装着感・遮音性
- 筐体が耳にマッチしており収まりも完璧。遮音性も高く、騒がしい店内でも大きくシャットアウトしてくれる。
- 装着していてストレスフリー、かつ遮音性もそれなりに確保できている。
- 装着感は良好だが遮音性が伴っていない。可もなく不可もなくレベル。
- 装着できなくはないが、装着感もいまいちで遮音性も低い。
- 痛みを伴うレベルで筐体が合わず、装着できない。極めて絶望的。
耳掛けするタイプでありながら、ワイヤーで微調整するものではなく、フレキシブルショートケーブルの角度が決まっているため合う合わないが顕著に分かれるタイプと思います。耳に突っ込む部分は非常に小さく、イヤーピースのサイズさえ間違っていなければそれなりに遮音性は確保できるため、耳掛けした時にズレたり引っかかることがないならば快適に使用できそうです。
音質
iPhone8 Plusと接続してみました。
"TM2"そのものの音質は正直普通。低域 <中高域というバランスで、上手くフィットできていないとただでさえ控えめな低音がスカスカになってしまいます。低域が強調されないチューニングが好みの方には評価が高そうです。同じ価格帯の完全ワイヤレスモデルで比較すると"MOMENTUM True Wireless"の音が好みならば、"TM2"の音はヒットしないかもしれません。
続いてCampfire Audio "ATLAS"に付け替えてみると、全体的な解像感は一段聴き劣りしますがATLASらしい濃密な中低域、ベースの活き活きとする感はそのままです。ホワイトノイズが高く、再生を止めている間は「サーッ」と鳴るのが気になる点以外は特に不満点はありませんでした。3万クラスのリケーブルを買うならば"TM2"によるワイヤレス化という選択肢ができたことは喜ばしい限り。接続性が良ければ文句無しです。
接続性
最近のモデルだと当たり前ではありますが、店頭試聴時において途切れることは一切ありませんでした。
問題は屋外に持ち出した際にどうか、という点で、この辺りは実際に購入して試してみるまでは分かりかねるところであります。ネットに上がっているレビューでは「iPhoneとの接続で問題なし」「電車内で途切れまくる」「安定性に欠けて使い物にならない」などと問題なく使用できている人と接続性が悪くイマイチな評価を下している人と二極化している印象。
バッテリー
連続使用時間は約10時間、充電時間は1.5時間とのことですが、充電するにはUSB-Cによる給電のみでケース本体にはバッテリーが内蔵されていません。
ケースはコンパクトとは言い難く、充電するにはケースに格納した上で充電ケーブルに接続しなければならないのがマイナス点か。個人的には連続再生10時間もあるなら十分と感じますが、毎日の充電が手間と感じる人にとっては使い勝手は悪いかもしれません。
買うか否か
"TM2"の次回入荷予定は6月下旬とのアナウンス。
今回はカスタムIEMに換装して試すことができなかったため、レビューの内容はワイヤレスイヤホンとしての"TM2"の音質傾向と装着感に留まりますが、実際購入できた暁にはカスタム IEMで有線-ワイヤレスとの比較を交えながら、使用感をぎっしり書きたいと思います。