鞄といえば、普段何を使ってらっしゃいますか?
トートバッグ、ショルダーバッグ、ウエストポーチ、クラッチバッグにドラムバッグ...
挙げればキリがありませんが、機能性を重視するならばバックパックを推したい。
バックパックというと海外旅行のイメージがあります。
もともと私は革製品が好きで、一時期コードバンにドハマりしていた頃もありました。
財布やコインケースなどの小物は経年劣化を楽しめるのですが
雨で濡れる、地面や壁に擦る、電車で他人に傷つけられる等、気を遣う場面が多すぎます。
革製の鞄は機能性という観点から最新のハイテク素材にどうしても劣ってしまいがちです。
ツヤ感とかはいいんですけど傷がついてボロボロになっては元も子もありません。
そこで、普段使いとしてのバックパックの良さをお伝えしたい。
メリットとデメリット、推奨メーカーを下記にまとめます。
目次
メリット
快適性(装着感)
当たり前ですが、バックパックは背負います。
手で持つ必要はないので両手が空くというのは特大メリット。
またショルダーハーネスや背面パッドの材質に拘っているメーカーであれば身体へのフィット感を大きく向上させられます。
そこそこ重い荷物も左右均等に背面全体で支えることとなるので、体幹の歪みや肩こりへの対策となります。
収納性
10L程度の小型のものから80Lの登山・海外放浪用まで目的に応じて積載量を決めることができます。
多層・複数ポケットが当たり前ですので、衣類、貴重品、精密機器、コード類を同時に持ち歩くタイプの方にはうってつけ。
さらにメインスペースに仕切り板を入れられたり、ショルダーハーネスにポーチを追加出来たりとカスタマイズ性が高い点も見逃せません。
基本的には「大は小を兼ねる」という考えでよいかと思いますが、
余りに大きすぎても持て余すので、普段使いや1泊2日の旅行であれば30Lもあれば十分でしょう。
デザインも多様でオシャレアイテムの一つとなりますが、あまりに用途とかけ離れないようにしましょう。
街中で登山用の大容量バッグを背負っていると悪目立ちしていまいます。
高機能性
グレードが上がると防水防塵、耐衝撃、耐裂性、耐久性を付与できます。
完全防水のものは少ないですが、止水ジッパーと撥水コートが施されているものは山ほどあるので、ちょっとした雨には強い傾向にあります。
水に濡れても問題ないのは革製品にはないメリットですね。
大規模なセレクトショップやアウトドアショップに行けば、セミハードのものや、刃物で切れない素材を使ったもの、軍用基準をクリアしたものまで置いてあるのでとことん拘りたい方におススメです。
選択肢の多さ
バックパックは他の全てのバッグ、キャリーケースと競合するものですから、選択肢は膨大。
各人が重きを置くポイントからメーカー選定を掛けても、同価格帯で選り取り見取り、選びたい放題です。
普段使い用、アウトドア用、旅行用、機材用、登山用とそれぞれの用途に必須な機能が盛り込まれているので、眺めているだけでも楽しいです。
デメリット
自分から見えない
常に持ち歩いているものの、自分自身で見ることができません。
そのため電車内や街中の雑踏で、背後から盗まれないよう気を付けましょう。
セキュリティを高めるのであればロック付のものや耐刃性のものを選択すればこのデメリットは軽減できます。
荷物の出し入れのしづらさ
収納力はあるが背負ってしまっていますので、ドリンクホルダーくらいしか手が届きません。
サイドジッパーのあるタイプだと気にならないかもしれませんが、トートやショルダーバッグのように小回りは効きません。
移動時に仕舞いっぱなしの運用で問題なければデメリットにはなりませんね。
おすすめ一覧
選定基準は、高機能性で街でも使えて他人と被りにくいという観点から選んでいます。
outdoorとかノースフェイスとかアークテリクスは世に溢れすぎてるし、
グレゴリーとかミレーとかオスプレーは登山・アウトドア向けに特化しすぎ。
こういうところはあえて外していますのでご了承を。
CHROME-クローム-
一押しメーカーその1。自転車乗りなら知っている方も多いはず。
「60ポンドの荷物を運ぶ時から、お気に入りのサーフポイントに出かける時、そして自転車で通勤する時まで。」
あらゆるところで使用されることを想定しているので、耐久性が高く軽量なのが特徴。
ヤルタ2.0 ウェルターウェイト
サイズ:W34×H53×D19cm
容量:30L
カラー:ブラック・ターコイズ
価格:17,280円
ヤルタ2.0 Night
通常はブラックだが、リフレクター素材を用いており夜間での視認性を向上させたモデル。
サイズ:W34×H53×D19cm
容量:30L
カラー:ブラック
価格:17,280円
ブラボー2.0
圧倒的な汎用性を備えた多機能モデル。
バッグ前面にはアクセスが容易なパッド入りラップトップスリーブを搭載。
熱圧着縫製を採用し完全防水仕様で25Lの容量。
さらにクロスコンプレッションストラップを搭載しているので、バイクのホイール、ヘルメット、雨天時には濡れたウェアなども収納できます。
