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深いブルーのSP1000Mの発売日が決定しました。

10月20日(土)リリースで定価は約28万。

単なるカラバリではなくサイズの見直しと使用パーツを変更しているため、音質傾向もガラッと異なります。

共通点

Octa Core CPU、VCXOクロック、DACチップ「AK4497EQ」のデュアル搭載など核となるパーツ類はSP1000SS/CPと同等。

対応サンプリング周波数はPCMは384kHz/32bit、DSDは11.2MHz、

充電&データ転送用端子はUSB-タイプC、2.5mmバランス接続を搭載しているのも共通です。

サイズ感

通常SP1000SS/CPは5インチの画面サイズですが、SP1000Mは4.1インチに小型化されております。

並べてみるとこれくらい違います。アスペクト比はほぼ同じですが、一回り小さくなっているのが分かりますね。

材質

SP1000SSはステンレス、SP1000CPはカッパーを筐体材質に採用しておりますが、SP1000Mはアルミニウムに変更しております。ワンランク下に位置するSE100もアルミニウムですので、並べて聴き比べるとDACチップの違いを体感しやすいかもしれません。

ステンレスやカッパーは比較的密度の高い金属のため、手に持つとずっしりきますが、SP1000Mはアルミニウムのため重量は約200gと大幅な軽量化に成功しています。

容量

SP1000SS/CPは256GB内蔵でしたが、SP1000Mは128GBに半減しました。

この部分もSE100と同等で、microSDスロットが1基というのも共通しております。

再生時間

小型化に伴いバッテリーも削減されています。

SP1000SS/CPでは連続再生時間12時間だったところ、SP1000Mでは10時間に減っています。シンプルに計算すると1時間に10%ずつ減っていくことになりますが、実際公称通りにはいかないため朝から夜までぶっ続けでの稼働は難しそうです。これまでの第三世代とほとんど変わりませんね。

レビュー

すでに各専門店、量販店でデモ機が置かれているのでどんなものか試しに行きました。

まず重量が半分以下になっていることもあり、ケースを付けたiPhone8plusと同じくらいの重さでポータブル用とであればこれくらいであれば相当使いやすいです。普段私はAK380SS+SSAMP(計650g)を持ち運んでいるので比率でいえば三分の一以下という軽さ。この夏その組み合わせでほぼ毎日持ち運んでいましたが、ギリギリポケットに穴が開かないレベルの重量なので、やっぱり軽いDAPってそれだけでメリットだなぁとしみじみ。

音源は入っていなかったので持参したmicroSDを挿入。試聴用の曲を30曲ほど入れているだけの簡易的なチップですが、ボーカルの距離感と艶めかしさ、ベース・ギターなど汎用弦楽器の動き方、キックのダイナミックさ、ハイハットの残響感、ピアノの余韻、アコーディオンやヴァイオリンの空間表現などなど要所要所でポイントを押さえられる曲の部分再生で毎回試聴していると長くても10分程度で一通り聴けるようにしております。

早速聴いてみると、材質がアルミニウムに変更されたのが音質面でも色濃く写っております。フラグシップのSSはシャープさ、CPは濃密さが売りなわけですが、Mはその中庸に収まっており、大きく目立つ癖というものが少なくて非常に聞きやすいのが特徴。SSやCPは我が道を歩む一点強化型のリスニングモデルとも言えるのですが、Mではそのような突き抜けたナニかが感じられませんでした。

それでもモニターライクなカッチリとした寒色サウンドではないのでSP1000というコンセプトに準じているんだな〜と思ったのですが、音のバランスが締まりやすいクール系に分類されるワンランク下のSE100とはバチバチに比較されることでしょう。好みの範疇ではありますが、解像感、帯域バランス、弦楽器のうねり方、余韻の残し方がSE100が好みという結果に終わりました。

SP1000Mの良いところは平均点が高いところ。ハイエンド帯の競合モデルと比べると音質面で尖ったところはないかもしれませんが、軽量かつヌルサクの操作性能、稼働時間も短すぎるわけでもなく、出力も十分。運用面では軽いに越したことがありませんので、音が気にいってさらに他の要素も妥協できないならば選択肢になるやもしれません。私は操作性や重量は妥協に妥協を重ねるのでAK380SSを使い続けますけどね!

価格

定価で¥271,700。本国価格が$2,333なのでこんなものでしょう。

ただもともと45万くらいだったSP1000SS/CPがそろそろ30万を割ろうとしており、さらにワンランク下のSE100が20万定価でそれなりに評価が高いことを考えるとSP1000M、自社で競合しちゃってまへんか?って言いたくなります。

また毎度やかましいほど言っているようにIRIVER DAPは1年で6~7掛相当、2年で半値以下になるのは過去のモデルを見てきた方ならば理解していることと思います。SP1000に関しては第四世代に出た最初のモデルでそれまで投売りしていた第三世代から方針を変えるのかなと思ってはいましたが、結局わずか一年間で45万→30万ですからね。まぁガツンと価値が下がるのはIRIVERに限った話でもなく業界全体に言えることですので、納得できるならばお買い上げしていいと思いますし、値下がりが確定的と判断して待つのも賢い買い方と思いますし、自分が納得できるならばなんでもOKでしょう。

ちなみに過去のモデルの暴落一覧はこちらを参照頂けるとよく分かるかと思います。参考までに!

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