装着感
- 筐体が耳にマッチしており収まりも完璧。遮音性も高く、騒がしい店内でも大きくシャットアウトしてくれる。
- 装着していてストレスフリー、かつ遮音性もそれなりに確保できている。
- 装着感は良好だが遮音性が伴っていない。屋外用途でギリギリ使えるレベル。
- 装着できなくはないが、フィット感はイマイチで遮音性も低い。
- 痛みを伴うレベルで筐体が合わず、装着できない。極めて絶望的。
フィット感は最高クラス。ノズルがやや長めでイヤーピースを奥までブッ挿せるのが良いです。遮音性が必然的に高く鳴りますが、人によっては強く異物感があるかもしれません。付属イヤーピースはKZのものと共通で、個人的には悪くないと思っているのですが、更に装着感を高めるには"SednaEarFit Light"や"Spiral Dot++"などがオススメです。
音質
使用プレイヤーはSE100。帯域バランスとしては中高域寄り、低音控えめのかまぼこタイプに聴こえます。良くも悪くもBA多ドラで解像感の高いサウンドでボーカルは比較的近いところで鳴っていることが体感できました。中高域に振り切っていることは個人的に好感が持てます。もっと残響感が強いと立体的な音像を描けると思いますが、アンダー1万円という価格帯であることを考えると高望みはできません。ノズルが金属製であることも相まって低域が物足りなく音場も手狭ではありますが、じっくり耳を潜めてみるとベース・キック・トロンボーン・バリトンサックス等もきっちり分離されていることは認識できます。
が、如何せん高域偏重で今にも掻き消されそうになっている部分が目立つので、低音を重視する人には物足りなさを感じさせる可能性大と思います。加えて余韻もほとんど感じないので、吹奏楽器、金管楽器などを多用する楽曲やバラード系は合いませんが、スピード感のある曲やボーカルが力強いポップス・ロック系の楽曲は中々相性が良く、中高域でテンポを刻んでいく明瞭さと見通しの良さが"TP10"の売りかな、という印象です。
とりあえず50時間ほど鳴らしてみたところ、開封直後と50時間経過後では低域の増幅感はほぼ感じられませんでした。物は試しにAK380CPを使用してみると若干空間が広がり奥行きも感じられるようになったので、併用するプレイヤーによって傾向の変化が捉えやすいですね。
価格
amazonのL.Sオーディオストアで¥7,600
マイク付きケーブルに変更すると+¥100です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07S5L68LG?th=1
保証期間は1年間、アンダー1万円のモデルとしては悪くなく、低音控えめ・中高域が強い刺激的な音を求められる方にはオススメです。