サイズ:W34×H53×D15cm
容量:25L
カラー:インディゴ・ブラック・ファーグリーン
価格:18,360円
ブラックローム ブラボー 2.0
最強の合成繊維素材ハイパロンとデジカモライナーを採用したモデル。
通常のブラボーに耐久性を付与。
サイズ:W34×H53×D15cm
容量:25L
カラー:ブラック
価格:28,080円
ニコパック
全天候対応型、ラップトップスリーブを搭載のカメラ専用バックパック。
保護パッドが付属するバック内部はカスタマイズが可能。
サイズ:W28×H45×D20cm
容量:23L
カラー:ブラック・リフレクターカモ
価格:22,680円
ホンドー ウェルターウェイト
CHROMEの中でも小ぶりのモデルで自転車通勤向け。当然防水・リフレクター素材を使用。
普段使いに適している大きさで、15インチまでのデバイスも問題なく運べるので
自転車に乗らなくとも小さめの高機能パックを求めている方にオススメ。
サイズ:W28×H44×D14cm
容量:21L
カラー:ブラック
価格:16,200円
アーバン EX ロールトップ18V2
完全防水でロール型。普段使いだけを意識するならコレ。
サイズ:W25×H56×D15cm
容量:18L
カラー:ブラック
価格:15,120円
ORTLIEB-オルトリーブ-
一押しメーカーその2。
完全防水が売り。内部に水を入れて運ぶことができる。
高機能素材と溶接工法によるものなので、防水に関しては他メーカーとレベルが違う。
簡単な撥水加工を施したモノは多いですが、完全防水仕様は限られてきます。
私もロードバイク用のサドルバッグを所持していますが、防水性にこだわるならば間違いのない選択です。
コミューターデイパック
サイズ:W30×H50×D15.5cm
重さ:850g
容量:21L
カラー:ペッパーグレイ・コーヒーブラウン
価格:25,000円
ヴェロシティ
ロングセラーの代表モデルです。
価格も手が出やすく、完全防水で1拍2日程度の旅行までに対応させるなら十分すぎる一品です。
同じ形状で、デザイン性に富んだモデルも存在します(下記参照)
サイズ:W28×H47×D15cm
重さ:1010g
容量:24L
カラー:アスファルト・イエロー・ウルトラマリン・ブラック・ホワイト・ライム
価格:13,800円
ヴェロシティ Black’n White
サイズ:W28×H47×D15cm
重さ:1010g
容量:24L
カラー:ホワイト・ブラック
価格:15,000円
ヴェロシティ Design
サイズ:W28×H47×D15cm
重さ:1010g
容量:24L
カラー:ピクセル(ブラック)・IP64(オレンジ)・ヴァーティゴ(ブラック)・サブウェイ(ペトロール)
価格:15,000円
ヴェロシティ HIGH VISIBILITY
サイズ:W28×H47×D15cm
重さ:950g
容量:24L
カラー:ブラックリフレックス・ネオンイエロー
価格:23,000円
エアフレックス11
サイズ:W26×H42×D12cm
重さ:650g
容量:11L
カラー:ライム・オーシャンブルー・シグナルレッド・スレート
価格:17,000円
コア13
サイズ:W25×H44×D22cm
重さ:700g
容量:13L
カラー:ホワイト・レッド・オーシャンブルー・ブラック
価格:23,000円
メッセンジャーバッグ
サイズ:W28×H47×D15cm
重さ:1300g
容量:39L
カラー:オーシャンブルー・イエロー・オレンジ・レッド・ブラック・ホワイト
価格:16,800円
MASTER-PIECE -マスターピース-
ザ・メイドインジャパン。上二つがアウトドア兼用なら、こちらはオンオフ兼用。
落ち着いたデザインで、リュック・ショルダー・ハンドの3WAY型に変形できる型番を数多く作っています。
派手すぎず、かといって控えめすぎない、バランスの良さが売りです。
マスターピースという名前から最高レベルのパーツを世界中から仕入れて組み合わせることで高い耐久性を持たせているようですね。
私も大学時代に愛用していたこともあり、年代関係なく推奨できるメーカーと思います。
たまたまなのか"S"から始まる型式が多いのが特徴。
STREAM
サイズ:W28.5×H43×D12cm
重さ:760g
容量:14L
カラー:ブラック・ライトグレー・ダークグレー・キャメル・ネイビー
価格:34,000円
SLICK
サイズ:W33×H48×D11.5cm
重さ:720g
容量:15L
カラー:ブラック・グレー・ネイビー
価格:25,000円
SPEC
サイズ:W26×H47×D15cm
重さ:780g
容量:13L
カラー:ブラック・ベージュ・カーキ・ネイビー
価格:28,000円
SPREAD
サイズ:W29.5×H48×D17cm
重さ:1080g
容量:17L
カラー:ベージュ・イエロー・グリーン・ネイビー
価格:28,000円
