【この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。】

コードバンから連想されるモノの一つに革靴"オールデン"があります。

一昔前はかなりお値頃の高級靴として人気を博していたと聴きますが、ここ数年では値上げの嵐で現地価格からあまりにかけ離れてしまっているため、あえてオールデンを選ばれる方は少なくなってきていると思います。それでもオールデンがいいという方に向けて、当記事ではオールデンのラストの特徴・サイズ選びから取り扱いのある海外店舗まで全て網羅致しました。

これからオールデンを手に取ろうという方は役立つ情報が多いと思いますので是非役立ててください。

そもそもオールデンとは

オールデンは1884年に米国マサチューセッツ州で誕生したメンズ向けシューメーカーで日本を含め世界中で愛されるブランドです。名前は創業者の"チャールズ-H-オールデン"からきており、最高の素材と至高の技術を合わせた妥協なきモノを作りたいという信念から、毎朝必ず工場へ足を運び、品質チェックを怠らなかったそうです。 とはいえコードバンの性質上、完璧に左右の靴をムラなく仕上げるということ自体が困難ですので、新品おろしたてで左右の色味が違ったりすることはよくある話です。よほど出来の悪いものはメーカー公認の"リジェクト品"として格安で出回ったりしています。

ラスト

ラストとは靴全体の形状を決定づける"木型"のことを指します。どのシューメーカーも独自のラストを開発し、何十年間も同じ形の型を作り続けている硬派なブランドも多数存在します。オールデンだとラストは全13種類用意されています。

Aberdeen(アバディーン)
Hampton(ハンプトン)
Plaza(プラザ)
Copley(コプレイ)
Leydon(レイドン)
Grant(グラント)
Tremon(トレモン)
Van(ヴァン)
Varrie(バリー)
Modified(モディファイド)
Trubanance(トゥルーバランス)
Military(ミリタリー)
Tom(トム)

多すぎて覚えきれないかもしれませんが、私自身もトレモンラスト・ヴァンラストは試着はおろか実物を見たことすらありません。

よく使われるラストも偏りがあって、太字にしているラストが比較的出現機会が多いです。

国内での流通数が多いラストは、バリーラスト、モディファイドラストの2種類、この二つを切り口に入門していけばよいかと思います。おそらく国内にあるオールデンの8割以上このどちらかです。

またミリタリーラスト・トムラストは日本限定で、モディファイドラストは日本とフランス限定です。

全ラストを見比べようと思ったら本国の純正ショップを複数店舗巡らなければならないので、いきなりこのラスト全種類の特徴を覚える必要はありません。

品番

オールデンは全ての靴のタイプを番号表記しています。

色違い、紐違い、材質違いで番号が変わるので、その種類は山のようにあります。

ですのでここでは代表的なモデルを数点ピックアップしましょう。

このモデルさえ知っときゃ出回っている9割を抑えられます。

材質、カラー、ラストは全て番号で識別ができるので、ネットショップ等で購入する時はこの品番で特定すれば間違いありません。

プレーントゥ

縫製の仕方は何種類もありますが、オールデンで代表的なのはやはりプレーントゥでしょう。

品番で表記すると990(黒)と9901(ヴァーガンディ)、ラストはバリーラストです。

片足分で1枚のコードバン(片尻分)を使い、馬一頭から1足しか作ることができません。

シンプルで癖のないデザインですので、冠婚葬祭、オンオフ関係なく活躍できます。

オールデンを検討されるのであれば最初の一足に間違いのない選択です。

Vチップ

こちらも大人気のモデル。品番は54321でモディファイドラストです。

モディファイドラストの特徴として、大きく中心部がエグられており、土踏まずを締めて固定します。

足全体を持ち上げる傾向にあるので、甲高の人はサイズ選びがしんどいと思います。

履き続けるにつれ、底に敷かれたコルクが自身の足型に沈んでいくため、

まさに人馬一体、完璧なフィット感から貴方の歩行をサポートしてくれること間違いなし。

ストレートチップ

品番2160、ラストはアバディーンラスト

日本ではあまり見かけない、オールデンで最も細身なモデルです。

見た目はシャープで履き心地も悪くなく、私はビジネス用で運用しております。

難点はサイズ選びの難しさ。市場に出回っている数が少なく試着すらできないレアラストです。

この部分、サイズ選びの項で細かく説明したいと思います。

チャッカブーツ

品番表記で1339(バーガンディ)、1340(ブラック)が人気です。私は1340を所持しています。

やや幅広なバリーラストで、土踏まずで合わせる感覚です。

こちらも超人気モデルでドレスシューズの位置付けですが当然ビジネスにも問題なく使用できあらゆる場面で活躍できる一品です。

国内価格14万と最も高価な位置づけですが、現地だとそうでもありません。

インディブーツ

インディ、インディ、どこかで聞いたことのあるワードですね。

そう、映画"インディジョーンズ"で、ハリソンフォードが履いていました。

このタイプはモディファイドラストとトゥルーバランスラストがよく使われています。

無骨で耐久性が高く、まさに男の靴と言えるでしょう。

国内ではかなりレアで正規店のラコタハウスでも取り扱いがほとんどありません(納期1年とか、、)

サイズ選び

オールデンは米国のシューメーカーですので、サイズはUS表記です。

UK表記からUS表記への換算は、0.5アップするだけですので

グリーンやサントーニ等のUK表記の靴を使用されているのであれば

そのサイズから長さ方向にハーフアップ、幅方向に1ランク落としたものが

オールデンサイズに適用できる可能性が高いです。(あくまで目安です)

つまりグリーンで7.5Eだったらオールデンは8Dが近いサイズ感となります。

最初に試着するサイズでそこから合わせていくとよいでしょう。

 

