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夏休みシーズン、私は関西在住なのですが、8月4~5日とロッキンジャパンを満喫し本日6日も夏休み、

明日7日が東京本社出張のため、東京-大阪間の交通費が支給されることを良いことにこのまま都内で連泊することにしました。

4泊5日の旅行のため荷物がめちゃくちゃ重たく(測ってみたら7kg、、、)

スラックスと革靴は現地調達することにしたので、会社に着ていく服も靴もねェという状況に陥っております。

そこで新しい革靴を求めて日本一の革靴売り場と名高い『伊勢丹メンズ館』へ突撃しました。

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百貨店の革靴売場

阪急有楽町、新宿マルイ、伊勢丹、西武池袋、東武池袋、大丸東京、松坂屋上野などなど

名だたる百貨店が都内で密集しております。

それぞれ強みと弱みがあるのであらゆる分野でこの百貨店が最強と決めることはできませんが、

こと革靴に関してならばスタッフの接客及び品揃えの両面で伊勢丹が最強と思っております。

普段インポートシューズを輸入しまくっている身としては割高な百貨店で買うなど馬鹿馬鹿しいと思ってしまうタイプの人間ですが、伊勢丹の革靴売場ではメーカーの裏事情やまだ公表されていない情報、サイズ選びや革靴知識のアレコレを教えてくれたり、ただ売るだけではなく当方の相談に乗ってくれるベテラン販売員が非常に多いのが印象深く、これならば伊勢丹にお金を落としてもいいかなと思えた次第でございます。

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クリアランスセール開催中

各百貨店6月末あたりからポツポツとセールが始まり、この伊勢丹でも先月から開催されていました。

革靴だとブランドにもよりますが最大40%OFFになるものも存在するため、お店購入ならば狙わない手はありません。ここまでお安くなっていると輸入関税を払うよりもお得に入手できるためです。

安くなるブランドも限られていますが、インポートシューズならば"サントーニ"と"マグナーニ"の2ブランドがガツンとマイナスされることは有名ですよね。毎回割引対象になるため、通常時に購入する人がどれだけいるのかって話。

安くなったサントーニなどはファットアマーノのミドルグレードが12万→7万円代に落ちるため、この値段なら全然アリです。既にダブルモンクを一足持っているので今回は見送りましたが、ハイトーンブラウンおストレートチップはいずれ入手したいところ。

マグナーニも悪くありませんが、正直同じ値段を出すならばスコッチグレインのインペリアルプレスティージあたりを取った方が絶対に幸せになれるので安くなっても食指が動きません。

セール対象のブランドを眺めていると、サントーニとマグナーニの間に挟まれる形で一足だけ寂しそうに佇んでいるシューズを目にしました。それが"FABI"。

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FABIというブランド

個人的に前々から気になっていたメーカーだったので、サイズ合わせの相談も兼ねて販売員さんを呼び営業トークを受けることに。

昨年から伊勢丹で取り扱うようになったとのことで、サントーニと同じくイタリアマルケ州に本社を構える一大シューメーカー、創業もサントーニより5年早い1971年、日本での知名度はまだまだこれからですが、ヨーロッパ内では爆発的な人気を誇っているそうです。

工場の規模も15000平米と非常に大きく、フレックスグッドイヤー製法といった特許取得の製法を巧みに利用したりなど、確かな技術を有する一大ブランドです。革靴とは関係ありませんが、スニーカーのOEMを手掛けていたりします。

伊勢丹メンズでの立ち位置としてはミドルハイグレードの一角に設置されており、サントーニやステファノブランキーニなどの10万前後が並んでいる売り場に行けば試着することができます。

モデルとラスト

モデルはプレーントゥ、ストレートチップ、セミブローグ、モンクストラップ、ローファーなど多岐にわたっていますが、ラストとしては2種類存在します。

ラスト名は最後まで分かりませんでしたが、"10万前後のトップモデル"と"8万前後のセカンド・スタンダードモデル"でラストが異なります。

前者はフレックス・グッドイヤー製法。詳細不明・企業秘密の特許技術で百貨店のバイヤーにの教えてくれないそうです。基本はグッドイヤー・ウェルテッド製法と似ており、ノーズの返しが非常に柔らかく作られています。グッドイヤーなのでソールを交換することで半永久的に履き続けることが可能。

後者はボロネーゼ製法でイタリア特有のマッケイ製法の派生版です。こちらはアッパー、インソール、アウトソールを一度に縫い付け、コルクも存在しないため使用に伴う沈み込みがほとんどなく、足への馴染みが早いのが特徴です。ソール交換はだいたい1~2回が限界で、4~5年履ければいいかなとある程度の割り切りが必要な製法です。

