オーディオ

イヤホンTFZ THE EXCLUSIVE5 KINGよりもこちら?-思ったままに試聴レビュー-

先日TFZのEXCLUSIVE KINGを聴いてきた際に、ワンランク下に位置する5も合わせて比較試聴してきました。

価格は1万円ちょいと非常に手が出しやすくKINGとセットで購入しそうになりましたが、お求め安いからと言ってポンポン手を出していたら手持ちが増えるばかりですね(笑)

ランク的にはあちらの方が上でも5の音の方が気にいる方もいらっしゃると思いますので、私の感じたことをレビューさせて頂きます。

THE EXCLUSIVE 5の仕様

TFZとは2015年に中国深圳で誕生したという新興メーカー。The Fragrant Zitherの略。

TFZの特徴としては、ダブルマグネティックサーキット(デュアル磁気回路)とグラフェンを複合させたダイナミックドライバにより解像度と音場を向上させ、高い原音再生能力を発揮。EXCLUSIVE KINGは12mmドライバーですが、1/3/5は9mmドライバーが採用されています。インピーダンスと感度は「32Ω・107dB/mW」とEXCLUSIVEシリーズの中では最も鳴りにくいスペックです。とは言え一部のヘッドホンのように何百Ωとまでいかないので、携帯電話を含むあ一般的なDAPであれば問題なく音量が取れるハズ。

【用語説明】

ダブルマグネティックサーキット(デュアル磁気回路)とはコイルとチャンバーを2つ設けることにより超高域/高域、中域/低域とそれぞれ担当する音域を分けたドライバ。ダイナミック型ながらハイブリッドのようなレンジの広さと音の分離感を 成立させることが可能。

※グラフェンとは振動板として非常に優れた素材で音の伝播速度が速い、剛性が高い、軽い等が特徴として挙げられる。特に高域特性に優れ、歪みの少ない透明感のある音を出力する。

音質には関係ありませんが、周波数帯域5Hz〜40,000Hzのハイレゾ対応。

筐体にはステンレスが採用されています。重量30g強でKINGとほぼ同重量。

リケーブル可能ですが、この価格帯のユニバ機に何万もするケーブルは付けないでしょうし、もし断線しても買い直した方がいいような気もします。

カラーはアイスブルーとブラックの二色展開。

付属品はKING同様、シリコンイヤーチップ2種3サイズ(S/M/L)が各1ペアずつ、ウレタンイヤーチップ1ペア、ケーブルクリップ、ケースが付いてきます。

装着感

KINGと比べると筐体サイズが小さく耳穴への収まりが良いです。シリコンMサイズで試してみると、左はフィットするのに右はスカスカで自分の耳穴が非対称であることを改めて実感しました。ユニバ機の装着感・遮音性は個人差が大きいのでレビューにしても参考にもならない可能性大ですが、筐体自体が小さいのでサイズを変えて何とでも調整できそうです。

筐体重量は約33g。KINGとほぼ同じ重量ですが、こちらの方が小さいので手のひらに乗せるとズシリとした重さを感じます。耳穴に入れてしまえば重みは感じませんが、間違って落としたりぶつけたりしてしまうと内部にダメージを与えそうです。お求め安いからと言って雑に扱わないように気をつけたいですね。

音質

試聴環境はKINGの時と同じく、DAPはAK240とiPhone6sPlus、音源はFLAC16bit/44.1khzでジャンルは邦ロック/ポップス(アニソン含む)/エレクトロです。iPhone6sでも同じような傾向が感じ取れました。

中高域に関してはVisionEarsのような切れ味があるのが特徴。もちろん完成度は劣りますが傾向は似ていると思います。アコギやシンバルの響かし方が同価格帯の中では特徴の一つとして挙げられます。高域の中でもシュパーンと瞬間的に弾くような音が得意な印象。反面、残響感というか余韻というか、そういったものが皆無なのでピアノのような繊細な高域はいまいち特徴を感じられません。

低域はD型らしい深みがあるもののバスンと勢いよく鳴るものではありません。音数が少ないのは苦手。またゆっくり目の曲も苦手。音数が多くスピード感のある曲だと粗と捉えられる部分を上手く隠してくれるので、ジャンル的に言えば激しめなロックやEDM向けでしょうか。ただその中でもバラードやヒーリング系のエレクトロニカは合いそうもなく、あえてEXCLUSIVE 5を取るならパンチの効かせたい曲でプレイリストを組むと楽しめると思います。ちなみに音場が重要な(※主観です)ジャズとかクラシックは合いません。もっとも、そのようなジャンルを頻繁に聴く方はヘッドホンを主としていそうですが。

また今回聴かせてもらったのはリケーブル可能な試聴機だったので店員さん監視下の元で手持ちのEffect Audio “AresⅡ+”と”ErosⅡ+”にリケーブルして聴いてみました(本体価格の倍以上のケーブルに変えて使う人がどれほどいるのかは謎ですが)。

AresⅡ+(銅線)では元々締まりのあった高域が弱くなり、パワフルでもない低域が若干増した程度。正直これはないなと思いました。

ErosⅡ+(銅/銀ハイブリッド)では標準ケーブルと同じような音質傾向で、低域量がほんの少し増えた程度。これもうーん…って感じ。

いずれにせよこの価格帯のイヤホンでリケーブルによる性能アップを期待する方がおかしな話で、別味のKINGと使い分けた方がよっぽど幸せになれます。標準ケーブルの取り回しも良いので、あえてリケーブルする必要性を見出せませんでした。

 

気に入っていると言いつつ酷評となってしまいましたが、音圧強めでメリハリの効いたリスニング系のモデルが好きなら全然楽しめます。個人的にはKINGの方が幅広く使えそうな万能感を感じましたが、激しめの曲をメインに聴くならば5も使い分けできそうですね。

同じD型でもDreamXELENTOやRE2000等のハイエンドに比類するかと言われれば「NO」。でもみんながみんなそんなところまで拘るかと言えばこれも違いますから、予算として2万出せるなら選択肢の一つとしてオススメする価値はあると思いました。

個人的にはKINGも5も欲しいです。現状手持ちのイヤホンは間に合っているので、あと少し安くなればまとめて購入するつもりでいます。

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