ちなみに私の所持する靴のサイズ感はこのようになっています。

オールデン 8.5E(ラストによっては9E)
エドワードグリーン 7.5E or 7F
サントーニ 8E
ベニーニョ 7.5E
スコッチグレイン 7.5EEE

ラストによって大きく左右されやすい甲高幅広の足型をしていますので、メーカーごとのジャストサイズはバラバラです。

ですのでサイズ換算表だけで判断せず、試着することを強くオススメ致します。

革靴のサイズ合わせのポイントのみをこちらにまとめておりますので、

どのように合わせたらよいか分からないという方はご覧下さい。

サイズ感

ここからオールデンのサイズ感について説明致します。

先述しましたが、オールデンにはラストが13種類存在し

米国コネチカット州のThe Shoe Martで、各ラストの比較表が公開されています。

右から左に向かってだんだん細身になっていきます。

履くまでもなく見た目が形状が異なるのが見て取れると思います。

基本的に両端に近い2つを持っていれば、他のラストのサイズ感がおおよそ掴むことができます。

右寄りのモディファイドラストと左端のアバディーンラストを比べると

長さ方向でハーフ〜ワンサイズ、幅方向で1ランク変わってくる感覚です。

私が実際に使用しているラストは

アバディーンラスト 9E
バリーラスト 8.5E
モディファイドラスト 8.5E

この3種類、横に記載しているサイズでほぼジャストフィットです。

バリーラストとモディファイドラストは8.5Dでも履けないこともありませんが

気持ちゆったり目にするためにEウィズを選択しました。

アバディーンラストはオールデンの中でも最も細身で、合わせるのが難しいラストとして有名です。

ゆったり目で合わせたバリーラスト・モディファイドラストと同じEウィズで、ハーフアップとすることでややキツめのフィット感を保てています。

 

個人的な感覚になるのですが 、

    モディファイドラストやバリーラストでキツめに合わせているのであれば、アバディーンラスト・ハンプトンラストは幅方向にワンランク、長さ方向にハーフ〜ワンサイズ上げる。
    モディファイドラストやバリーラストでユルめに合わせているのであれば、アバディーンラスト・ハンプトンラストは幅方向は据え置きもしくはワンランク、長さ方向にハーフ〜ワンサイズ上げる。

    例えば、8.5Eバリーラストをユルめに合わせているのであればアバディーンラストは9E〜9.5Eが合いそうで、

    逆に8.5Eバリーラストをキツめに合わせているのであれば、アバディーンラストのEウィズは間違いなく入らないか入ってもキツキツになるので8.5E〜9.5Eの間で最もしっくりくるものを選べばよいかと思います。

    ちなみにオールデンの国内正規店は"ラコタハウス"ですが、東京青山と大阪心斎橋にしか店舗がありません。

    この店ですと、上記のような測定器でジャストサイズを測ってくれますが

    そのサイズを履いてみても合わないことがままあります。

    計測した数値だけで最上のフィット感を得られるわけではないので、

    実際に履いてみた時の感覚を大事にされると後悔することがないと思います。

    フィット感に定評のあるオールデンでもサイズが合っていなければ台無しですからね。

    しっかりフィットするものを選べば、履いていく内に底下に敷かれたコルクが自分の足に馴染んでいきます。

    アーバンリサーチ等のセレクトショップでも取り扱いがあるので、ファーストオールデンを検討されるのであれば、まずなんらかのラストで試着してみて下さい。

    海外取り扱い店舗20件

    また現時点でオールデンの取り扱いがある海外ショップとおおよその価格帯をチェックしました。最近は商流監視が厳しくなり個人輸入できるショップがどんどん減っています。輸入の可否は各店調査しておりますが、試してみる価値のあるショップ20店舗をまとめています。マニアなら誰でも知っている有名店からマイナーどころまで多数存在します。

    国内セール(ラコタハウスファミリーセール)

    国内の正規輸入代理店は"ラコタハウス"。通常価格は値上げ値上げの応酬で割高すぎるのは周知の事実。なんたって$800の商品がラコタを通ったら13万とか14万になり、おまけに納期半年以上がザラですから、オールデンフリークとしてはたまったものではありません。

    そんなアコギな商売をしているラコタハウスですが、数年に一度大規模なセールを開催しています。招待制のいわゆるファミリーセールで、在庫一斉セールというよりこのファミリーセールのためにリジェクト品を数年かけて集めまくって一気に解放するイメージ。直近だと2018年4月に開催され、その一つ前が2016年だったので次回セールは早くとも2020年春か翌年あたりでしょうか。

    招待されるにはラコタハウスの商材を複数買ってくれる「お得意様リスト」に入る必要があるため、購入実績1件程度じゃ多分リスト入りは不可能。いくらセールで30~50%引きのリジェクト品を入手できるからと言っても、それまでにラコタの割高オールデンを何足も購入する必要がありますからね。

    普段から輸入して入手した方が納期も掛からなくて済みますし、トータル金額もさほど変わらないので、欲しいラスト・デザインがあるのであれば、バリーラストかモディファイドラストでサイズ感を確かめた上で、海外から直接仕入れた方がいいと個人的には思っております。

    ハワイ Leather Soulで購入!

    海外の有名店の一つにハワイオアフ島のワイキキビーチ付近にLeather Soul(レザーソウル)があるのですが、こちらのショップは2018年7月現在、残念ながら日本直送が不可能と確認しております。

    旅行で訪れた際に寄ることができ、運良くアバディーンラストのUチップを8万円ほどで入手することができました。

    半分旅行記なので興味のある方はこちらもご参照下さいませ。

    Twitterでフォローしよう