他の製法でも作れるブランドですが、とりあえず日本で展開しているモデルはこの2種類。長い目で考えるならばグッドイヤー一択ですが、トップモデルはセール対象にはなっておらず、セカンドラインのプレーントゥが3万円引きの5万円中盤で販売されていました。

ボロネーゼのサイズ感

私の足は左右ともレングス25.4mmで超甲高、ウィズはUS/E~Fウィズで調整しています。

ボロネーゼ製法のラストは7.5Eでジャストサイズ。かなりキツめのフィット感ですが、イタリアらしくノーズが長いため指周りが特にキツいです。これがグッドイヤーのようにコルクの沈み込みによって緩やかにフィットすることが期待できるならば多少キツくても問題ありませんが、マッケイ製法やボロネーゼ製法では沈み込みがほとんどなく、革自体が馴染んでくるだけでサイズ感の変化はほとんどなさそう。

今履いているベニーニョもマッケイ製法ですが、将来的に革が伸びてくるだろうと思ってタイトフィットを選択したものの1年以上定期的に履き続けても未だにちょっとキツいのが正直なところ、、、

ハーフサイズアップした8Eを試させてもらうと、前後左右ともにゆとりができて履いている分には非常に楽チン。アッパーもライニングも柔らかく、これならば靴擦れとは無縁に過ごせそうな最上級の履き心地です。ただしルーズフィットになる分、かかとが浮くようになり、タンをギュッと締めこまないとパカパカしてしまうことになりそう。

7.5Eなら履き始めからだいぶキツいしコルクの沈み込みがない分キツいままで終わりそう、8Eなら楽だけど革が馴染んだ後ゆるくなりすぎないか心配。このあたりの調整が非常に悩ましく、7.7Eみたいなサイズ感があれば一発で解決するのにどちらで合わせるかで小一時間悩むことに。

グッドイヤーのサイズ感

その間にトップグレードのラストも試させてもらいました。サイズ感はセカンドグレードのボロネーゼ製法のラストのどうサイズと比べるとハーフ程大きく感じます。先ほどキツいキツいと言っていたボロネーゼの7.5Eとグッドイヤーの7Eがだいたい同じサイズ感。グッドイヤーの7Eもボロネーゼの7Eと同じくタイトフィットになりますが、こちらの場合は革の伸びと同時にインソール全体が沈み込んでくるため足に馴染んでいくんだろうなという確信が持てます。革自体もトップグレードの方が上等のものを使用していると思われますが、セカンドグレードでもしなやかできめ細やかなカーフが採用されているので、よっぽど拘りがない限りは十分すぎると思います。またトップグレードだとシューキーパーが標準付属します。価格も10万を切るラインで、キーパーが付いてこないセカンドが8万弱ですから、定価同士の比較ならばキーパーが付属するトップグレードを選んでしまって問題ないと思います。

販売員のススメ

キツめが好き、ユルめが好きと明確に決めているならばその希望に見合うサイズを選べばいいのですが、私のように同ウィズ、ハーフUPすべきか否かで迷ったら、製法に応じてキツい方を取るか、ゆるい方を取るか決めるといいとのことです。「大は小を兼ねる」でユルめで合わせた方がリスクが少ないのですが、馴染んでくることでさらにユルくなってしまう懸念も考えられるので注意が必要です。具体的には

  • グッドイヤー等のコルクの沈み込みが発生する製法はキツめ〜ジャストフィットを選ぶと、馴染んだ後が少し余裕を持てるフィット感になります。またそれでもキツすぎる場合は機械で幅を若干広げることも可能です。
  • マッケイ製法など革の伸縮はあれど沈み込まない製法は気持ちユルめを選ぶのがリスクが少ない唯一の手段。グッドイヤーと同じようにキツめを選んだとしても、足裏に合わせて数mm沈まないためにいつまで経ってもキツいもんはキツいままの状況が続きます。少しユルい程度ならばインソールを重ねて対応できますが、指先がキツいのはどうしようもありません。

「サイズ選びに悩むことは至極当然でむしろ即決できる方が売り手としても不安。痛くなって履いてもらえなくなるのは非常に心苦しく、購入時に可能な限りフィット感をチェックすべき」と仰っていました。

通常ならば好みの差で片付けられてしまうところ、伊勢丹メンズ販売員はガッツリ相談に乗ってくれました。私がグイグイ質問したので、面倒クセェ客だなと思われたかもしれませんが笑

FABI 購入!

そんなわけでFABIのセカンドライン、セール対象になっていたプレーントゥのワインレッドを購入しました。

税込みで5万円後半で、この質感と履き心地が入手できるならば安いものです。

ライニングがめちゃくちゃ柔らかく、靴擦れする心配が皆無なのがありがたい限り!

明日から履き下ろすので、しばらく使ってみてのインプレしたいと思います。

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