DENSITY
サイズ:W26×H46×D19cm
重さ:890g
容量:16L
カラー:ブラック・ベージュ・レッド・イエロー・カーキ・ブルー・ネイビー
価格:23,000円
karrimor-カリマー-
1946年イギリスで自転車のペニエバッグを製造し始めたのがブランドの始まり。
「carry more=もっと運べる」から来ている。総じて安めで手が出しやすい。
1万円前後のものは雑貨屋に売ってる激安リュックと比べたら
長持ちはするものの生地がペラペラで値段なりかも。
sector 25
サイズ:W32×H47×D24cm
重さ:700g
容量:25L
カラー:ブラック・マゼンダ・グリーン・バイオレット・バイン・デザート・ブルー・テッラ
価格:13,500円
tribute 25
サイズ:W30×H47×D22cm
重さ:840g
容量:25L
カラー:ブラック・ネイビー・オリーブ・
価格:16,200円
eclipse 27
サイズ:W33×H49×D28cm
重さ:760g
容量:27L
カラー:カクタス・ブラック・チャコール・カーキ・バイオレッド・タン・ティール・ネイビー
価格:15,000円
VT day pack
サイズ:W20×H42×D22cm
重さ:450g
容量:25L
カラー:チャコール・ネイビー・レギオン・インペリアル・カーキ・ブラック
価格:8,100円
AC day pack
サイズ:W29×H45×D16cm
重さ:600g
容量:20L
カラー:キャメル・ネイビー・ブラック
価格:13,500円
SF Predator Patrol
サイズ:W49×H67×D34cm
重さ:3200g
容量:45L
カラー:オリーブ・コヨーテ・ブラック・マルチカモ
価格:39,900円
Superdry 極度乾燥(しなさい)
極度乾燥のルビは「しなさい」。
メイドインジャパンと思いきやイギリス製。知らない外国人が見たら日本製と間違えるほど。
外国人に大人気で世界 500店舗以上を有している。
現時点で日本に進出してくる予定はなく、その理由は「商標登録の兼ね合い」(「ビール」か!)
日本には進出もしないし直送もしない、らしい。
海外旅行やBUYMA等の手段で入手できれば周りと被ることは絶対ないでしょうね。
調べてみたら正規店はないものの、
セレクトショップ「I.T.SHOPアバクロ.com」という店が西宮にあるようです。
世界単位で見ると偽物がかなり出回っているの程の人気ですので
海外通販で手に入れようとしている方は気を付けて下さい。
Diamond Tarp Backpack
サイズ:W34×H45×D15cm
容量:18L
カラー:ブラック
価格:24,000円
LEXDRAY-レックスドライ-
ニューヨーク、ブルックリンを拠点に活動するデザイナー、アレックス・ドレイヤー氏によるバッグブランド。
ソコソコ高額にもかかわらず入手困難。
それもそのはず、全型番限定生産で全ての個体にシリアルNo.が入るから。
様々な都市をイメージソースにしており、「東京」モデルも存在します。
耐久性、防水性、収納性、快適性、どれを取っても他社を寄せ付けない完璧なパッグです。 レアモノですので、こういうのもあるということだけ知っていれば良いでしょう。
TOKYO PACK
サイズ:W30.5×H51×D14cm
重さ:1800g
容量:18L
価格:58,000円
HALOS-ハロス-
キワモノ系その1
ソーラーパネルを搭載しています。
個人的にモバイルバッテリーで20000mAくらい持っておけばそれでいいじゃんって思うけど
珍しいモノが好きならいいのではないでしょうか。
ちなみにソーラーパネルとしての出力は低いので、ここを主として購入するとガッカリするかも。
フレキシブルソーラーパネル付リュック
サイズ:W34×H56.5×D18cm
重さ:1130g
容量:20L程度
価格:48,000円
fu-bi-フービ-
キワモノ系その2
アルマジロの甲羅をイメージにしたハードシェルアーマーで、近未来感漂うデザインが目を惹く一品。
特殊ポリマープラスチックをボディ素材に採用し、超軽量・高硬度を実現しています。
こちらもレアモノで、サイバーチックな見た目が好きな方にオススメ。
Solid-Gray MarkⅡ
サイズ:W32×H50×D20cm
重さ:1275g
容量:15L
価格:27,800円
まとめ
「アウトドアとの併用」ならCHROMEかORTLIEB、「通勤・仕事用との併用」ならMASTER-PIECE、「安くて良いものを」ならカリマー、「もっとコアなものを」というのであれば後半に掲げたメーカーを。
この辺りを見ておけば、何かしら各人の希望に沿うものが見つかると思います。
今回は普段使いにも使えるものをピックアップしていますが、これらのメーカーはグレゴリー・オスプレーといったガチ勢と遜色ないバッグも存在します。
予算と用途に応じて、気になるメーカーをご確認下さい。
それでは良いバックパックライフを!