接続性検証
あくまで私が普段使用しているデバイスに限りますが、種々の条件で接続性と動作性をテストしてみました。検討されている方は参考にして下さい。必ずしも同じになるとは限りませんのでその点はご了承を。
使用している機種のスペックは以下の通り。
- SE100、AK380SS、iPhone8Plusの3種類
- それぞれのBluetoothバージョンは4.2、4.1、5.0
- コーデックはSE100とAK380がaptX HDまで対応しているのに対して、iPhone8はSBC、AACのみ
この3モデルを接続先として、
- 自宅
- カフェ店内(スタバ・タリーズ・ドトール等)
- 通勤時の満員電車(乗車率180%程度)
- 渋谷スクランブル交差点
- 新宿駅構内
- 雨天時屋外
この6つのエリア・条件で試してみました。
1.自宅
音楽鑑賞時のメインデバイス"SE100"からチェック。自室内では途切れることは皆無です。キッチンにジュースを取りに行ったり、寝室に漫画を取りに行ったりする際も途切れることはありませんでした。(距離感としてはいずれの場合も5m未満)
室内鑑賞でのメインDAPである"AK380SS"で試してみると、こちらは"SE100"と比べて所々音飛びが発生しますが、全然我慢できる範疇です。
最後にDAPのバッテリーが死んでしまった時の緊急デバイス"iPhone8Plus"で試してみます。音質に関しては目を瞑るとして接続性はSE100同等。途切れが発生することはありませんでした。
いずれの場合も電子レンジ稼働時は付近に近づくとノイズが入ったり接続が切れてしまいますが、これはMTWに限ったことではありません。
2.カフェ店内
こちらも閉じた環境での使用となるので、1.自宅と大差ありません。カフェの場合だと電子レンジが設置されているため、その付近の席に座ってしまったら電磁波の影響を受けやすくなるかもしれません。
3.通勤時の満員電車
ラッシュの鉄道内です。ここから完全ワイヤレスの本領発揮!
途切れにくい順に並べるとSE100,iPhone8>AK380SSで、SE100とiPhone8はそれほど大きな差はありません。
SE100とiPhone8をローテしながら毎日MTWを使っていますが、殆ど途切れない日もあれば一曲の間に何度も途切れが発生する日もあるので、何が原因なのか正直よく分かりません。デバイスの位置をズボンのポケット、カバン内、胸ポケットと色々試してみると、耳に一番近い胸ポケットに収めておくのが良い気がしますが、それでも途切れる時は途切れます。とは言え頻発するわけでもないので相性面では悪くないと思いますが。
AK380SSに関してはBluetoothバージョンが4.1と接続性に若干の不安があるため屋外用途では使い物になりません。SE100やiPhone8と比較して途切れる頻度が高すぎて、ケーブルレスというメリットを上回る不快感です。
4.渋谷スクランブル交差点
営業という仕事柄、現場がたまたま渋谷だったこともあってスクランブル交差点を往復してみました。流石に混雑率が凄まじく、弾幕シューティングゲーム並にぶつかるギリギリですり抜けていきます。
意外なことにどれも殆ど途切れませんでした。接続性と人混みに相関がないものなのか、はたまた偶然なのかよく分かりませんが、MTWは屋外を歩いている時に途切れたり音が飛んだりするケースは少ないと感じます。満員電車内で途切れ途切れになったAK380SSでも問題なかったのが謎。
5.新宿駅構内
最後に屋内で最も混んでいる場所ということで新宿駅をチョイス。人口密度的にも新宿駅の混雑っぷりは異常ですよね。
4.スクランブル交差点と同じく、際立って耳につく途切れというものはありませんでした。ごく稀に一瞬音が飛んだりすることがありますが、頻発するものではないのでストレスにはなりません。
6.雨天時屋外
傘を開いた時にケーブルが邪魔になったり、イヤホン本体を濡らしてしまうリスクもあるので、天気が悪い時にワイヤードモデルは使う気になれません。
そんな時には完全ワイヤレスが大活躍します。天気が良くても途切れる時は途切れるので雨だからと言って接続性が悪くなることはないと感じます。3つのデバイスで試してみたところ、SE100とiPhone8は特に問題なし。AK380SSはやや途切れが目立ったのでデバイス側のBluetoothバージョンの影響と思われます。
まとめ
レビューを見てると使用機種も周囲環境も書いていないのに「ワイヤード並み」という文言を目にしますが、私から言わせればこれらは過大表現です。デバイス側との相性もありますし今時点で一切途切れないワイヤレスモデルはありませんからね。
接続性に関しては正直あんまり期待しない方が感動も大きく、それが最初の完全ワイヤレスであれば尚更です。音質もワイヤレス・ワイヤード関係なくMTWで聴きたいと思えるので、まずは試聴してみて嗜好に合うならば買って後悔することはないと思います。