新宿の伊勢丹メンズに行った時に試着して驚きを隠せなかったシューメーカーがあります。
イギリスのAnthony Cleverly(アンソニークレバリー)というビスポーク系で、靴マニアの中で高い評価を得ているブランドです。
革靴のハイブランドといえばohnLobb(ジョンロブ)とEDWARD GREEN(エドワードグリーン)の二強がパッと思いつく人は多いと思いますが、Anthony Cleverlyが出てきた貴方はなかなか造詣が深いと存じます。
履いてみてビックリのフィット感だったのでいずれ欲しいなぁ、と考えていますが、そのお値段最低でも20万。
ポンと出せるはずもないので、とりあえずどんなメーカーであるのか、ラインナップは何があるかをざっくりまとめたいと思います。
歴史
「Anthony Cleverley(アンソニー・クレバリー)」はイギリスの名門靴ブランド「GEORGE CLEVERLEY(ジョージ・クレバリー)」の創業者、ジョージ・クレバリー氏の甥として生まれました。アンソニーはジョージの下で靴作りを習得、その後、双方の靴作りに対する意見の相違から決別しますが、アンソニーは独自で美しさを追及したビスポーク靴を作る職人として名立たる著名人の靴を次々と生みだしていきます。1993年ジョージ・クレバリー氏が他界、翌94年にはアンソニー氏も他界します。数年後、現ジョージ・クレバリーのオーナーであるグラスゴー氏がアンソニーの姪が所持していた遺品の中からアンソニーが生み出したビスポーク靴の顧客台帳、作品集、木型などを発見しました。その美しすぎる靴に感銘を受けたグラスゴー氏がそれを復元、瞬く間に世界中の靴愛好家を虜にしました。こうしてアンソニー・クレバリー氏の靴は現代に蘇りました。(トモエ商会HPより)
国内販路
トモエ商会が代理店で、伊勢丹メンズで取り扱いがあります。
https://www.imn.jp/brand/anthony-cleverrler
履き心地
タイトルの通り、キュッと包み込まれる感覚です。新品同様の靴で全くキツくない、痛くない思いをするのは初めてで、一言で言い表すなら「極上」
単にラストが私の足に合っているだけかもしれませんが、一度試着しただけで「欲しい」と思わせてくれます。
店員さんに話を聞くと、もともとビスポーク由来で何万もの革靴を製造してきたノウハウがあるので万人共通の履き心地がモットーです。ラストは一種類のみ、我がメーカーの全てはこのラストにあると言わんばかり自信に満ち溢れています。
ソールの造りとしては、ユニバーサルな量産品にも関わらず「黒いカラス」中々お目にかかることのできない貴重な仕様です。黒染めのアッパーが最もフォーマルになるのに合わせてソールも黒く染め上げることでよりエレガントな表情を見せてくれます。
さらにヴェヴェルドウェストが複合します。ウエストの両サイドが土踏まずの形に沿うようにカーブを描くのが特徴でセンターラインが盛り上がっているように見えます。真上から見たら山のようになっていますが、斜め後ろから見ると土踏まず周りのラインが細くなるので、よりダンディな印象を与えてくれることでしょう。
代表モデル
基本的にラストが一つしかないので、材質とデザインの組み合わせでモデル名が決まっています。
BODIE -Black Calf-
PARK -Antique Bourbon Calf-
NAKAGAWA -Bourbon calf-
FINCHLEY -Espresso Calf-
他にも材質違いが沢山ありますが、適宜更新していきます。主要デザインは取り揃っているので正規ルートで入手したい方は伊勢丹メンズへどうぞ。輸入できるかどうかは確認中です。