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The Warmthcrafts Manufacture(ウォームスクラフツマニュファクチャー)は兵庫県姫路市に本社を置く日本で唯一のコードバンタンナーです。タンナーとは動物の皮をなめして製品として使用できる"革"に加工する技術を持つ会社の総称で、ことコードバンに関しては世界に2社しかない貴重な存在です。もう一つはアメリカのホーウィン社。The Warmthcrafts Manufactureが正式会社名ではなく新喜皮革が正しい社名です。革製品としてのブランドをWarmthcraftsとしているわけですね。

今回紹介するのは1年ほど前から完全受注生産でひっそりと売りに出していた魚革製品。コードバン製品に関してはこちらの記事で私の所持する小物も含めて一挙まとめておりますので、興味が唆られた方は合わせてご確認下さい。

 

私は初見時は驚いたのですが、原材料として魚の皮を使用しております。

魚の皮を使用して製品化に成功したのは世界初で、コードバンで培ったなめし技術を別分野に応用することができました。

質の良い皮が取れるタイミングが限られるため、完全受注生産での製造となります。

これまで製品化したのは近大マグロや琵琶湖のブラックバスを使用していますが、今後取り扱うことのできる魚の種類は増えていくでしょう。

2017年4月末の近畿大学のホームページでもこのような告知がなされておりました。

株式会社コードバン(兵庫県姫路市)と学校法人近畿大学(大阪府東大阪市)は、近大マグロの皮を使用した財布などの革製品を開発。このたび、英語で「魚」を意味する「PISCINE(ピサイン)」ブランドとして、平成29年4月28日(金)に発売した。

【本件のポイント】
●クロマグロの皮を革製品として商品化したのは日本初で、世界的にも前例がない
●食べるだけでなく、近大マグロを「所有する喜び」を提供
●店舗では廃棄されることが多いマグロの皮を活用することで資源利用・保護を実現

【本件の概要】
近大マグロは近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功した研究成果で、実際に味わえる養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」は、開業以来大阪・銀座の両店舗で約70万人(平成29年3月末時点)の来客数を誇る大人気店となっている。
同大は、環境を考える大学として、近大マグロを店舗で提供する際に出る皮や中骨などの廃棄物の活用方法を検討し、これまでに中骨の出汁を使用した即席麺や、皮に含まれるコラーゲンを使用した化粧品などを開発してきた。
このたび、皮の加工から製品のデザイン、製造まで一貫した国内生産にこだわる馬革製品ブランド「THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE」を展開する株式会社コードバンと協力し、マグロの皮を使用した革製品を開発し、「PISCINE(ピサイン)」ブランドとして発売する。
近大マグロは完全養殖で丁寧に育てられるため、皮にほとんど傷がなく、加工すると力強く、エレガントな光沢を放つ美しい革製品になる。

■発売日: 平成29年4月28日(金)
■販売商品: 近大マグロ皮を使用した革製品
■販売場所:THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE E-ma OSAKA
(大阪市北区梅田1丁目12-6 E-ma B1F)

【近大マグロ革製品ブランド「PISCINE」について】
株式会社コードバンが展開する店舗にて販売される近大マグロ革製品は、英語で「魚」を意味するブランド名「PISCINE」として販売される。製品はマグロの皮をメインに使用し、部分的にコードバン・ホースハイド(馬革)を使用することで、近畿大学と株式会社コードバンのコラボレーションを表現するとともに、堅牢性を高め、デザインに気品を与える。

【近大マグロの皮を製品化するまで】
株式会社コードバンは、馬革、特にコードバン(馬臀部の皮)を使用した製品を展開している。近大マグロの皮は、コードバンより薄いため、生皮を腐敗から防ぎ、柔軟性を長期間保持するための加工「なめし」は困難を極めた。
最も開発に苦慮し、時間を要した工程は、皮の裏側についている脂肪の除去。豊富に乗った脂はもちろん、近大マグロの美味しさの秘訣でもあるが、脂肪分が残っていると、加工後に臭いの元になる。薄く繊細な「近大マグロ」の皮の脂肪を慎重かつ丁寧に取り除くことで、はじめて財布などの製品に加工できる状態になった。

【商品詳細】
■商品1: L字ファスナー短財布 28,000円
■商品2: ラウンドファスナーキーケース 26,000円
■商品3: ラウンドファスナーミドルケース 25,000円
■商品4: ラウンドファスナーコインケース 24,000円
■商品5: 名刺入れ 24,000円
※価格はすべて税抜
※在庫少数のため、受注生産となる場合があります

魚の革製品のブランドはPISCINE(ピサイン)で、Warmthcraftsの下に紐付いているようですね。

なめした後はこのようになっており魚の皮も使用できるんだと感心しました。

奥側の黒い革が近大マグロで手前の鮮やかなのがブラックバスです。これをコインケースにすると…

マグロの方はきめ細やかで、ブラックバスの方は鱗の紋様が綺麗で所有欲が唆られますね。写真では分かりづらいと思いますが、表面は光沢がありツヤツヤしています。革自体も硬質の部類で傷にも強そうで実用的でした。

現状PISCINEをオーダーできるのは梅田のE-MA(イーマ)に限られ、オーダーするタイミングによっては3~4ヶ月掛かることもあるそうです。

革の供給が安定すればPISCINEセールみたいな期間限定イベントでドバッと在庫を作ることも考えられますが、どんな質感かまずは一度触りにお店に伺うだけでも店員さんは喜びますので、革小物が好きな方はいかがでしょうか。

【参考】

メーカーホームページ →The Warmthcrafts-Manufacture official site

E-MA店 公式Twitter  →TWCM EMA OSAKA 公式 Twitter

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