが、この太ましいケーブルを経由して奏でるサウンドの味付けの濃さにはもっと驚かされました。
とりあえず使用頻度の高いMAVERICKII Re;とVE6XCで試してみました。
MAVERICK II Re;はデフォルトの特注Beatケーブル、VE6XCは LuminoxのDay for Nightから換装しています。これらが比較対象になるので音質レビューでは多少バイアスが掛かっていると思います。
まずMAVERICK II Re;では一聴して相性が悪いと感じました。元が専用設計されたケーブルなので下手にリケーブルすると帯域バランスが崩壊してしまいます。SXC8を付けると低域が変に強調されてベースで中域全体がマスクされるような印象を抱きました。MAVERICK II Re;は付属ケーブルこそ至高なんだと改めて実感。
次にVE6XC。これが凄かった。Vision EarsってEffect Audioが一番マッチすると思っていましたが、SXC8めちゃくちゃ合うじゃないですか。ただでさえブーストが掛かる低域がSXC8によって強化されますが、満遍なく濃密さを増してくれると同時に、VE6で足りない余韻感をじんわり出してくれるのが最高。やみつきになる程ハマりそう。比較元のDay for Nightは割と大人しめで中高域を伸ばしつつも音圧を抑えて丁寧に鳴らすタイプであるため、余計に変化が大きく感じました。
取り回しに難ありですがしばらくポータブル運用してみたい。ケーブル本体の太さと重量に慣れることができればVE6XCはこれがゴールになりそう。
何よりこのサウンドクオリティを発揮するケーブルを一万中盤でゲットできたのは非常にありがたく、とても良い買い物になりました。たまには衝動買いしてみるものですね。MMCX版が安く出てきたら、ATLASやANDROMEDA S用に確保しておきたいです。